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訳知り顔が小賢しい理屈で評価する車 (過去記事加筆分) - スカイラインGT‐R
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三杯酢もずく
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日産 / スカイラインGT‐R
標準車(STD) (1997年) -
- レビュー日:2017年2月26日
- 乗車人数:1人
- 使用目的:通勤通学
おすすめ度: 2
- 満足している点
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世間じゃデブだの不細工だのブタの餌だの散々な評価だけど
個人的には「これがいい」。
適度なボリューム感と納得の存在感、
そしてクルマというモノの一部機能だけが恐竜的進化を遂げた
最終形態とも言える機能美。
今の御時世にあるようなエコカーには
到底真似できない造形がたまらない。
アクセル踏むと走りだす、マジで。
『動きだす』では無く、本当に『走りだす』。
いくらミニバンがスポーティ路線に振られようが、
高級セダンが大排気量エンジンと高機能駆動装置で武装しようが
直列6気筒ツインターボという『大出力を叩き出す』事しか興味が無いようなエンジンと
アテーサや各種補強により居住性や静粛性を切り捨てた
『動力を確実に伝える』事しかしない駆動装置とシャーシ・フレーム。
今日日の車には絶対に真似の出来ない『何か』を味わうには
文句無しの車両といっても過言ではない。
- 不満な点
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『走ること』だけに特化した為に失ったもの、諦めざるを得なかったもの、
切り捨てていったものもまた少なくない。
およそ快適とはいえない車内空間。
今時1DINのみのオーディオスペース。
いつの間にかカラになる燃料。
ノーマルでも車内に押しかけてくる排気音。
消耗品や交換部品も安くない。
正直、これを維持するには相当の出費を覚悟しなければならない上に
盗難や車上荒らし・パーツ泥棒の標的にもなりやすい。
対策を取るのにまた出費が増えるという悪循環は
スカイライン GT-Rに限らず、ある一定の車格からつきまとう
宿命なのだと思う。
それを受け入れられない限りは苦痛にしかならないだろう。 - 総評
-
日常での運行を含めた「スポーツカー」としては
正直オススメは出来ない。
日常を忘れるための「ツーリングカー」としては
これ以上の車はちょっと見ない。
間違ってもR32系列と比べてはいけない。
方向性が違うモノを同じ土俵で戦わせるのは
あまりにもムリがあるというもの。
R33系列が持つ最大の武器は直進安定性。
高速道路や湾岸線を気分良く走るのがイチバン面白い。
間違っても首都高環状線で目を三角にして
RX-7等と勝負してはいけない。
- 走行性能
- 無評価
-
第二世代と呼ばれるR32~R34には
それこそ「地上の戦闘機」とでも言うべく多種多様な電子装備が
呆れるほど盛り込まれている。
特筆すべきは、それらがただの技術自慢ではなくひたすらに
「直6ツインターボの出力を余すことなく路面へ伝達させる」という
ただそれだけの為に用意されたものとなれば、
その動力性能は言わずもがなだろう。
加速姿勢である。だからどうした。
旋回中である。それが何だ。
S字に車体を振り回している。いいから前へ進め。
低摩擦路面だ。あ、そうなんだ?で、それが何か問題?
アスファルトの上であるならばいつ、どのような局面でも
──確実にアクセルON・OFFが可能であるということ。
──ステアリング操作に一瞬の不安も感じないこと。
文句のつけようがない。 - 乗り心地
- 無評価
-
端的に評価を下すと、
「お世辞にも良好とは呼べない」。
誤解の無いように弁解するが、
マフラーにエアクリ・CPUや足なんかを
チョイチョイ弄った程度の33Rが
全てそのような代物ではないことを先に伝えておく。
たとえば同時期に販売されていたY33セド・グロあたりとの比較では
東名高速を100km/hで走らせる程度なら圧倒的にセド・グロに軍配を上げる。
同シャーシのC34ローレルとの比較では市街地走行においてローレルに負ける。
が、車体としての性能をみた場合(もしくは引き合いに出やすい)他車両との比較では
運転席以外の居住性や長距離走行の疲労感など、ほぼあらゆる面において
圧倒的優位に立つことができる。
「R33はピュアスポーツカーじゃねぇから」と嗤う
口さがない自称ピュアスポーツカー乗り様諸兄には、
「そもそもR33の生い立ちから読み返せ、この不勉強者が」
とだけ言わせていただこう。
そもそも33Rはツアラー寄りなのだ(詭弁)。 - 積載性
- 無評価
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荷物を積みたい方は同等の性能で積載能力の高い
WC34ステージア・260RSを買って、どうぞ。 - 燃費
- 無評価
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実用的な燃費とは言い難い。
大人しく走らせて7~8km/L程度。
ちょっと飛ばすと6km/Lを切ることもしばしば。
正直、非常に趣味性の高い車なので
燃費に神経を使うくらいなら所有しない方が幸せだ。
早々に下取りに出してプリウス様でもお買い上げになる方が良い。 - 故障経験
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いくら状態の良い個体を購入したとはいえ、
ドラシャのブーツよりグリスが滲んできているとか
細かい部分のブッシュがヘタレてきているとか
車齢・走行距離的に交換を求められる部位は少なくない。
ただし、そういった細かいメンテナンスを行っていないと
大きなトラブルに即直結すると言える。
また、妙に車両価格の安いGT-Rは特にこの傾向が強く
100万で買ったのに乗り出してから200万以上かかった、とか
割とよくある話である。
だったら最初から250万の予算で車体を買っておけば良かったのに‥と。
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