2013年09月30日
足回りに関する覚書というところで。
今回は、自分が足回りに関して教えたり覚えたりしたとこを忘れないように、そしてシェアしようと思ったとこをお伝えします。
なんだか言ってますが、正直車の世界というのは私は果てがないと信じています。
常に上を目指して向上していかなければいけない世界だけに、年を食えば食うほど不利なことはわかっています。
でもですね。
同時に、自分より上を目指してほしいとも思うんですよ。
所詮聞きかじりの自己流なので。
でも、なんだかんだ言って自分も失敗を続けてるのです。
だから、同じ失敗は繰り返してほしくない。
こんな時代だからこそ、語り伝えたい。
クルマってこんなに面白いんだぞーって。
そんなつもりで、まあ気軽に見てほしいと思います。
とはいえ足回りはいろんなショップが様々な経験の中で決めたつるしがあります。
正直言うと良いものを良い形で一番最初に買うことが最短コースなんですね。
でもどんなショップがほんとに良いショップなのか?それすら今では判りません。
それもドレスアップ系のショップでは、ここみんカラでは黒い噂も絶えませんよね?
迷うと思います。
では何がいいのか?正直私はドレスアップは初心者以下です。
私服も何がいいかわからないくらい、見た目に鈍感です。
私が語りたいのはむしろ本当に走りに特化した、ドラテク道場のようなお堅いものになります。
つまり見栄えの良さを無視して、泥臭い練習の話になります。
さて、今回のお話は第1回なので基礎中の基礎にして奥義。
『荷重移動』について。
そも荷重移動とはなんぞや?今は教科書のお話を理解するところから初めてもらいます。
荷重移動というのは、言葉のとおり各タイヤにかかる荷重を移動することになります。
当初ブレーキでかかっている前荷重を、旋回に従って各タイヤへ配分することが荷重移動です。
しかし基礎であり奥義であるということは、言葉では簡単でもその先があるということにほかなりません。
そこでまずイメージを覚えていただこうと思います。
友人が私に説明した荷重移動のイメージは、ワイングラスのワインでした。
くるんと回すグラスの中でくるっと回るワイン、それこそが荷重移動だと。
かっこいい。
でも私は泥臭くいきますよ。
サラダを作る、大きめのボウルを用意してください。もちろん料理に使わない奴ですよ?
半球ならなんでもいいですけどね。
中心、一番底に粘土を詰めます。
その上に、淵のあるお盆を載せて止めます。テープで固定するのが早いでしょう。
お盆にはボールを載せます。大きさはわかりやすければいいですが、重さは何も問題ありません。
これをぽんと机に置くとおそらくボールはお盆の中央で落ち着きます。
これが停止状態。もしくは走行中定常状態です。
ブレーキをかける場合は、ボウルを前に倒します。
ボールが倒した方向に転がり、倒した手には戻る力が加わっている筈です。
これが前荷重です。
旋回という動作は、ここから始まります。
わずかにブレーキを抜いて、サスペンションが生きている状態にした上でステア操作。
たとえば左コーナー。
操作直後をボウルで再現すると、右へ指を滑らせていきます。
当然、ボールもお盆の淵をつたって右へ移動を開始するでしょう。
この荷重の移動を意識することこそ、奥義に直結する荷重移動なんです。
コーナリング終期、アクセルオンで立ち上がる時、荷重はそのまま指を後ろまで滑らせることになります。
この指の動き、滑らかな荷重の移動こそが荷重移動の基礎であり奥義です。
普通の人はほとんど意識することはないでしょうが、荷重移動を意識するようになると当たり前になってしまい、昨日お話した友人のようになります。
荷重移動は旋回にとって重要な物理現象であるとともに、人間には車のタイヤが動く方向を予期する一つの手段なのです。
クルマのヨー、傾き、ステアの手ごたえ……それが変わった瞬間に車の動きがわからなくなるのです。
これは正しいと私は思っています。
そして、これこそが足回りのチューニングの「突端」です。
そうそう、頭文字のハチロクが水の入った紙コップを使う話がありますよね?
