倉吉市という場所がどんなところかと言えば、レトロを楽しむ町と言えるでしょうか。
今回はそんな街中を散策し、気軽にカメラでスナップしてみましたが、
写真の枚数がかなり多くなっております(^^ゞ
玉川沿いに並ぶ白壁土蔵群は、江戸・明治期に建てられた建物が多く、
石橋の架けられた川や赤瓦に白漆喰壁の古風な家屋の雰囲気を楽しむ場所。
ここじゃなければ見れない…という訳でもないのですが、何か雰囲気のある場所。
私の第一印象はそんな感じでした。
このお店は大正時代に建てられた醤油の仕込み蔵を改装して作られたお店。
今は醤油の仕込みではなく、こんな感じにお菓子や雑貨のお店になっていましたが(^_^;
長い歴史の中で、色々スタイルを変えながら今に至るお店が多いようでした。
木製の建具に格子。
そういう家が沢山あって、ただ道を散歩しているだけで絵になる感じ(^^)
ここは白壁倶楽部という食物屋なのですが、明治の建築で元々は銀行だったそうです。
山陰で現存する土蔵造りの銀行として優れているとのことで、国登録有形文化財第一号に
認定された建物だそうです。
実は、ここを撮影していると後ろからおじいさんに声を掛けられて、
ここに来たら「あそこ」は見た方がいいよって言われたのがこちらです。
ここは大岳院という曹洞宗のお寺です。
一見しては分かりにくいのですが、ここは「南総里見八犬伝」のモデルとなった
里見家の主君と共に殉職した8人の家臣のお墓なんだそうです。
教えてくれたおじいさんによると、もともとは違うところにお墓があったそうなのですが、
ここに移されてきたそうな。
八犬伝にちなんで境内には八匹の犬がお墓の方を向いています。
しかも、その一匹一匹の顔つきや表情が違うから、かなり凝ってますね(^^;
ただ実は7匹までは直ぐに見つかったのに、最後の一匹がなかなか見つからなくて
すんなりとは見えない場所で発見して、何だか「八犬を探せ!」な雰囲気でした(^^ゞ
この日はもともと梅雨明け間際で晴れの予報ではなかったのですが、
着いてみれば見事にカンカン照り(~Q~;)
ちょっと休憩がてらに、こんなお店に入りました。
ここは昭和23年から開業している米澤たいやきというお店。
開店当時から使っている型を修理しながら、今なお昔ながらの方法で作っているとのこと。
開店当時の価格は5円だったそうで、その長さを感じますね(^^ゞ
夏場でも数百匹くらい焼くそうで、寒くなった冬場はそれはもう凄い数が出るそうな(^_^;
ちなみに今の価格は100円。消費税が上がるまでは90円だったそうですが、
それでもおやつ代わりに食べれるお値段ですね。
少し小ぶりなたい焼きでしたが、パリッとした薄皮に中の餡は甘さ控えめ。
焼きたての熱々で食べるたい焼きはとても美味しくて、甘ったるくないから
ついついお代わりしそうになりましたが、おみやげに何個か買って帰りました(笑)
たいやき屋さんで、近所のお蕎麦のお店を伺ったのですが、今度はそこに向かって
川沿いの小路を歩きます。この小川はとても綺麗で川の流れと共に水草が揺れていて
その中を綺麗な色をした鯉や小魚が泳ぎ、イトトンボが水面で水遊びしていました(^^)
公園のそばには現役の丸い赤ポストがあって、こういうところもこだわりみたいです。
ここから少し離れたところに、目的地のお蕎麦屋さんがありました。
土蔵蕎麦というお店なのですが、その名の通り何かの蔵を改装して出来た雰囲気。
今は先代から継いで2代目だそうで、1人なのでカウンター席につくと隣では観光中らしい
外人さん数人がお店の写真を撮りつつ、お蕎麦を注文していましたが、
私もまったく同じくなので、感じるところは皆さん同じですね(^^)
そしてお蕎麦の方は麺は少し太めで、これに出汁をぶっかける形式でいただきます。
見た目よりも量は少なめで、普通でも2皿。
ちょっと食べる人は3皿くらいいけるんじゃないかと思います。
旅先ではついついお蕎麦を頼んでしまいますが、いつもながらごちそうさまでした(^人^)
そしてお昼ご飯のあとは再びお散歩再開!(^^)
ここは弁天参道という細道で、そこを抜けると大蓮寺というお寺があります。
ちょっとインドチックな雰囲気が普通のお寺ではなさそう(^_^;
更に街の外側へ向けて足を進めていきました。
倉吉にある店先にはこんな感じの丸いぼんぼりが見られるのですが、
ここはフクロウの形になってました(^^ゞ
厄除けとかの意味合いがあるのかな?
途中、こんなレトロな看板があり、その先は昭和を感じるショールーム。
テレビとかステレオなんかは自分の世代よりは上の年代モノですが、
ここまで古いと値打ちが出てくるのは車も一緒かな?(^_^;
これは明治時代から残る石造りの道しるべ。
こちらは明治40年(1907)建築の大社湯という銭湯です。
この辺りは銭湯以外にも温泉が多く、湯治にこちら方面に来られる方も多いそうです。
あの永六輔も絶賛と、宣伝の仕方も時代を感じさせますね(^^ゞ
淀屋牧田家という家屋が開放されていて、その中を見学させて頂きました。
昔は郵便局などにも使われていたそうですが、歴史的価値が高いということで
今は倉吉市が買い取って保存・公開されているそうです。
倉吉の白壁土蔵群はこれといって特別なものがある場所ではないですけど、
ちょっとタイムスリップしてみたい時には雰囲気を楽しめる町ですね(^^)
ちなみに町の中に何カ所か観光用の無料駐車場が配置されているので、
早めに行けば問題なく停めれると思うのですが、休日は人出が多いようなので
私の場合は到着が遅かったためか停めるまでに10分くらい掛かりました(^_^;
写真は帰り際なのでガラガラですが、車も人もかなり沢山いらっしゃっていたので
思いの外、観光で人気のある場所なんだと感じました(^^ゞ 倉吉 白壁土蔵群 南総里見八犬伝 たい焼き 土蔵蕎麦