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midnightbluelynxのブログ一覧

2017年02月28日 イイね!

荷受

 全国紙・産経新聞が運営するニュースサイト「産経ニュース」の配信記事から『ヤマト運輸が昼の配達取りやめ検討 来年度にも実施』および
 『「宅配のドライバー不足は深刻」と石井国交相が理解示す ヤマト荷受け抑制問題で』に注目。

 
 先週の日経新聞一面が初見だったと思うが、宅配便最大手・ヤマト運輸の輸送力が限界に達し、労働環境の改善・ドライヴァー不足への対応を目的に、荷物引受け総量の制限を検討している……と報じられた。

 明けて今週になってから、荷受け総量だけでなく配達時間帯指定の一部廃止も検討されていることが報じられ、またこれらを受けて、所管する国土交通大臣のコメントが発せられた。


 一般消費者の側も、ヤマト運輸のきめ細かいサーヴィスを享受できなくなる懼れに困惑しつつ、ドライヴァー諸氏の過酷な就労実態には深く同情的で、宅配便事業が安定的に継続するなら多少の不便は甘受する旨の意見が支配的であるように見受ける。

 世論に敏感な政治家たる大臣の発言も、概ねこの傾向に沿っている。



 「クロネコヤマトの宅急便」をトップシェアに押し上げた企業経営者の才覚を、安直に否定するつもりは更々ない。しかしシェアを拡げ利益を極大化せんがため、現場に大きな負担を強いて、提供サーヴィスの高度化・荷物引受け量の増加を達成してきたことは間違いない。
 現場の苦難・危機的状況を、上層部がどの段階で把握したのか、もっと早く手を打てなかったのか、検証を経て問題点が認められれば真摯に反省が必要である。



 畑違いながら、私が禄を食んでいる建設業界も、同様の問題に直面している。
 運輸業界のドライヴァー不足と並び、有能な職人の不足は巷間よく語られているが、入札・契約制度の変化も現場に影響を及ぼしている。

 比較的簡易で低額の工事は、価格勝負の一般競争入札に附されるが、一定以上の金額および難易度の工事については、受注者が「技術提案」を提出、発注者がその内容を点数化して、入札金額と併せて総合的に評価し落札者を決める。

 単に価格競争に陥るのを防ぎ、施工能力の無い(=技術提案が儘ならない)不良業者を排除して品質を確保する目的で導入され、多くの契約で最低札を入れた業者ではなく、提案内容で勝った業者が落札するなど効果を上げている。

 その一方で、技術提案の評価手法を漏らす不正が行われたり、過剰な技術提案が高い評点を得てしまうなど、問題も出てきている。

 過剰な技術提案の結果、オーヴァースペックの目的物が造られてしまうと、必要十分な提案をしながら落札できなかった業者の入札額との差額が、そのまま公金の無駄遣いとなる。
 また現場の遂行能力を超えた提案が為された場合(=極めて短工期で仕上げる/施工中の通行規制時間を短縮する等々)は、工程に余裕が喪われ、残業・休日出勤をしなければ消化できなくなったり、ミスや事故の発生要因となる。


 プライヴェートの時間であるべき休日や早朝・夜間へも仕事が喰い込み、弊サイトの運営に致命的とも言える影響を及ぼしている私の状況が、まさにこれである。
 期日までに達成可能か、事前の照会も無く、私の机には仕事の依頼が積み上げられる。
 複雑で困難な業務が、申し合わせたように同じ締切日で並ぶ。

 荷物に埋もれる宅配便ドライヴァーの、絶望感もかくやと思い至る。

 
 ヤマト運輸の今後に注目し、私も勤務先において「総量規制」「特定期間の引受け停止」を提案しようと考えている。



Posted at 2017/03/05 18:29:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記
2017年02月27日 イイね!

提携

 全国紙・朝日新聞が提供する男性ターゲットのウェブマガジン「&M」の配信コンテンツから、『世界の名車<第152回>国際結婚の行方が注目された「日産VWサンタナ」』に注目。

 懐かしいクルマである。
 ちょうどクルマに興味を持つと同時に、社会的・経済的・技術的な知識の蓄積が進んだ頃だった私の記憶にも、しっかりと刻まれている。

 個人的には日産が自力での生き残りを懸けて、主体的に国際連携を模索し、商品ラインナップの充実および欧州車の開発ノウハウを吸収する目的で導入したのだと思っていた。
 事実、サンタナの国内仕様設定およびノックダウン生産に携わった経験が、後に大ヒットを記録することになる「プリメーラ」の開発に役立ったとされる。
 記事の内容が正しければ、貿易摩擦の解消も目的に含まれていたことになる。