アレ自体はかなり非現実的ですが(笑)、理にかなった荷重移動のイメージだと思います。
水面が滑らかに、きれいにくるりと円を描くことは恐ろしく難しいです。
お盆のモデルを私は示しましたが……水で表現するとかなり困難になります。
あえてお盆とボウルにしたのは、いくつかの荷重移動のモデルを再現できるからです。
とりあえずはきれいに淵を回るボールが、荷重移動には重要なイメージであることを語って第1回は終わろうと思います。
私がコーナーに突っ込んだ瞬間、頭の中の荷重移動のイメージに、全くずれなくトレースできる車はCR-X以外にはありませんでした。
CR-Xの旋回開始と中期までは間違いなく早いです。まあ、それが良いかどうかはともかくとしても、気持ちがいいことは確かなのです。
だから乗り続けたいのです。
Posted at 2013/09/30 21:16:47 | |
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チューニング | 日記
2013年09月29日
昨日は、サーキットデビューを控える友人の車を確認。
確認というか相談だったんですけどね、実際にはちょいと違ってまして。
まずは試乗を。
先日ダウンサスにホイール、タイヤと変更した状態のプレオだったんですけど、サーキット向けに車高調を入れての状態でした。
ダウンサスまでだった際は、タイヤのグリップに負け、パワーが足りない感じがしていました。
しかし、今回用意した車高調で車高をさげ、アライメントもかなり頑張った結果……
良い仕上がりだったんですけどね。
好みというか、仕様としてはもう少しフロントは柔らかい方が使いやすいと。
と、言うか硬すぎる。
案の定、アライメントの相談というよりは、ドライバー本人は理解していなかったようなんですけどね。
このクルマ、まだ彼には使いにくくて仕方がないようなのです。
所謂荷重移動の基礎の基礎を純正、ダウンサスレベルでは教えて理解できるとこまでにはなっています。
ですが、これだけ硬いとそれが判らないのだと思いました。
結局、バネやサスペンションが硬いと、姿勢そのものの変化量が少なくなります。
なので、今クルマの姿勢がどれだけあるからどこまで旋回するのか、が全く違う次元になります。
実は姿勢は変わってるけど、その量がどのくらいなのかが理解できなくなってしまったのでしょう。
サーキットレベルの荷重移動になると、車体に掛かるGも結構大きくなるため、それにあわせた足が欲しくなるのは当然なんですけど、それはストリートレベルでは出ないGです。
当然、荷重移動しても、ほとんど姿勢変化はありません。
実は荷重移動を覚えるとこれが怖い。
姿勢で旋回を覚えているからですけどね。
まあその旨教えて、フロントのバネレートを落とすか、リアにスタビをうつのが方向性としては良いのかなと言うこと、旋回時の姿勢変化が判りにくければ純正スタビをはずしてしまって一度確認することをやってみるよう勧めました。
スタビライザーがないと不快な揺れが発生するおそれがありますが、その代わりロールが増大して多少姿勢変化が判りやすくなるはずです。
なにより、はずすだけならタダ。
それで慣れたら、付けるだけでスタビライザーの効果も体感で判るようになります。
スタビがあると、サスペンション以外のバネを押す感触というのがあるんですけどね。
これは慣れないと判りません。判ってるとまた一つ便利な情報になるので。
しかし今回、チューニングカーってのを乗りこなすという意味ではいきなりチューニングカーより、純正の素の状態が一番判り易く初心者向けであるというのがよく判りました。
きちんと教わって身体で覚えた事というのは、その後より難しいレベルでの対応能力を鍛えられるのです。
安全に低いレベルでも入力が大きく、判りやすい純正は逆に乗りにくさもあったりするんですけどね。
私も一つ教わりました。
やっぱり足回りは玄人好みのパーツになりますねー。
Posted at 2013/09/29 11:40:33 | |
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走 | クルマ
2013年09月28日
昨日のブログにイイネありがとうございました。
でも、ちょっと先走ったような嫌な記事を読みまして。
んー、まあ、聞きかじりでドリフトやってたのね、彼。
ってことはちょっと昨日の再現も変わってくるんだけどね。
再現以前に、親が悪いんじゃないの。これ。
以下、あんまり良い内容ではありませんので読み飛ばして頂くのが幸いです。
三行でまとめると
悪いのはドライバーと行政
親も放置してたなら最後まで放置しろ
なんか無駄な努力した気分
詳しく読みたい方は覚悟の上で、どうぞ。
んー……そっちを表立って話してくれれば、うちらへの影響は少なくなるんだけどな。実際。
言い方悪いですけどね。このドライバー、かなり周囲の評判の悪い悪ガキだったようで。
思うに、二つ観点がありますよね、この事件。
当然本人も悪いんですけど、一応昨日のブログでの検証・再現はあくまで弩素人のお馬鹿あんちゃんがアクセル踏みすぎでしたちゃんちゃんで考えてました。
そうでない場合はこれ違うんですよ。
自分でやったってんなら話は違う。
まず一つは危険運転致死傷罪ですな。
自分で悪いことをしたんですよ。
