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イイね!
2011年03月09日

これは大事なことと思います。

あなたのGT-Rのクランク角センサーは大きく右に回っていませんか?違うよ!という人はこの記事を読む必要はありません。おめでとうございます。

あっ!おれのクラセンはかなり右に回ってる!という方、残念ながらこれからあなたは渋滞でのオーバーヒートやタービンブロー、チューニングすれば黒煙を吐くなどの持病に苛まれます。

この問題を書くかどうか、かなり迷ったのですが、事態はかなり深刻なようですので書いちゃうことにします。いつもの通り、正しいという保証はないです。

ヤングソウルの32もカム交換以降、右にいっぱいに変わったのですが、ポンカムを東名の指定どおりに組んだらクラセンの位置が変わるはずはないんですね。しかしクラセンの位置は点火時期が遅れる方向に変わりました。このときから排気温度が400度以下に下がらなくなり、渋滞や停車時の水温の上昇に悩むようになっていたのです。

エンジンに手を入れたらRB26は街乗りの水温が厳しくなる、という話もよく雑誌で目にしていたし、カップリングファンも寿命が近づいてそうなのでそういうものなのかなぁ~ぐらいに思っていました。
その後タービンがオイルを吹き、ニスモR1タービンを入れ、こっそりとエンジンサブハーネスが死んでいてグダグダになったのですが、先日の走行でエンジンサブハーネスを交換して高回転が回るようにはなったものの、何かがおかしい、走り慣れたホームコースでしか気付くことができないような気のせい?レベルの違和感。

そこでその原因を探るために手を入れたところを見直していったのですが、どこも異常はありません。というか、2速の立ち上がりで踏めないぐらいのセミウェットで48秒出ていて街乗りも大きな問題はないのによく相手にしてくれたな、と思いますが、やはり問題はありませんでした。

そこでヤングソウルはハタとクラセンの位置に疑問を持つようになったのです。
通常考えられるのはタイミングベルトのコマずれのようですが、これは思っていたよりも根の深い問題でした。『何度確認してもコマずれはなく、点火時期も合っていた』のです。

クランクプーリー・カム・クラセンの不良も異常がないのは確認済みです。とすれば後は点火時期の測定方法が間違っているか、測定器がおかしいか。測定方法は複数人で確認していたので全員が間違うなんてことはまずありえない、ならば測定器、タイミングライトがおかしいとしか考えられません。

そこで調べてみるとタイミングライトにはダイレクトイグニッション用(以下Di用)というのが存在したのですが、問題は非Di用のタイミングライトをSRやRBなどDiの車両に使うと点火時期を10度前後進角した状態で指す、というとんでもない誤差を生み出してしまいます。10度の進んだ点火時期を指す、ということは非Di用のライトでメーカー指定の20度に合わせると実際の点火時期は10度遅れていることになります。発光しなかったりもっと極端にズレた状態ならまだ誰でも気付くと思うのですが、遅角というのは純正ECUなら少し進角して補正してしまいますし、フルコンでも同じことができるでしょう。そしてここから話は最初の持病にループします。

遅角するなら安全デナイノ?と思われるかもしれませんが、遅角することの問題点は排気温度の上昇なんです。排気温度が上昇すると高熱に晒されるタービンの冷却にラジエターの能力が消費され、水温が上がります。絶えず高熱に晒されるタービンの耐久性は言わずもがな。次に排気温度が高いということはECUをセッティングする場合、排気温度を下げるために空燃比を濃くする方向になります。そして黒煙。空燃比だけ合わせて点火時期を少し進めた排気温度計を使わないズボラなセッティングなら早晩タービンが逝くでしょう。

