く まのブログ一覧

先日駆け込んだ電装屋さんより
早くも部品が揃ったので修理可能と連絡が入りました(汗)

バックオーダーの部品があって
入荷まで時間が掛かると聞いていたのですが
時間が掛かるので「別ルートから引っ張った」そうです(汗)
電装屋さん、恐るべし。

ということで、27日に入庫の約束をしていたのですが
入庫後にピンポイントで台風直撃じゃないですか( ﾟДﾟ)
雨天未経験っぽいご老体のロドを雨風に晒すわけには行かないので
電装屋さんには申し訳ないのですが延期することにしました。

延期の連絡とともに作業範囲や分解箇所など修理の下打ち合わせを
電話でさせて頂いたのですが、もう頭の中にNAロードスターの
実物がしっかり映っているとしか言えない正確さで
部品配置や構成をスラスラ仰るので嬉しくなってしまいました。

「エバポレーターを外すのが知恵の輪なんだよね」って
まさに！！その通りです！！！

嬉しくて早く入庫したくて仕方がないのですが
台風なので我慢します。。。

別件でロドの保管場所へ行ったので、少しエンジンを始動してみましたが
軽くブリッピングさせるだけでもう幸せな気分になれます。

家族や車に興味のない方には理解されませんが
私の小さな幸せです。

実はワケあって購入したNAロードスターの
全容を明かさずにいました(^-^;

というのは、購入したのはNAロードスターには変わりありませんが
ユーノスロードスターではないのです（？）

今となってはご存知の方は少ないと思いますが
当時幻のクルマと言われたM2 1001です。

さて、今だとM2って、BMWのアレでしょ！となりますが
当時を知る人にはM2と言えば、コッチなのであります。

そもそもM2って何なのさと言うことですが・・・

簡単に説明すると、バブルの絶頂期にマツダが第二のマツダとして
独自企画のカスタマイズカーを発信する拠点として設立した会社が
「株式会社エムツー」だったりします。

「エムツー」の社屋として世田谷に建築されたM2ビルの異様さは
東京の方ならご存じだと思います。
お金の掛かり方もこのビルを見るだけで、当時がいかに異常だったかわかるかと思います。
実はこのビル、新国立競技場のデザイナー氏の作品だったりします。

バブルが崩壊してM2は解体され、M2ビルは売却され葬儀場になってしまいました( ﾟДﾟ)
まあ、ある意味納得できたりしますが( ;∀;)


先ほどのM2ビルの写真との違い、わかりますか？(笑)
屋根の上の「M2」はそのままなんですね( ﾟДﾟ)

で、そのエムツーで最初に発売されたのが
このM2 1001です。


当時は同じくユーノスロードスターベースの1002や


1028に


AZ-1ベースの1015も販売されました。



話は1001に戻りますが
当時300台限定でかつ世田谷のM2ビルにまで申し込みに行かないと
抽選にエントリーできない、納車もM2ビルのみ、さらに車両価格が340万円と
コミコミ180万で普通のロードスターを買った私には
完全に雲の上の存在でした。

で、1001とは何者なのかと言いますと・・・
ユーノスロードスターをベースにクラシカルでスパルタンな
エンスージアスティックなカスタマイズを施したのが1001です。
普通のロードスターをベースに塗装から架装まで別工場で製造するという
恐ろしく手の込んだ車両です。（他のM2車両も同様ですが）

1001の主だった変更点は・・・
外装
専用ボディカラーのブルーブラック、
フロントスポイラー、ホイール、ドアミラー、フューエルリッド等

内装
専用センターコンソール、メーターフード、メーターASSY
シート、ステアリング、シフトノブ、ウインドレギュレータ、ドアノブ等

機構部分
専用エンジン
（ハイカム、軽量フライホイール、コンピュータ、エキマニ、ヘッドカバー、オイルフィラーキャップ等）
ロールバー、機械式LSD、サスペンション、マフラー等