次が(確定ではないですし、まず回避されますが)幇助。
本人は当然、懲役受けてもらいましょうか。
私は死刑反対論者です。死刑にせず無期懲役、○○○○でがれきの除去とかやってもらうのが一番ですよ。
三食夜寝くらいはつけても結構。ただし私語も厳禁。
そのぐらいは逆に覚悟の上で暴れてくださいな。
頭の痛い。知らない・判らないなら制裁を受けるべきです。
次が、放置していた親、行政(というか警察だな、司法というとおかしいけど)の怠慢。
こういう馬鹿はさっさとしょっ引くに限るだろーが。
結果がアレだぜ。
全く。市原刑務所あたりで一生更正してもらえ。
ついでに馬鹿親。あやまりに顔を出す必要はない。子供を突き出せ。
逆にそれがホントの親だろう、今まで放置してきたんだ。
止める事もできずに今更誰に謝ってるの。ホントなら自分の子供に謝って、あとは放置するのが本当だ。
なんというか。
しょーもない結論でした。
二日ほど真剣に考えたんだけどなぁ……出来もしない素人ドリフトの結果かぁ。
Posted at 2013/09/28 10:00:08 | |
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いつもの日記 | 日記
2013年09月27日
Zは私が思うには、『横に向けやすいがドリフト向きではない』クルマかと思います。
特にエンジンチューン後では、車重も考えればかなりピーキーでしょう。
写真を見る限りだと速度をあげて左コーナー進入時に一気にオーバーステア、立て直そうとアクセルを抜いた途端(全閉)緩やかに立ち上がり左前ヒット、一気に逆に頭が弾けて反対車線から歩道に飛び出した……と思っていましたが。
現場検証の情報からはドライバーはアクセルを踏みっぱなしだったとの事です。
一番最初の報道ではT字路を一時停止したと聞いたのでどれだけパワーあげたんだと思っていたんですがね。
後の報道からの追加情報ではイン側にリアをヒットさせて……とあります。
と言う事はあんな狭い箇所でたこって(かつカウンターしている)って事になります。
また再現ではやたら高い位置を飛行していたので、もしかしたらかなりの速度で左オーバーで対抗車線進入、カウンターから一気に振って反対車線へリアをヒット、この時点で比較的に軽いリアが空中へ弾けたとすると、ら右の家に向けて跳んだ。
とすると、ヨー自体はエンジンを振り回して宙に浮いたり鉄柵に激突した段階で収まるかも知れません。
で、滞空したまま歩道を乗り越える、と言う訳ですか。
いやいやいやカウンターなんか簡単に当てられやしませんし、物理的に明らかに不自然。
おそらく、実際には倒れた鉄柵を滑走して宙に舞ったと考え、更に素人なら可能性の高い状況では以下の通りでは。
高い速度で左に進入(供述を聞くにそれを誤魔化したかったようなので間違いないかと)。
Zの限界に入りリアが滑り出す。※1
オーバーステアで曲がり切れずに対向車線側の歩道まで滑り、リアホイールをヒット。
途端強い逆向きのヨーによりリアが左のガードレールに向けてヨーイング。※2
この場合ならカウンターなしで簡単に発生しますし、どが付く素人はアクセルを抜くか踏みっぱなしのどちらかでしょう。
ステアは左からセンター、通常のFRならハンドル操作はいりませんが真横に突き刺さる状況なので、アクセルを開けてしまうと直ドリですな。
抜いた場合、どこかでリアが食った途端エンジンブレーキが効き、緩やかに立ち上がれたでしょう。
この場合なら右ホイールから恐らくはアクスル位までダメージが残ったくらいで済んだでしょうね。
非常に残念な事にふみぬきました。
問題はここから。
踏み抜いたって事で逆向きのヨーは『振り替えし』で180度回って、恐らくボールが跳ねるように反対側までリアを叩きつけます。※3
この際、4.3~4.6mの車体が引っかかる様にリアを叩き、今度跳ねる方向は可哀想な話ではありますが、調度登校中の小学生の列のある歩道。※4
運が悪いのは、スピンアウトに近い形に車体左側面を叩き付けてしまえばそこで止まれたって事。
アクセルを開けていた為に回りきってバンパーを引っ掻けるように叩いたのでしょうか。
開けていたアクセルに従い車体は勢いよく前進。
道幅は恐らく5m以上ですが、半分以上の長さのZは、当然素人では判断する間もなく全力で疾走。
数秒で加速して、後は知っての通りかと。
幾つか問題も有りますが、正直に言えば、今回の事故はテレビ報道になるような重大な事故に至るまでに複数の回避ポイントがあったはずでした。
だがそれをすべて避けてしまって、今回に至ったのです。
実際にはこのように、いくつか判断して操作するべきポイントはあるんですけど、大抵の場合判断できずに結果事故につながってしまう。
判断力だけでなく、精確な操作も当然必要です。
判りやすいように※を入れてみましたが、およそ4カ所、判断速度はコンマ数秒。
そこで判断して先読みして操作してやれば防げた事故です。
私は何もできないことを言っているのではありません。
咄嗟の判断ができることが、クルマに乗って事故を防ぐ最大の方法であり、一番難しい方法だと言いたいのです。
実際できる人間を私は何人か知っています(というか、彼らは進入でここまで破綻しない)。
そう思うと、どうやったらそれだけの判断ができるようになるんだろうなと改めて思います。
まあでも?