ではなぜこのDi用のタイミングライトの存在があまり一般に知られていないのか。これはDi車輌が登場し始めたころ、全国のプリンス店にはパナソニック製のDi用ライトが配備されたようなのですが、しかし系列外の販売店や、ましてチューニングショップにアナウンスされるはずもなく、もしされていたとしても非Diのタイミングライトを使うとどうなるか、というところまでは伝えられていなかったと思います。しかも非Di用ライトも10度遅れるだけで見た目には普通に使えているように見えてしまうのですね。加えてタイミングライトなんてそうそう壊れるものでもないので20年以上使い続けている、というところも多いと思います。

さらに32スカイラインの整備書にはタイミングライトのDi指定はありません。これが最も最悪な点と思います。ヤングソウルは幸いヘタをすればクレーマースレスレの訴えに対して何度も何度も確認してくれたのでようやく原因を究明することができましたが、有名チューニングショップのチューンドマシンにもこの不自然なクラセン位置の車が多く見られます。

日産の整備書の不備とアナウンスの不足によってショップさんやユーザーに多大な不利益がもたらされていることを少しは反省したらどないや、と思うのですが。
ブログ一覧 | 雑誌が書かないGT-R | 日記
Posted at 2011/03/09 22:27:13

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この記事へのコメント

2011年3月9日 22:58
そういう事実だったとは・・・
そういえば、パーツレビューにnismoエンジンの写真アップしてますが・・・

右といえば右に見えますが、前にnismoS1エンジンと変わらない位置にも見え、
よくわかりません(^_^;)
コメントへの返答
2011年3月10日 0:53
排気側にポン付けカム以外のカムが入っていればクラセンもズレるので一概には言えませんが、これ以上回らないほど右に回っているなら要注意です(*_*)

ズレるのはタイミングベルト交換のときが多いと思われます。

Di非対応のライトは本体にそう書いてあるわけではないので見分けもつきませんし、かなりタチが悪いです。

雑誌の記事やムックにはこのタイミングライトによる点火時期のズレを認識せずにRBやSRの全般的な問題と捉えているものが散見されます。

本当に今回は手ごわいトラブルでした(^^)
2011年3月10日 17:45
そういえばパナソニック製がイイという話聞いたことあります。
Diに対応かどうかということだったのですね。

うちのクラセンはどうだったかな??
帰ったら見てみます(^^;

パナのタイミングライト持ってますが最近はお店任せで全く使ってませんw
コメントへの返答
2011年3月10日 19:30
パナのライトはもう手に入らないっぽいですね(´Д`)

みんカラ見ててもクラセン回ってる車がいっぱいあって、全然珍しい話ではなさそうです。

僕の場合はアイドリング時以外はレイテック側である程度進角させてくれていたのと空燃比で排気温度を抑えてくれていたんで、実はショック受けるほどではなかったんですがw、吊るしのROMだったりすると本当に終わってたかもしれません。
2011年3月11日 9:22
こんにちは!

整備レベルでも、「何か変」と感じるセンスが必要かと。

チューニングレベルでは、何を根拠にやっているんでしょうかねー(汗)
セッティングは、単なる数字合わせでは、無いですから。

点火時期変われば、AF値変わる。
AF変われば、美味しい点火時期が変わってくる。


点火時期遅い→排気温度上がる→排気エネルギー増える→タービン回る
大きいタービンの立ち上がりを良くする手法の一つです。
コメントへの返答
2011年3月11日 12:27
こんにちは、コメントありがとうございます!

雑誌・パーツメーカー・ショップ・ユーザーの誤解によってバランスのとれた32GT-Rの本当の性能を知ることなく降りた人がたくさんいるのではないかと思います。

僕も知ることができていませんし足回りはまだ方向性すらもわかりませんが、いつか必ず味わってみたいと思います。

Gr.AのRB26は点火時期かなり遅かったという話しを聞いたことがありますが、そういう理由だったんですね!

貴重な情報を頂いてお返しできるものが何もない上に大変厚かましいお願いですが、もしも気が向いたときにはまたぜひご指導いただけたら、と思います。
今後ともよろしくお願い申しあげます。
m(__)m

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