前期・中期のGJアテンザは、運転席PWスイッチは運転席スイッチにのみポジションランプが有りますが、後期の様に全てのスイッチにポジションランプを付けるべく、改造してみました。
※ 出来るだけ詳しく・・・を心掛けたら、かなりの長文となりましたので、適当に飛ばして
目を通していたければ構いませんので、宜しくお願いします。
<動機>
後期モデルは運転席だけでなく全てのPWスイッチにAUTO機能が付きましたが、「もーにんぐ」さんの整備手帳によると、前期・中期モデルへ後期モデルのPWスイッチやAUTO機能の移植はかなりハードルが高そうなので諦めていますが、せめて夜間でもスイッチの位置が判り易くさせたいと思い、ポジションランプの設置にトライしてみました。
<加工方法>
加工方法の概略は、運転席以外のスイッチに乳白色の丸棒をハメ込んで、中にLEDを設置して丸棒を光らせる・・・という手法です。
① 運転席PWスイッチをドアから外します。
(この方法に関しては多数の方がUPされていますが、私は「やれんのー」さんの整備手帳を参考にしています。
② 丸棒を準備します。
私は知人にお願いして、乳白色の10mm厚の板からФ3mmの棒を作ってもらいましたが、
透明のものであれば市販されているものがありました。
https://item.rakuten.co.jp/hazaiya/c/0000000456/
探せば乳白色(白)のも市販されているかも?
丸棒も長さが10mmもあるとスイッチを押し込んだ際に内部で干渉してしまい、スイッチが正しく稼動しないので、約4mmの長さにカットし、表面を耐水ペーパーで擦って、艶消し状にします。
③ 各スイッチカバーに丸棒を挿入する穴を開けます。
私はФ3mmの丸棒を選んだので、Ф3.1mmの穴を開けました。
最初の位置決めが非常に重要で、印を付けた場所に精密ドリルで小さな穴を開けます。
その後、徐々に大きくして最終的にФ3.1mmの穴を開けました。
私は途中からボール盤を使用しましたが、ボール盤を使うとビットがスイッチカバーを貫通する時と抜ける時に食いついてスイッチカバーが上下に動いてしまい、穴が楕円になってしまわない様にするために、私は 割り箸を約6mmの高さに加工したものをスイッチの下に挟みつつ、穴あけ時はスイッチカバーをしっかり掴みながら穴あけをしまいした。
ドリルビットが交換可能な「ピンバイス」があると手回しでもっと安全に穴あけができると思います。
(私はスイッチカバーを本体に固定したまま穴あけをしましたが、先に本体からスイッチカバーを外してから穴あけるする方法も良いかと思います。)
④ 開けた穴に丸棒を挿入します。
私の場合は、丁度丸棒がきつくしっかりと挿入できたので接着剤は使用しませんでしたが、緩い場合はスイッチカバーを外した際に中側に接着剤を塗って固定すると良いかも知れません。
⑤ 各窓スイッチカバーを外します。
ハメ込み部に細いマイナスドライバーなどを差し込んで、スイッチカバーを強く引っぱり上げれば外れます。
ハメ込み部はスイッチの左右両方にありますので、両方に細いマイナスドライバーを差し込みつつ、広げながら上にズラすとハメ込み部が外れてスイッチが外れます。
(↓写真では細いマイナスドライバーは1本ですが、左右で2本使った方が外し易いです)
(この作業をすると、ハメ込み部に傷が付いたりしますが、装着すれば見えなくなる部分なので気にしなくて良いと思います。)
(↓外したスイッチカバーの裏側です。挿入した丸棒が見えます。)
(↓これは運転席のスイッチカバーの裏側です。)
※このスイッチカバーを外す作業で注意して欲しい事があります。
特に運転席のスイッチを外す際に注意して欲しいのですが、上記の通り、細いマイナスドライバー2本を使いつつスイッチカバーを外す際に、スイッチカバーが飛んでいってしまうことがあります。
飛んでしまうとスイッチカバーの内部にある小さな部品が外れて紛失してしまう可能性があるので、注意して下さい。
これは実際に私が経験したことなのですが、飛んで行ったスイッチカバーの中に有った子部品が無くなっていることに気付かず、最終組立をしたのですが、スイッチの動作に不具合が有り、予備のPWスイッチ本体で、運転席のスイッチカバーを分解して調べたら、その子部品が無いのが原因だと判りました。
子部品とは、「細い筒状のスプリング」と「小さな鉄球」です。
(↑この写真は運転席スイッチカバーの子部品ですが、他のスイッチのはもう少し小さいです。)
運転席のスイッチカバーは特にこの部品が外れ易い様で、実験用の(他車用の実験用運転席PWスイッチでも、今回の本番用の運転席PWスイッチでも知らぬ間にこの子部品が外れて無くなってしまっていました。
よって、各スイッチを外す時は、スイッチが飛んでいってしまわない様に注意して欲しいのと、スイッチカバーの内部の子部品が紛失しない様にくれぐれも注意して下さい。
この子部品は、スイッチカバー内側の装着部分に塗られた「グリス」の抵抗で落ちないだけなので、ご注意下さい。
(運転席以外のスイッチカバーも同様の子部品がありますが、運転席以外のスイッチカバーは子部品が簡単に外れてしまうことが無いとは思いますが、一応注意して下さい。)
⑥ 各スイッチ内にLEDの配線を通す穴を開けます。
写真の位置に穴あけをしますが、私が使用したLEDの場合、Ф4程度の穴が開いていれば配線が通ります。
⑦ LEDの設置
私はエーモンの側面発光タイプを選びましたが、
このLEDだと丁度スイッチ内部のスペースに入ります。
この場所にLEDを設置したのも、他の場所だとスイッチの駆動に影響が有るからです。
LEDの背面に付属の両面テープを貼り付けて、
穴に配線を通しつつ、
配線の癖を修正しながらピンセットで両面テープの剥離紙を剥がしてLEDを貼り付けます。
↓は、4か所にLEDを装着した写真です。
⑧各スイッチの復帰
各スイッチを再度装着する際に、前述したスイッチ内側の子部品が付いているか確認してから装着して下さい。スイッチは
上から真っ直ぐハメ込んで下さい。曲がった状態でハメ込むとスイッチ動作が狂ってしまう可能性が有ります。
運転席以外は単純に真っ直ぐ上からハメ込めば簡単なのですが、
運転席は注意が必要です!
