お久しぶりです。
今回は国産車、高級車メーカーになりつつある六ら星さんから。
【SUBARU Alcyone SVX 】
「スバル アルシオーネ SVX 」です。
先代のアルシオーネ
これですね、以前紹介済みですが、これの後継として1991年にデビュー。
こうやって見比べてみると、案外キープコンセプトなんですよ、アルシオーネのデザインは社内ですが、SVXはあのイタルデザインのジョルジェット ジウジアーロ氏によるデザインです。
ジウジアーロ氏のSVXの初期デザイン案では、ヘッドライトはリトラクタブルだったそうで、そのままだったら正にキープコンセプト・・・ジウジアーロさん手を抜いたか?w。
ではスペックを。
水冷水平対向6気筒DOHC24バルブ、排気量3318cc、最高出力240馬力です。駆動方式はAWD。
これが、水平対抗6気筒EG33型エンジン、搭載位置が前後逆のポルシェのエンジンなんて言われていましたが。
アルシオーネよりも排気量はかなり大きくなり、馬力も向上しています、ただし、車体も車重も大きく重くなっていますが。
丁度バブルが弾けたあたりでデビューしているので、内装は高級感のある造りになっています。
最上級グレードの本革の内装。
SVXのインパネ周りはアルシオーネよりシンプルになりました。
こちらアルシオーネのこのお仏壇的ゴテゴテ感は消えていますね、てか、やはりアルシオーネのインパネはいすゞピアッツァに似ているなぁ。
バブリーな時期の設計の車ですから、価格もかなり高額でした。最高級グレードで車両本体400万円あたりと、これだけ高額な車ですからさぞ完全無欠な車なんでしょうね・・・そうでも無かったり、泣き所もかなり沢山ある車なのです。
サイドビュー、ガラスの面積が広く解放感に溢れていますが、サイドウィンドーに枠がある事にお気付きですか?。
実は枠の下の部分しか窓は開かないのです。
グラストゥグラスのデザインを採用したんですが、それが仇になり強度を稼ぐためにミッド(中間)フレームウィンドーにせざる得なくなり窓が少ししか開きません、結構不便だそうです。
これだけガラスだらけのキャノピーですから、夏は室内温度がうなぎ登り・・・どうするか?そりゃもうエアコンガンガン行こうぜするしかないわけで・・・そのエアコンも外車か?のレベルで故障しやすいそうです、ダメじゃんw。
そして、最大の泣き所は壊れそうな物ばかり集めてしまうガラスの十代じゃなくて「ガラスのミッション」、ATなんですがこれも外国製か?のレベルで故障しやすいそうです。走行8万キロでお釈迦になったとか、それより短い走行距離で壊れたなんて話も。
オーバーホールするか最悪積み換えになってしまう場合もあるぐらいだそうで、当然修理費はかなり高額です。リビルトのミッションを探しておいたほうが良いかもしれません。
他にもエンジンを切っても燃料ポンプからしばらく作動音が出たりなど、細々とした問題点も多目な車だそうです。
最終的に1996年まで生産され、海外にも輸出されたのですが、日本人にも海外の方にも解りにくい高級感(特に外観が)だったようで、比較的に高額な価格とあいまって売れ行きは芳しくなく・・・なんか、日本国内での登録台数は5800台ほどだったそうです・・・世界でも25000台ほど。
さて、中古市場ですが。
結構価格帯に幅があります。過走行な10万キロオーバーの物で100万円以下、しかし、探すと走行5万キロ以下、3万キロ以下なんて極上も結構出てきますね。このあたりだと170万円~220万円と結構なお値段になります。しかし、後々を考えたらここらあたりを狙ったほうが良いと思います。件のガラスのミッションが逝くタイミングは、10万キロぐらいが最も多いそうなので。
諸経費を入れたら500万円に迫る価格、そのわりには外観的な高級感のアイコンが足りず、また、バブル崩壊直後にデビューという時期の問題もあり、販売的には振るわなかったスバルアルシオーネSVX 、しかし、足周りの良さ、トルクフルな出力特性で長距離でも疲れにくいそうです、「500miles a day」のキャッチコピーは伊達では無いのです。
ノーマルで綺麗に磨きあげて乗るのが良いかと。
整備?、販売面?、大丈夫、埼玉の川越にSVX専門店があります。無い(欠品)部品は造ると豪語するほどのお店です。常時30台ほど中古のストックがあるそうですよ。
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2017/08/11 11:19:24