最小限よりはみだして充実 - フィット3 ハイブリッド

家族所有

最小限よりはみだして充実

kanedanova
ホンダ / フィット3 ハイブリッド
Fパッケージ (2013年)
- レビュー日：2016年5月31日
- 乗車人数：２人
- 使用目的：その他

おすすめ度： 3

デザイン：無
走行性能：無
乗り心地：無
積載性：無
燃費：無
価格：無

満足している点: 車格に対して充分+@な運動性能を持たせているところに豊かさを感じます。コンパクトといえど「動けばいい」だけで作られていると楽しさがない。豊かさは速く走れるかじゃなくてもよくて、それはデザインだったり、遊び心ある機能性だったり。軽がある以上、フィットやプリウスクラスは持ち主により充実感を還元できるといいのでは、と。それがあるなと思いました。
N-Oneから乗り換えた家族は(N-Oneのことも褒めつつ)パワーと車内の大きさに満足しています。

あと昨今の車はインパネデザインよくなりましたね〜（笑）それぞれ個性とか面白みがある。これも充実感を感じる部分です。
不満な点: ボタン式のシフト操作は戸惑います。いきなり初乗りとなると走り出させられないかも、という意味では（新しくするチャレンジとその重要性には賛同ですが）ユニバーサルデザインになってない。
車は安全面を考慮した結果、「Aで走る、Bで止まる、離せば動かない」という風にはできていないため、手順の変更は運転の可否と安全に関わってしまう。デザイナーは当然承知していると思うので、ホンダは大きな挑戦をしていますね。

所有者にとっては慣れればいい話なので問題じゃないと思います。
総評: 操作性に戸惑った他は総じて好印象でした。
乗り心地とか剛性感は、今自分が乗ってる車が欧州Cセグなのでその基準から比較しちゃあかんですが…でも外国勢が「小さくても楽しい、面白い、質がいい」というのを持ち込んでたところに国産車も「低コスト使命な車でも作れる豊かさ」を追求して、10年ほどの間にこのクラスの車は色々なことが充実してきたと思います。
「低価格でハイブリッド、だから最低限」ではない、ひとつの「車」として負い目なく。フィットは売れ筋の車として、ちゃんとその先頭を走ってるんじゃないかと思いました。

走行性能: 無評価; 元気です。軽い車重にエンジンだけで1.5L、そこにモーターがアシストするので全力で走らせると背中を押される加速ができます。そんな走り方をしたらエコになりません（笑）

ブレーキの効きが急激です。カックンと止まってしまいやすく、なだらかに減速するにはコツをつかむ必要があります。
ハンドリンググッド。鼻先はあまり見えませんので車体感覚で。

→もう一度、ある程度の時間運転したので感想追加。自分が普段乗っている欧州車と比べるとステアリング操作に対して非常に機敏で、車がフラフラしやすい印象です。良く言えば小さな力で操舵でき、悪く言えば少し触れただけで車がグインと向きを変えます。乗員にとって乗り心地のいい運転をするには神経を使った繊細なさばきが必要そうです。
乗り心地: 無評価; 街乗りではエンジンの振動、サスペンションといった要素によるネガティブはあまり感じませんでした。走行性能の欄に書いたステアリング操作に対する機敏さゆえに、車がクイクイ向きを変えやすい＋カックンブレーキによる酔いの誘発を気をつけられれば良いと思います。
積載性: 無評価; 人がすっぽり入るほどの大きさの木箱を載せたのですが、後席倒し、助手席もリクライニングさせたら見事入りました。いざ載せようと思えば2m級のものが載ります（トランクの評価になってないけど）。
燃費: 無評価; 家族が叩き出してる実燃費の数字を聞くにとても良いと思いますし、また運転時にモーターオンリーか、エンジンも回しちゃってるかがよくわかるので燃費が「良くなるように電気で走る」ということが意識できます。