と非常に多岐に渡ります。
しかも、そのセンスが今見ても素晴らしいと思います。

そんなあこがれの存在を目の前にしたら、行くしかない！となった訳です。

で、私の手元にやってきた1001です。






うーん、たまらんです(^^ゞ

24年前のクルマにも関わらず、写真の通り恐ろしくキレイ。
走行距離はなんと2万4千キロ(汗)
しかも、新車から現在までのすべての点検記録簿あり( ﾟДﾟ)
専用部品の欠品なし( ﾟДﾟ)
もう奇跡としか言いようがありません。

レアだと思いますが、こんな紙まで残っています(汗)



エアコン修理にお金が掛かっても
この状態を維持する使命があるので
頑張ります(*´ω｀)

ただ、エアコンのほかにも懸念事項は山ほどありまして・・・
ラムコ社製のメーターを使用したメーターASSYは
メーカー自体がなくなってしまったため、替えが効かない( ﾟДﾟ)
専用パーツのほとんどが同様にもう手に入りません(汗)

燃料計はまるで役に立ちません(笑)
先ほどの黄色い紙にも書いてはありますが・・・

現状は満タンでも指針は半分にもならない(笑)
でも、燃料計が死んでしまった1001が多い中で、動くだけでも幸せかもしれません。

それでも気になるので、早速分解して、調整してみたら・・・
アースがきちんと取れていなかったようで、ビンビンになりました(*´ω｀)

でも、これが本当に使えるのかは何回か給油して
調整してみないとわかりません(笑)

とまあ、こんな調子です(*´ω｀)

NAロド、納車されました。

年式を考えたら程度の良さは
驚愕モノの個体ではありますが
24年落ちのクルマであることには
変わりありません。


ということで・・・・・



早速洗礼を受けました。






納車当日にエアコン死亡( ﾟДﾟ)






保証付きの車両ではないので、自己手配で修理しなければなりませんが
NAロドの経験豊富な電装屋さんを紹介していただき駆け込みました。

診断の結果どうやらエキスパンションバルブが詰まっているそうです（涙）

この個体はレトロフィットでR134a化されていましたが
主要パーツを完全に積み替える作業ではなく
最低限の作業で134a化されているらしく
134a対応部品でないゴム部品を中心にすぐに劣化してしまい
ボロボロになって内部に混入してしまうようです。


結局根本解決のためには交換できるものは全て交換するしかないそうで
大工事決定いたしました（涙）

また、配管などは部品入手ができないため洗浄して再利用しますが
破損させてしまうと再起不能とのことでビビっています。

ただ、電装屋さんの方々はNAロド現役時代に
何百台もエアコン装着したそうで機器の構成や、車種の設定も良くご存じな上に
配管やパイピング等の無い部品は作ればいいよと心強いお言葉を頂きました。


見かけなくなって久しかった職人気質に触れることができて
少しだけいい気分でした。



ただ、大きな出費であることには変わりません（涙）



帰り道、夕方で涼しくなってきたので
オープンにして走ってきました。（エアコン効かないし）

信号待ちで同じくオープンのNAロドと偶然並んでお互い顔を見合わせてしまいました。
軽く挨拶をして別れましたが、乗ってるだけでこんな繋がりが持てるのも
NAロドならではと思います。

現在幕張メッセで開催中の「オートモビルカウンシル」で
NDロド開発主査の山本氏よりNDロドチーフデザイナーの中山氏へ
ロードスター後任開発主査のバトンが渡されました。
そしてその就任コメントの一部として発表としてされました。

一部記事より抜粋

「古い車を愛でるという車文化を
日本の社会に育んでいくことにも挑戦していきたい。
そのために初代NAロードスターのレストアサービスと
サービスパーツの維持、供給について、マツダとして正式に検討を開始した」


いやぁ～マツダあっぱれ！

熱いです！

朝から目頭が熱くなってしまいました。

やはりNAロードスターは麻薬です(笑)



まあ、中山氏がNAロドをリアルタイムで購入して所有し続けているのも
原因かもしれませんが(笑)





実は、2週間ほど前に一期一会の個体との出会いにより
NAロド・・・買ってしまいました( *´艸｀)
納車はまだしばらく先ですが・・・

しかもこの発表があった日の前日は私の誕生日（関係ないか）

（勝手に）ご縁を感じます。