 確かに、東京都内の消防署にはメルセデスの救急車(307D)が配備されるなど、官民挙げての貿易黒字削減が進められていた。


 しかし完成車の輸入に比べれば、日本国内でのノックダウン生産では輸入額は知れている。
 パーツの輸入代金とは別にパテント料を独VWへ支払っていたようだが、その部分は貿易収支には計上されず、モノの輸出入の不均衡解消にはつながらない。

 結局日産との提携解消後は、トヨタとパートナーを組んでディーラー網を整備し、完成車の輸入にシフトしている。貿易不均衡の解消を提携の目的に挙げるのは、少々無理があるように思う。




 貿易不均衡を巡る自動車産業の苦悩については、新聞スクラップや経済統計の類を眺めるよりも、ちょうどサンタナが販売されていた当時に出版された城山三郎の小説「勇者は語らず」、およびNHKがテレビジョン放送開始30周年記念ドラマとして映像化した作品を鑑賞するのが適当だ。

 三船敏郎・丹波哲郎・鶴田浩二・富司純子・二谷英明・山崎努・中条静夫・高松秀郎・永島敏行・柴田恭兵・加藤治子・名取裕子など、地上波放送では有り得ないような名優陣を集め、まだNHK職員だった和田勉が演出を手掛ける。
 ロケ地も世界各地に亘り、前記俳優の出演料と併せ膨大な製作コストを要したことは想像に難くない。
 国際関係に翻弄される自動車メーカー(ホンダがモデルとされる)と下請け会社、それぞれに属し、或いは敵対する個々人の描写も緻密で、極めて豪華かつ重厚な作品に仕上がっている。



 懐かしいクルマの話題で、連想的に懐かしいドラマを思い出した
 サンタナを街で見掛ける機会は、ほぼゼロになってしまったが、傑作ドラマは販売ソフトやケーブルテレビの再放送で接することができる。

 機会が有れば、是非にも「勇者は語らず」をご覧いただきたい。


Posted at 2017/03/05 14:21:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記
2017年02月26日 イイね!

走路

走路 先週末迄に締切の仕事を、未だ消化し切らず。
 明けて来週冒頭が締切の仕事も、多数抱える。

 昨日も出勤し、幾つか仕事を仕上げて帰る際、勤務先ビルの玄関がコーンとバーで規制されているのに気付いた。

 いつもはここまで厳重に塞いでいないのに、ホームレスが居付くなどして厳しくしたのかなぁと独り合点し、その日は帰路に就いた。


 今日の午前中は子どもが通う学校で発表会があり、我が子の学年では、年末から練習を続けていた合唱とハモニカ演奏が披露された。

 遥か最上級生ともなると、創作ダンスや迫真の演技が光る舞台劇が披露され、その完成度の高さに驚かされる。我が子もいずれ携わることになるのだが、そこまで成長してくれるものか、些か不安を覚えつつ力強い拍手を送った。


 昼食は我が家全員がファンである串揚げの銘店「ぎんざ磯むら」で、ちょっと高めのランチを奮発。我が子の頑張りに報いる。

 銀座界隈は、本日号砲が鳴らされた「東京マラソン」のコースに組み込まれており、京橋方面から銀座4丁目交差点を直角に曲がり日比谷方面へ向かう。
 汐留方面へ直進するコース設定ではなく、「ぎんざ磯むら」が面する道路は歩行者天国が布かれていて、周辺は普段の日曜日並みの混雑だったが、店入口には席空き待ちの先客も居てオーダーまでに15分ほど待たされた。


 食事を愉しんで満足した後、昨日に引き続き仕事を消化すべく、勤務先に出向く。 
 東京都心にしては夜間人口も多い地域であるが、それでも週末はとても静かで、稀に裕福な住民が操縦するフェラーリやマセラティのエグゾースト音が、ビルの谷間で響いているのを耳にする程度である。

 それが、今日に限ってどうだろう。
 凄まじい数の人で溢れている。
 銀座でも見掛けた東京マラソンのコースが、勤務先が面する道まで伸びていて、しかも程なく折返し点というロケーションのため上下線ともにランナーが群れを成している。

 更には、歩道からランナーに小旗や手を振る人、見守る運営ボランティア、交通規制を担う警察官と警備員で、周辺街路が埋め尽くされていた。
 なるほど、昨日気付いた玄関先の厳重な規制は、マラソン見物人が入り込んでトラブルを起こさぬように備えていたのかと得心した。


 隣接する公園の一角には、地域の子どもチアリーディング・チームや、社会人で結成された応援団、アマチュアバンドが次々登場し、パフォーマンスを繰り広げる。
 そう言えば我らが東京六大学の応援団も、別の場所で演技していた筈だと思い出し、休日出勤などせずそっちへ行くべきだったかなぁと後悔した。


 外の賑わいに集中力を削がれつつも、何件か仕事をやっつけ、ランナーの大半が通り過ぎて静かになったコースを横切り、帰路に就いた。


Posted at 2017/03/05 12:02:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2017年02月25日 イイね!

