本日、Googleにアクセスされた方は、
が表示されると思いますが、本日は、あの忠犬ハチ公(大正12年11月10日~昭和10年3月8日、満11歳没)の90歳(卒寿)誕生日だったんですね。ハチ公といえば、主人の上野英三郎博士が亡くなった後も渋谷駅前でお見送りとお迎えを10年間も続けた「忠犬」ですね。
この人がご主人さま・・犬にここまで愛されたとは、羨ましい方です。この博士が亡くなってハチ公は3日間、ハンストしたそうです。寂しかったのでしょう。
その忠犬ぶりは存命時代(とはいえ、亡くなる3~4年前の新聞記事、「いとしや老犬物語」以降)から知られ、修身の教科書にも、
「オン ヲ 忘レル ナ」
児童用尋常小学修身書 巻二 二十六(文部省・昭和10年)
ハチ ハ、カハイゝ 犬 デス。
生マレテ 間モナク ヨソ ノ 人二 ヒキ取ラレ、ソノ家ノ 子ノ ヤウ ニシテ カハイガラレマシタ。
ソノ タメ ニ、ヨワカッタ カラダ モ、大ソウ ヂャウブ 二 ナリマシタ。
サウシテ、カヒヌシ ガ 毎朝 ツトメ 二 出ル 時 ハ、デンシャ ノ エキ マデ オクッテ 行キ、夕ガタ カヘル コロ ニハ、 マタ エキ マデ ムカヘ ニ 出マシタ。
ヤガテ、カヒヌシ ガ ナクナリマシタ。
ハチ ハ、ソレ ヲ 知ラナイ ノ カ、毎日カヒヌシ ヲ サガシマシタ。
イツモ ノ エキニ 行ッテ ハ、デンシヤ ノ ツク タビ 二、出テ 来ル 大ゼイ ノ 人 ノ 中 二、
カヒヌシ ハ ヰナイ カ ト サガシマシタ。
カウシテ、月日 ガ タチマシタ。
一年 タチ、 二年 タチ、三年 タチ、十年モ タッテ モ、シカシ、マダ カヒヌシ ヲ サガシテ ヰル
年 ヲ トッタ ハチ ノ スガタ ガ、毎日、 ソノ エキ ノ 前 ニ 見ラレマシタ
と掲載されました。
有名になってからは、駅周辺の人々にも可愛がられるようになったそうで、それまでは、顔に墨でメガネやひげを書かれる有り様。
生きてる時から自分の銅像の除幕式に出た忠犬ハチ公
しかし、晩年のハチ公は、ガンやフィラリア症によりかなり辛い状況にあったようです。
そして、いつもは行かない渋谷駅の反対側にある路上で冷たくなっているのを発見されました。写真は、発見直後、渋谷駅に運ばれたハチ公最後の姿です(涙)
今、ハチ公は、剥製となり、
一部はホルマリン漬けになり、そして、もちろんご主人様と一緒に安らかに眠っています。
ハチ公の物語は、洋の東西を問わず人々の心を打ちました。犬は人間のパートナーとして、とても素晴らしい存在です。
うちにも、忠犬リリィ公というのが今年の2月までいました。
リリィ公には、犬としての生活様式の全てを教えた(おしっこの仕方や階段の降り方など)姫ちゃんというおばさん犬がいまして、いつも仲良くつるんでいました。
しかし、この姫ちゃんが平成19年3月に亡くなった時、リリィ公もまたハチ公のように悲しみのどん底に陥り、姫ちゃんの亡骸から離れず、1週間食事を拒みました。
離れず、
ずっと離れませんでした。
それから5年後の2月、そのリリィ公も姫ちゃんがいる世界へ走って行ってしまいました。今、きっと、リリィ公と姫ちゃんは、仲良く寄り添い、
昔のように元気に走り回っていると思います。
ということで、本日は忠犬リリィ公・・・じゃなかったハチ公の誕生日の巻でした。
おわり
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Posted at
2012/11/10 16:30:16