※運転席スイッチカバーのハメ込み時にはくれぐれも注意して下さい。
運転席は、↓の写真の通り、スイッチ内部に長い脚が出ていて、
その脚が基盤にあるツメを移動させる事によって窓の上昇下降を操作します。
よってその脚がこのツメに嵌らないと正しい動作が出来ません。
基盤にある黒いツマミが写真の位置になる様に細い棒で移動させてからハメ込む必要が有ります。
白い部品でV字型に窪んだ位置に基盤のツメが来る様にセットして下さい。
万が一、スイッチ内部の脚に基盤のツメが嵌っていないと、スイッチの上昇下降が出来ないのですが、その場合は再度スイッチカバーを外して、基盤の黒いツメを写真の位置に移動させてから、スイッチカバーを
上から真っ直ぐハメ込んでみて下さい。
⑨ 明るさの確認
運転席にはもともとACC電源で点灯する四角いポジションランプが有りますが、明るさが不充分だと思ったので、私は運転席にもLEDを設置しましたが、光の透過の仕方が違うので、
(↓光を透過するパーツの形状も材質も違うことも有ります)
光り方が他のスイッチとはどうしても差が出てしまう為、明るさの調整が必要です。
(↓単純にLEDを100%点灯させた場合の写真)
運転席だけが暗めで他が明るい事が判りますでしょうか?
そこで、「運転席スイッチ」と「他の3つのスイッチ」とは配線を別系統にして、明るさの調整が出来る様に無段階ボリューム型の抵抗を付けて、点灯具合がほぼ同じになる様にしました。
(↓無段階ボリューム型の抵抗を付けて明るさを調整した点灯写真)
明るさが ほぼ 同じになりました。
⑩ 配線の取り回し
ドアパネルにPWスイッチを装着しても影響の無い様に注意しつつ、写真の様に取り回しをしました。
このLEDの電源ですが、私は運転席ドアに車内側からイルミ電源を引いていますのでそれを使いましが、
それをされていない方は、運転席PWスイッチの運転席のポジションランプは、ドアに来ている配線の中にACC電源があるので、それを使えば点灯させる事ができますが、ACC線ななので昼間でも点灯しますが、昼間に点灯しても特に問題はないと思います。
(運転席に来ている配線の中で、どれがACC線かは確認していないので、申し訳有りませんがご自身でDと確認をお願いします。
※運転席から運転席ドアへイルミ線を通す際に簡単にイルミ電源が取れるのは、
クラスタースイッチの「黄/緑」線が良いかと思います。
(参考までに、運転席ドアへの配線を引き込む場合は、以下のブログを参照願います)
https://minkara.carview.co.jp/userid/1010070/blog/36236060/
⑪ 今回の設置方法について(余談)
今回のポジションランプの設置にあたり、予備のPWスイッチを用意して分解して調べたりもしましたが、
↑の写真の様に分解すると ドアミラー調整スイッチがバラけてしまい、復帰が出来なくなったりもしましたので、私の方法が無難だと思います。基盤を触って基板にLEDを直接つないだり出来る方なら写真の様に分解するしかありませんが、微妙に溶着されている箇所が有ったりするので、その点はご注意下さい。
終わってみて思ったのは、設置方法は私の方法で行いつつ、運転席スイッチは触らずに純正のままにして、その他に設置したLEDの明るさを調光して明るさを揃えるのが、リスクも低く無難な気もします。
<設置写真>
以前にドアパネル内に設置した運転席PWスイッチを上から照射する照明で、PWスイッチが充分見易くなっていたのですが、
(↓上部からのスポットライトを設置した際の写真)
※ポジションランプは無し
運転席PWスイッチの間接照明 Part.2
(↓上部からのスポットライトを無くした場合の写真)
(↓上部のスポットライトと併用した場合の写真)
(↓コインボックスの照明、ドアノブの照明、上部スポット照明と全てを入れた写真)
※
室内側ドアノブ部の間接照明
今回のポジションランプの設置で、さらに見易くなったと個人的に満足しています。
最後まで目を通して頂きまして、有難うございました。
もし良かったら参考にして下さい。
<最後に>
細かく書き過ぎた関係で長文となってしまいまいたが、もし同じトライをされる場合は、「注意ポイント」だけは、くれぐれもご注意願います。