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イイね!
2017年08月16日

「ひるね姫」と自動運転

劇場アニメ「ひるね姫」がブルーレイ化されるまで、あと少し。

車好き、自動運転に興味のある方なら当然、視聴されておられるだろう作品だ。

この映画を観れば、如何に自動運転が困難を極める技術か、思い知らされる。

センサーがあって、AIがあれば完成とか、そういうレベルの認識しかしていない人も多い。そもそも、AIを名乗れる程の能力のあるシステムは未だに存在してはいない。

人工知能と言うより、システムアナライザ。統計から導かれる結論を述べる程度だ。

自動運転はナビと連動するのは勿論の事、現実の自車状況を見るカメラやセンサーを持ち、それによって道路を移動するだけではなく

他の「人間が運転する、予測不能な行動を見せる自動車」を正しく検知し、かつ、安全に乗員を保護しながら運行しなくてはならない。

接近する車がある度に、急ブレーキや急加速で回避していては、商品として成立できない。人間が自然にやるように「空気を読み、事前に危険を予測して適切な身構えをとる」事が求められる。

公道は、どの車もフラフラと移動してまっすぐは走らない。常に揺れている。その中で、どこまでが安全であり、どこからが危険なのか。人間は運動本能と経験から素早くそれを算出できるが

AIは人間に比べれば、浅い経験と感度の悪いセンサー、殺到する情報の流れから素早く適切な判断を下さねばならない。

予測不能な路面変化、予測不能な他車行動、予測不能な自車挙動。何もかも未確定要素が残る中で、最適解を出すAIが自動運転の商品足り得るのだ。

だから、開発が難行している。人間は不確定要素の中でも、経験による推察から結論を下し、判断をする事ができる。そこに「責任」は確かに求められるが、それが商品となると、求められる責任は数段高くなる。

それは何故か?「商品」だからだ。人間ではない。

人間が事故を起こし、そこに責任を求められる・・・しかし、人間であるから判断ミスをした事に対して責任を求められるのではなく、結果として事故を起こした事に対し、責任が追及される。

しかし、商品となればどうか?判断ミスをした機械、そのような商品を売買した会社に対し、社会は通常以上の制裁を求めるだろう。ただの事故が、会社の存在を大きく揺るがす事態となりかねない。

「商品として成立しにくい」のはその為だ。下手をすれば自動運転車に対する新法設立や社会配慮も求められる。開発は簡単な事じゃない。

だから「ひるね姫」で描かれた、過剰とも思えるAI性能は、案外過剰でも何でもない。あれ位はやれないと、とても公道に「商品」としてエントリーできないのだ。

安全は「正しく予測し、挙動を制御し、配慮する判断」も組み込まれなければならない。人間である場合、免許制度が定めるところの基本的条件さえクリアできれば、事故や検挙をされない限り、問題ないと一律に判断される。多少の不足は大目に配慮される。

「自動運転」に対して、それは許されないのだ。人間ではない。商品だからだ。最初から、一切の間違いを犯さない程の、完璧性が求められる。そんな神がかった芸当を求められてしまう。

2020年までに、自動運転車が公道を走るとされている。それは恐らく、人間の操作がある程度まで介入する「補助」としての「自動運転」でしかないだろう。

人間が自動車運転から解放される日はまだまだ遠い。一度「ひるね姫」を視聴してみると、色々と企業が苦労している事を推察する事が出来る。

「人間」であれば、そこそこで良かったものが「商品」として作ろうとした時に、数段ハードルが高くされてしまう。

しかし、完全な自動運転制御の成立は、怖い未来も含まれる事になる。それはAIが人間の基本性能を超えるという事だ。機械の反乱を言いたいのではない。

人間が、己に自己嫌悪する日も遠からず訪れる事になる。自らを愚劣と呼ぶ日も近いだろう。

自動運転の成立。そこの明暗も考えるのが自動車評論家や車好きであって欲しいが、そのような記事を見かけた事がない。

誰も未来と、ちゃんと向き合わないなぁ。

俺も間違えたよ。

明日の朝、スープパスタを作ろうと思っていたのに、野菜を買い忘れた。

それも人間だから許されるのねん。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2017/08/16 16:01:48

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この記事へのコメント

2017/08/16 17:57:17
アウディがル・マンを去り、ポルシェも去ってEVへと実験場を移すという。そこでトヨタが悲願の優勝を遂げるのか?ということは考えないとして、近い将来にガソリンエンジンで競い合うル・マンはなくなり、自動運転で無人の車両がひたすら24時間走る競技になるんじゃないか?と考えてしまった。
一部サーキットを含む行動で構成されるル・マンのクローズドの実験場。各社が秘匿にして来た無人運転車両を走らせ、レーシングドライバーではないコンピューターオペレーターがただただ24時間データーを録るために戦う。
当然レギュレーションに沿ったコース設計と、そこでしか通用しないル・マン専用車両から始まるとは思うが、ほぼ無音に近いモーター音の無人運転電気自動車と、キーボードを叩く音しかしない競技になるんじゃないかって。
もっともWECのいちレースでしかないル・マンであるから、WECそのものが無人運転になってしまうとは考えにくいが、即命に関わるアクシデントと隣り合わせで、勝者の名声と比べてどれほどのフィードバックが得られるかわからない競技から、生身の人間が降りる日はそう遠くないんじゃないかって。
そしてゆくゆくは、AI無人運転電気自動車で、そのAIの性格の味付け部分でレーシングドライバーに変わるコンピューターオペレーターが表彰台でシャンパンファイトしたりして。
コメントへの返答
2017/08/16 21:17:15
クローズドコースなら、割と完全無人の自動運転でのレースは近代で可能でしょう。

ただ、それを見たい人が居るか、やりたい人が居るかは別にして、ですが。

技術的に、公道よりはハードルが低いと思われます。むしろ、限界速度は今以上に上がるでしょう。それぞれAI制御になるでしょうから、予測も立てやすい。突飛もつかない挙動で走るAIも居ませんし。

ただ「これじゃでっかいミニ四駆じゃん」と言われるでしょうね。そんな酷評が旧来よりのファンから送られるでしょう。

それを除けば、レースの安全性確保と、よりハイスピードなレースを展開したいという、レースビジネスを扱う側の矛盾する願望を叶える事が可能になるので、案外、実現は無理じゃないと思われます。

レーサーに何億という金を支払う事も、選手が入れ替わる度に育て直すって事も必要ないですし。運営側にとっては、とてもいい条件かと思われます。

そしてクラッシュも意図的に仕掛ける事も可能になるので、映像的にも派手になれます。相手のエースマシンに体当たりとかね。

自動運転のAIを育てる名目にも替えられますし、案外悪くないと思うでしょう。批判は少なからず起こるでしょうけれど・・・。
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