臭い物には蓋しかできない連中は必ずこういうでしょう。
Zが悪いと。
違いますね。私は断言します。
クルマに乗るということは、それだけの覚悟と、それだけの修練を持って初めて許される行為なのだと。
公道を走るためには免許により法令の許可をもらえば可能になりますが、『それですべてが終わるのではありません』。
たとえ今まで何の事故も、違反もなくても、『必ず同じ事故を起こすでしょう』。
何度も繰り返しますが、意図的だろうと事故だろうと、その状況に追い込まれた瞬間にどれだけ判断できるか。
判断できるようになること、それが責任じゃないでしょうか。
そんな速度は出さない?
違います。
高速道路では必ずそう言う領域にクルマはあるのです。あなたは高速道路で80km/h以上だしていないと言えますか?
のんきに構えていられるのはクルマに乗っていない今だからです。
高速道路でのトンネルの崩落事故を思い出して下さい。
意図的であろうとなかろうと、『そんな状況』に追い込まれるおそれはどこにでもあるのです。
クルマの事故というのは恐ろしいものではありますが、いかにして事故を起こさないかは常々考えなければなりません。
その「最悪の瞬間」を回避するために努力を惜しまない事は、役に立たないと言われようとも重要であると私は思います。
私は何も考えずにハンドルを握るという、その行為そのものが信じられません。
速度を出さない事も重要かもしれませんが、クルマは速度を出して走る物です。
違いますか?制限速度だからといって、それは既に人間の範疇を越えた速度であることも忘れてはいけません。
軽々にハンドルを握った行為そのものが今回の事故の原因だと私は思います。
それに巻き込まれた子供の将来が心配でなりません。
そして、これからの肩身の狭い我々の将来も、ついでに心配です。
Posted at 2013/09/27 22:03:26 | |
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いつもの日記 | クルマ
2013年09月26日
CR-Zが出て、まだ3年ですが……ペースが早く既にマイナーチェンジして1年になるのです。
そんな中FITが出ました。
FITは新しいシャシーに新しいエンジン、新機軸のDCTを搭載し、『スポーツハイブリッド』を標榜しています。
これはCR-Zにも反映されるでしょう。
GE8と兄弟だったCR-Zは、これから別のクルマに発展していかなければなりません。
N ONEが出た時のように、FITに後押しされて進化しなければならないのです。
特に普通乗用車に比較し、スポーツカーである場合の進化は全く違うと言うべきです。
そしてそのステップを経て、FITとは明確に違うクルマとして成長して欲しいと思います。
シビックとインテグラの関係を見れば、キャラクターの違う似た者同士と言うのはホンダでは珍しく有りません。
むしろSのような存在こそ珍しいでしょう。
FIT ハイブリッドがシビックのような立場で、CR-Zがインテグラではありますが、噂に聞く欧州シビックが『市民』から『オリンピック選手』になってしまいそうな事を考えれば……FITよりも強いスポーツ性を持たせたハイブリッドを強く要望したいのです。
より身近で、しかしきちんとスポーツよりで。
FITがあるからこそ、もう少しスパルタンに。
より薄く、軽くは今や普通の進化です。
より空力を狙い、低重心が信条でありつつ、エンジンもモーターも一回り強力に。
そんなCR-Zに期待したいです。
でないとおそらく、FITハイブリッドに押されて消えてしまいそうで、怖いのです。
そのくらいFITにポテンシャルがあると言う事ではありますがね(笑)
まあ実際には乗ってみて判断にはなりますが。
N、シビックと後ろに控える力強い胎動と、既に姿を表したFITに見えるものはこれからのホンダへの期待をより強くしますね(・ω・)
まずはN、ついで新ビートでしょうか。
TPPで降ってわいた税金騒動と、新軽自動車ウォーズのかげりを考えると……カンフルになる事を期待をします。
Posted at 2013/09/26 09:37:06 | |
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