80歳を越えた父は、9月の誕生日に運転免許証の更新は行わず、潔く返納することを決めた。
なんだかんだいって、老人夫婦の足として車は重要なモノなのだけれども、いかんせん歳を重ねて運動能力も判断力も衰えてきた父は、もう安全に運転する自信が無いということだった。
そう決断したものの、父の背中は言葉とは裏腹に寂しさが漂う。
子どもの頃から父の運転している姿を見ていた息子としても、こういうことがとうとう現実に起きるんだというコトに直面して、なんとも言えない寂しい気持ちになった。
だけども、運転しなければ、ペダルを踏み間違えてコンビニに突っ込んだり、通学中の子どもの列に突っ込んだりという事故は起きないから、それはそれで安心ではある。
複雑な気持ち・・・。
あとは、彼のこの決断に敬意を表し、ボク達夫婦がどれだけ親の足代りになってサポート出来るか、それが重要なポイントだ。ボクらも頑張らなければ。
ということで、免許証を返納することで父の日産ノートに乗り手がいなくなってしまったので、早速売却の段取りを進めることになった。
父のノートは初登録が平成18年11月だから現時点で10歳8ヶ月。
この高齢を考えると、値段がつくとは思えない。
しかも、バンパー回りには擦り傷もそこそこあるし、ナビがついていないどころかCDプレイヤーすらなく、あるのはカセット&ラジオ。
ただ最大のセールスポイントは、二万ニ千キロという極めて少ない走行距離だ。
これがどう判断されるか、だな。
そして車を売るといえば、やっぱ一括査定。色々なとこがやってるからね。
ヴェロの時は、楽天ポイントが付くという理由だけで、数ある一括査定の中から楽天を選んだ。webから申し込む際に、申込みの最後のクリックをした後一分もしないうちから買取り業者の電話攻撃に驚いたモノだ。
今回は車が実家に置いてあるというのと、どうせ値段なんてほとんど付かないだろうからという理由で、極力査定イベントは省力化したかった。
そこで選んだのが、carviewとオートバックスのコラボの「
持込あんしん査定」。
コイツの優れているのは、査定はオートバックスの店頭で行われ、買取り意欲のある業者がこちらの持ち込む日時に合わせてやってきてくれるというところ。
だから、自宅に業者が押し寄せたり、業者の交通整理をする必要が無くて気が楽。
普通に買取り業者の店頭に持ち込むのと同じ手間で、複数業者が査定してくれるという仕組みだ。
コレ、何気にいいんじゃない?
ただ理由は良く分からないけども、対象の店舗が関東エリアの中で埼玉県だけ一店舗もない。
コレは大人の事情なんだろうか・・・。
しょうが無いので、ラインナップされていた店の中で我が家から30分程度離れた場所にある千葉県のとある店舗をチョイス。
予約した日時に店舗にへ出向いたら、ショックな出来事が発生していた。
「すいません、今日は業者が一社も来ないので、オートバックスだけで査定いたします・・・(苦笑」
「はっ?!はぁ・・・。」
ぬぁにぃ~!!
コレじゃ一括査定じゃないじゃん。
普通に家の近くのガリバーとかアップルとかに持ち込んでんのと一緒じゃん。。。。
やっぱ、今年の11月の車検で満11歳を迎えるノートじゃ魅力ねぇか。そりゃそうか。。。
大人しく査定結果を待っていると、30分ほど待ってから結果発表のお時間がやってきた。
結果は想像通りの0円。
ふぅーん、がっかりだけど、まぁそんなに落胆はしない。。。誰も興味を示さない時点でこの結果は想定の範囲内だから。
オートバックスの担当者が言うには、車検や修理の代車としての使い道は十分あるので、2万くらいは付けようと思ったんだけど、このcarviewとのコラボ企画は、本部の査定額をそのままお客に伝えるルールなので、本部が出した0円という査定金額を上書きするわけにはいかないのだ、と。
「どうぞご検討ください」って言われたけど、0円の見積書をどうやって検討すれば良いんだ?
廃車手数料取られないだけマシだという考え方もある、とかとか良く考えろということなのか??
とにかく、わざわざ隣県まで来てこの仕打ちに、寂しい負け犬の気持ちですごすごと帰路についたのだった。
≪後半へ続く≫
Posted at 2017/08/11 15:59:52 | |
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くるま | 日記