ようやく誰からも何も言われなくなった - CR-Xデルソル

マイカー

ようやく誰からも何も言われなくなった

三葉柊(さんようしゅう)
ホンダ / CR-Xデルソル
VGi(MT_1.6) (1995年)
- レビュー日：2015年5月18日
- 乗車人数：２人
- 使用目的：その他

おすすめ度： 4

デザイン：5
走行性能：5
乗り心地：5
積載性：5
燃費：5
価格：無

満足している点: もちろんデザイン。
自分にとって一番扱いやすく馴染んでいる、テンロクエンジン。
オープンカーであること。二人乗りであること。
そして、販売台数が少なかったことも。
故に希少度が高く、
発売中の時期には不評だったボディデザインも、20年経過した現在、かえって斬新に見られるのが嬉しい点です。
特に1995年10月デビューの後期型は累計台数グラフからみても700台越えてなさそう。

先代と比較され、向いていないといわれていたワインディングも、FF車の特性を活かせば、先代のアピールポイントだった木の葉が舞うようなドライビングも楽しめます。加えてルーフを外せば爽快感も倍増します。
不満な点: ホンダ車は濃い色の塗装が弱い、というのを昔から聞き継がれていましたが、確かに私の車(サイプレスグリーンパール)も経年劣化とともにクリアが剥がれて、つや消しになってきました。
まあ36万km走っていればこうなって当たり前なのでしょう。
もう少し塗装の耐久度がよければ・・・と思ったりしてます。
総評: 平成生まれの新社会人からは珍しがられ、
定年を迎える先輩達からは懐かしがられます。

私のは手動なのでできませんが、小さい子の前でトランストップを披露すれば大人たちも立ち止まります。
ミニバンしか乗ったことがない20代の方が助手席に座った時、座席と視界の低さに驚いていました。そして乗り降りのしづらさにも驚いていました。(サイドシルが大きめにあるからです)

サイバーの先代、バラードスポーツの初代が素晴らしすぎたため発売当時は低評価だった車ですが、
20年の歳月を得た現在、逆にこのイロモノ度が新鮮に映るようです。

デザイン: 5; アクセサリーライトが廃止されノーズが10mm伸び前期型よりちょっと精悍なフロントフェイスになり、当時羨望車だったダッジ・バイパーを少しマイルドにしたようなデザインがとてもいい。
走行性能: 5; VGiはSOHC-VTECのD16Aエンジンを搭載した、後期型デルソルの下位グレードモデル。
上位モデルのSiR(DOHC-VTEC)と比べて劣っていて当たり前なので言及はしないが、
それでも加速が悪いわけではなく、登り坂道が非力なわけでもない、通常の走りにおいてはまったくストレスを感じません。

発売当時デルソルの総合評価が低かったのは先代がよすぎたから。
デルソルでもFFの特性を活かせばフロントが持っていかれるようなクイックなターンインも可能。
私のVGiは電動ルーフではないのでトランクに電動機構の重しがない分、よけい顕著に現れます。
乗り心地: 5; タイヤが感じる路面状況はそれなりにステアリングに伝わってくるし、パワステも昨今の車のような軽すぎなこともない、ずっしり手応え感は備わっています。
エンジン音が静かすぎて走っている実感がない、なんてこともありません。
室内にほどよく伝わってくるエンジン音はSOHCでありながらもホンダらしい多重和音。この音が気に入っているから、私はマフラー交換をせずにいます。

インテリアは、カタログからの引用ですが、鋭角なエッジや角をなくし丸みを演出、搭乗者へのストレスをなるべく与えないように配慮。

スポーツタイプの車に乗り心地・静寂性・快適などいうのちょっとズレてませんか・・・・と考える方なので、上記のようなレビューをしています。
積載性: 5; これもスポーツタイプの車に必要性を求めるのは・・・・ですが、
手動ルーフのラゲッジスペースは「フタのついたピックアップ」と呼ばれるほどの大容量を誇ります。
燃費: 5; VGiはレギュラーガソリンでOKなので、燃料費という視点からも経済的、
1リットルあたり14kmは走ります。
故障経験: 本車両にかぎらず、後期型のモデルは大抵、前期型の不具合が改善されたものが市販されることが多いので、
最終形態であるこのVGiはほとんど不具合がありません。
また、手動ルーフであるため定番故障であるチルターギア破損からも無縁。

故障および不具合は20年経過した経年劣化からくるものである事が多いです。
雨漏りは直しました。