鶉野

鶉野 昨日に引き続き全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『紫電改の実物大レプリカも…飛行場跡周辺整備へ』に注目。

 旧帝国海軍鶉野飛行場跡地の活用と、その中核コンテンツとなるべき「紫電改」復元計画の話題。
 旧軍の戦闘機と言えは、一般的には「ゼロ戦(零式艦上戦闘機)」が有名だろうが、航空ファンにとっては「紫電改」も、いや「紫電改」の方が遙かなる名機に位置づけられるかも知れない。



 世界を震撼させた零戦の活躍も、太平洋戦争の前半までで以降は過度の軽量化から生じた脆弱性、エンジンの能力不足が露呈し、最後は有人巡航ミサイルへと追い遣られた。

 零戦の後継を担い悪化する戦況を打開すべく、出力を強化したエンジン「譽」を搭載し、零戦のアドヴァンテージであった航続距離を諦めて頑強にした機体は、美しくも線の細さが否めない零戦に比べ一回り太く、そして力強い。
 そのシルエットが故に米軍機と誤認され、味方機から空戦を仕掛けられたり、地上砲火を喰らって撃墜された…なるエピソードも、就役が余りに遅すぎて持てる能力を発揮し切れなかった悲運の局地戦闘機・紫電改の伝説に華を添える。

 1万機以上が生産されて、飛行可能な機体を含め多数の現存機が残る零戦に比べ、紫電改の生産数僅かに415、現存機は4機(うち3機は海外)に過ぎない。



 紫電改および前身の紫電を開発・生産した川西航空機は、水上機や飛行艇を得意としてきたメーカーで、戦後は「新明和工業」へ改称し一旦は航空機生産から撤退するも、再参入し海上自衛隊に飛行艇を納入している。
 また三菱重工業から三菱自動車・中島飛行機からプリンス自工(後に日産自動車と合併)および富士重工業が発足し自動車産業の発展を支えたのと同様、新明和工業も特装車事業で大きなシェアを占めており、むしろこちらの方が市中で見掛ける機会が多い。

 建設業界で禄を食んでいる私も、インフラの保守点検分野で活躍する特装車の情報収集に、年に何回かは新明和工業さんへアクセスし大変お世話になっている。



 紫電改の復元以外にも、対空砲火の基礎部分や航空機を秘匿する掩体壕など、戦時下の様子を窺わせる貴重な遺物が数多く残る鶉野飛行場跡へ、機会を見付けて出向いてみたいものだ。





Posted at 2017/03/04 20:33:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 飛行機 | 日記
2017年02月24日 イイね!

転載

転載 全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『娘の画像無断転載、投稿者を突き止め謝罪させる』に注目。

 家族でデモ行進に参加した際のSNS画像を無断転用したばかりか、偽の事件をでっち上げ左派勢力を貶めようと画策した、腐れネトウヨが断罪された……との記事。
 提訴した側の全面勝利で、痛快この上ない。


 肖像権侵害という犯罪行為が裁かれなければならないのは、常識的なコンセンサスであろうが、一方で、幼い子を連れて政治的な活動へ参加したことや、安易にSNSへ画像をアップしたことへの批判が、今なお燻っていると聞く。

 我が家も、例年子連れでメーデー中央集会に参加しているので、行動面でも思想面でも、批判されている家族の立場に近い。

 しかし自らネット上に画像をアップしなくとも、悪意を以てデモ参加者を隠し撮りした画像を元に、偽の事件をでっち上げることが想定される。
 肖像権侵害なる表面的な罪状だけでなく、自らの主張を押し通すために他者の権利を蔑ろにした愚挙、偽情報を垂れ流して表現の自由を委縮させるテロルにも等しい蛮行を、強く糾弾する。



 左右の立場を問わず、対抗勢力を追い落とすことが自己目的化し、違法行為に手を染めるなど、あってはならない

 



Posted at 2017/03/03 00:35:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記

プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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