もう戻らない。戻れない。前を向いて。決めた道を行く。

年明けて、決心したつもりで書いた辞表。
だが、生来の臆病風に吹かれ、しり込みをして、
結局なぁなぁになり、それが無駄なストレスとなって、自分を苦しめていた。

実際、こんな私を拾ってくれた会社。
ココを離れたら私はどうなる？
何のとりえもない。特技もない。金になるような技術を持っているわけでもない。
イヤになったからって離れたら、人生詰むんじゃないか。
そういう気味悪い不安感がずっと付きまとっていた。

だが、そんなことを言っているだけ無駄。
人間、やらなきゃいけないときはある。

ここのところ、やたらと私を頼って仕事を持ってきてくれる人が増えている。
それでメシを食えるかといわれると流石に難しいものはあるが、
それでも自分の自信にはなっている。

もう、これ以上迷うのはやめだ。
動こう。自分の足でこの先を歩いてやる。

意を決して、会社に退職の意を表明した。

最後の最後まで社長には粘られた。
私からすれば、親戚であり、引きこもりニートだった私を拾ってくれて、
社会人として１１年間世話してくれた恩人とも言える。
色々言われた。
だけど、私の評価という面からすれば、私はその程度しか見られていなかったのか。
という残念なところを見てしまったというのもある。

散々なことも言われた。
だが、だったら見返してやる。

残り２ヶ月。お盆まで。

ちょうど米シーズンになり、いい感じで仕事の流れが続けられる。

それが終わったら、しばらくはゆっくりと休みたい。
休めるほど懐は温かくはないが、
少しだけ、心を休めて、今後のことを考えたい。