Norco　フロントフォークメンテ　その4

マイナスドライバーを使ってダストシールを取り外します。
きつく嵌っていますが、思いきりこじるとスポンと抜けます。

ダストシールを取り外すと、奥にオイルシールが現れます。
オイルシールを取り外す前に、固定用のリングを取り外します。

オイルシールを取り外すには結構大きな力が必要で、普通のマイナスドライバーや内装剥がしなどでは無理でした。
調べると、タイヤレバーが調子が良いとのことなので、購入。

オイルシールを取り外しているところ。
タイヤレバーを差し込んで、思い切りこじると唐突に抜けました。

オイルシールの下にはワッシャーが入っていました。
バラすのはここまで。油まみれの各パーツを綺麗に洗浄し、組み立てに備えます。

取り外したオイルシール。

MARZOCCHI 7 NOK TCL 30 40 8 9　と書いてあります。

このフォークはMADE IN ITALYですが、精度が求められるオイルシールは、信頼のジャパニーズブランドNOKを使っているんですね。
７とTCLは形状を示す記号でしょうか？
3０、40はそれぞれ内径、外径
８、９はそれぞれ厚さを示しているようです。

リップの部分が結構痛んでいました。
大丈夫かと思いつつも、調べても純正スペアパーツが見つからなかったので、そのまま再組み立てすることにします。

バラシと逆の手順で組んで行きます。
写真はオイルシールを叩き込んでいるところ。
オイルシールをまっすぐ打ち込むための専用治具があるようですが、塩ビ管継手で丁度良いサイズのものがあったのでこれを流用。
オイルシールをはめる前には、シリコングリスをしっかりと塗布しておきます。

バラシと逆の手順で組んでゆき、オイルを注入する状態。
アウターチューブにインナーチューブをはめ合わせ、チューブ内部にスタンションを挿入して固定し、さらにスプリングを挿入。
オイルを入れる際は、フルストロークした状態にしておきます。

つづく