代車のカローラに乗ってみて思ったことをつらつらと。
「カローラ」って、メジャーなネーミングの割には殆ど意識する事が無かったクルマなので、実はその正体が良くわかっていませんでした。
今回代車にお借りしたカローラも、これって何年式? 何代目? と言う感じだったので、何となく調べてみたのですが、9代目のE120型と言う奴だったみたいです(販売は2000年から2006年だそうな)
たぶん1.5リッターの奴で、直列4気筒DOHC16バルブ、105ps/6000rpm、14.1kg・m/4200rpm、車両重量1040kg、と言うスペックっぽいです。
そこそこパワーもあるし、軽いクルマだったのが、ちょっと意外でした(笑)
調べてみて知ったんですが、車名が「カローラ」だけのクルマって、このクルマが最後だったみたいですね。
最近のはセダンでも「アクシオ」とか、ワゴンだと「フィールダー」とか、どれもサブネームっぽいのが付いてたんですね。
知らなかったです(笑)
とまあそんな感じなのですが、乗ってみて感じた事を少し書いてみます。
乗ってみてまず感じたのは「スクーターみたいなクルマだなあ」と言う事でした(笑)
割と良い意味で。
とにかく気楽に乗れるし、結構キビキビ走るんですね。
もっとかったるいクルマなのかと思っていたのですが、実はそうでも無かったと言う。
特にそう感じたのは、ボディの軽さとアクセルのレスポンスからでしょうか。
軽く踏むだけでもヒョイッと前に出る感じとか、スクーターっぽいなあと感じました。
車体の軽さが、そんな感じをまた強調してくれますね。
出足は良いんだけど、その後はそれ程でもない、と言うのも似てるところかも(笑)
エンジンに味も素っ気も無い感じも似てるかも(笑)
ハンドルもアクセルもブレーキも、全ての操作が軽い感じなので、車体の軽さ以上に軽く動く印象がありました。
そんな色々が入り混じって、何だかスクーターっぽいと感じさせるんでしょうか?
そう感じるのは僕だけかもしれませんが(笑)
しかし、このスクーターとの類似性って、何なのでしょうか?
日本人が普段の足に使う乗り物に求める性能って、突き詰めるとこう言う感じになるって事なのかな? とか思ったりも。
カローラに限らず、日本の足車は大なり小なりみんなこんな感じな気もして、結局コストと求められるスペックで仕上げると、こんな感じになっちゃうのかな? なんて事を思ったりも。
実際、足車に使うんだったら走りはこれで十分と思ってしまいます。
もっと走りが良くなって値段が上がるくらいなら、流行の燃費とか安全装備とか、人や荷物が積めたりとか、違う部分の性能が上がってくれた方が嬉しい気もするし。
色々割り切って考えると、足車としてのクルマの走行性能って、もう完成しちゃってるのかも?
あとは新車開発時に、良いパーツのコストが下がっていたら使えるようにもなって、徐々に性能が上がって行くって感じでしょうか?
ちなみに、自分はこの乗り味嫌いじゃないです。
元々スクーターも好きですし、軽い(楽な)操作でキビキビ走れるのは気軽に乗れるし、それが何だか楽しかったりも(笑)
サスがフニャフニャだったりタイヤがプアなのも、「運転しがいがあるなあ」と感じてしまったりも。
この場合の「運転しがい」と言うのは、「運転の仕方次第で良く走るのが面白い」と言う意味です。
アクセルをラフに踏めばピュッと加速して同乗者の頭は揺れまくるし、荷重をかけずにハンドルを切っても曲がりづらいし、丁寧に操作しなければロールも早くて大きくて危なっかしいし、ブレーキも割とカックンなのでつんのめるし、とにかくラフな操作やクルマの物理挙動を考えずに運転してしまうと、スムーズには走らせられない気がします。
そんなクルマなだけに、「いかにスムーズに速く走らせられるのか」と言うチャレンジを、街中を走る程度のペースで出来てしまったりもするのが、何気に楽しいと感じてしまうんですよね。
交差点を普通に曲がろうとするだけでも楽しめてしまうと言う(笑)
しかもちゃんと操作出来れば、意外に速く走れたりも。
「カローラなんて遅いクルマでしょ」なんて思ってそうな人を驚かせそうなペースで走れたりもして、そんな事に密かな楽しみを感じてしまったりも(笑)
このクルマでそんな楽しみ方してる人って、やっぱり少数派ですかね?
比較するのもどうかと思いつつも、サボイア号(964)よりも街中で乗っている分には、カローラの方が楽しいと思ってしまったりもするんですよね。
少なくとも、この軽快さはサボイア号には無いですし。
空色号(GOLFⅡ)と比較しても、乗り心地の良さとか気楽さは、カローラの方が上かも。
足車としての性能は断然カローラの方が上っぽいです。
とは言え、「じゃあカローラが欲しい」にはならないんですよねえ(笑)
だったらGOLFⅡのCLiあたりを選んでしまうかもなあ。
いや、だったらジェッタの方が良いかな?
いっそ空冷ビートルあたり行っちゃおうか!
とか、ついついマニアな選択になっちゃうのは、本末転倒ですね(笑)
その他、カローラで印象的だった点と言えば、やはりその「乗っててまるで空気のような存在になれる」ところでしょうか(笑)
この周囲に溶け込む感じに安心感を感じる人もいるんでしょうね。
目立つ趣味車ばかり乗っていると、こう言うのが妙に楽に感じたりもするような(笑)
あと、カローラとはあまり関係無いのですが、こう言うクルマで高速道路を走っている時の乗り心地って、「小型飛行機に乗った時の感じに似てるなあ」と言うのを個人的に思ったりもしました(グランドキャニオン観光で一度だけ乗った事あるだけですが)
気流に揺れながら飛んでる感じが何だかクルマに乗ってるみたいな感じに近かったんですが、カローラで高速道路を走っていたら、ふとその時の事を思い出してしまったんですよね。
サスのフワフワ感とか風切音なんかがそんな感じを醸し出していたような。
もしカローラで高速道路走った時には、今のこの感じって飛行機に乗ってる時の感じかも、なんて想像してみてはどうでしょうか(笑)
ビーナスライン辺りで乗ってみたら、より飛行機っぽさが高まるかも(笑)
いや、本当に似てるかどうかは責任取れませんのであしからず(笑)