そしていよいよ試乗タイムパート1。
試乗プログラムは全部で3つ。
パート1:SKYACTIVE乗り比べ。
SKYACTIVEエンジンだけのデミオ。
SKYACTIVEエンジンとミッションのアクセラ
SKYACTIVEエンジン、ミッションに加えてSKYACTIVEボディーのフルSKYACTIVEシステムのCX-5
この順番に乗ってSKYACTIVEを体感するというもの。
………CX-5はガソリンエンジン車。FFです。ディーゼルは???
午前中の試乗はガソリン。CX-5ディーゼルの試乗は午後のプログラムだそうです。
最初はデミオ
フィット、ヴィッツは乗ったことがあり、正直デミオの試乗っているの?と思ったのも事実。
サーキットでノーマルのデミオって大丈夫ですか?とも思ったのですが、これがなんと意外にもいい。
SKYACTIVEって低燃費技術ですよね?
エンジンはもちろん5,000も回すと苦しそうなんだけど、コーナーでは結構突っ込めるし、アクセルも開けられる。
良くできてます♪
コース途中にはパイロンスラローム。
その先には一旦停止のコーン。これはiStop向け。
エコタイヤにSKYACTIVEエンジン、でもパイロンスラロームでも元気いっぱい。
iStopは不思議な感覚。(初めて乗った)
停止するとエンジンがストンと止まる。
前がクリアになって行こうとすると、ブレーキから脚を話してアクセルに乗せると・・・エンジンがかかる。運転席右前方から軽い、コツンという音とわずかなショックと共にタコメータが動き出す。
結構自然です。
さて、次はアクセラ。
こちらのSKYACTIVEはエンジンとミッション。
トルコンATなのですが、ロックアップ率が異常に高い。
ほんの出だしで軽く滑りますけど、すごく短い。あっという間にロックアップして自然な加速感です。
さすがにデミオと違ってスラロームも車重を感じつつ、さすがきっちりと動いてコーナーリングではGもかかるもののリアシートでも不安感なし。(そう、このアクセラは自分でハンドルは握らずにリアシートで見学)
iStopではエンジンスタートの時のショックも音もほとんど無し
タコメータみていて、エンジン振動がきてあっ、かかったと思うほど。
すでにコースを4週。コースレイアウトも頭に入ったし、コーナーの感じも。(をいをい、タイムアタックではないのだよ・・・)
で、青いCX-5に乗り換えます。
ほかの方が試乗しているときにストレートを通過する各車を見ていて気がついた
同じSKYACTIVEエンジンなのにエンジン音の感じが違う。
もちろん排気量が違うので当然なのだけど、音質がアクセラとCX-5で違う。
で、聞いてみました。
CX-5ではエキゾーストパイプが4-2-1の等長タイプ。
このエキパイが可能になったのもフロントタイヤ位置を50mm前方に出せたから。
運転席の足下も余裕ができて自然な姿勢で運転できる。
前方のクラッシャブルゾーンも長い。
ボディー剛性は高張力鉄板などの多様で軽量化も進んだとか。
なんて情報を仕入れていよいよCX-5に試乗。
コンパクト・・っていいながら室内広い。運転席も余裕。
ロドは意識的に狭いし、PRADOは逆に異様に広い(笑)
PRADOはシートがソファーみたいなので広いのだけど体の落ち着きは良くないし、コーナーでは体ごと振られる。
CX-5は以外とシートがいいですね・ しっかりとホールドしてくれますし、座ると手を伸ばせばステアリング、足下も右足をおいたところに自然にオルガン式のアクセルが来ています。
昔はオルガン式のペダルって多かったのですけど、試乗会に来られた方々でオルガン式を知らない方が少なくなかったのは意外でした。
シートに座って、軽くミラーを合わせて・・・合図とともにアクセルオン!
ガソリンエンジンは静かに、スムーズに加速。
静かです。
それなりに踏んで加速しているんですけど、4,5,000回転回しても昔のマツダのエンジンのようにがさつな感じがない(失礼!)
今乗っているロードスターですら5,000回転くらいでザラッとした感じだったのですけど、そういう感じは出なかったかな・(ロドのMZRエンジンもエキマニとハイカムを入れてからざらつきは消えましたけど・・)
予想ではエコエンジンだし、ハイブリッドに近づけるくらいの燃費のNAエンジンに多くは期待していませんでした・
ダルなフィーリングじゃないのかとか、アクセルを閉じても買い手の地が遅いんじゃないのか・・とか・
先にそういう話を聞いていなければ普通の、普通以上のエンジンです♪
1,400kgていどの車重だったと思いますが、ピットロードでの加速もスムーズ。
その先のパイロンスラロームでも振られるどこをかもう少しアクセルを開けて攻めてみたい・・と思う軽快さ。
で、続いてiStop。
アクセラでも気がつかないくらいのソフトなショックだったけど。CX-5はメチャメチャ静かです。
アクセルの奥でコクン、と感じるくらい。今どきのエンジン制御技術はすごい・・と改めて実感しました。
しか~し、さらにヘアピン、最終コーナーの登りとアクセルを開けていくとアクセラに比べて重心も高い、車重も重いのにそれを感じさせないくらいの安定感。しかもステアリングをこじっても車体はがっしりとしていてミッシリという音もなく。これって新車だから? それともやっぱりボディ剛性なんでしょうね。
パート2
RVM(リア・ビークル・モニター)
約30km/h以上での走行時、レーダーで隣車線上の後方から接近する車両を検知すると、検知した側のドアミラーの鏡面に備えたインジケーターの点灯でドライバーに知らせます。
その状態でウインカーを操作するとインジケーターの点滅とブザーで警告し、車線変更の中断を促します。
……..だそうです。
私の時には清水さんがステアリングを握り、もう1台マツダのスタッフの運転するデミオと併走し、デモに向かって左にステアリングを切る!
・・・・・と、左のサイドミラーの左上部にウィンカーの点滅と同時にアラートのクルマのシンボルが点滅、同時に室内にチャイムの音で左死角のクルマの存在を知らせてくれます
首都高などでミニバンからは背の低いロードスターは見えにくいのか急な車線変更をかけられ危険を感じることは少なくないのでこういう積極的な安全装備は標準装備して欲しいもの、
ランチタイム後のトークショー
清水和夫、石井昌道、島下泰久、五味康隆の諸氏による歯に衣着せぬ(?)トークショー
心なしか脱線気味ながらもSKYACTIVEテクノロジー全般、今後のマツダビジネスについても話が広がっていきます
SKYACTIVEの解説、そもそもSKYACTIVEってなに?って話からマツダだけではなく日本の自動車産業におけるこの技術の持つ意味、潜在的市場性、ハイブリッド、EVとの比較など言葉での解説はとてもわかりやすいものだった。
秀逸だったのは清水和夫さんのディーゼル解説。
500ccのシリンダーに充填されたガソリンの一点にライターで火をつけるようなガソリンエンジン。それに比べて空気を圧縮してピストンが上死点付近まで来たときに燃料を吹いて自動着火するディーセル。
ガソリンは一点で火がつきそれが広がっていく、ドミノ倒しにたとえてましたけど・・
一方、ディーゼルはスパークプラグがないため一点ではなく、全体が一斉に火がつき燃え上がる。
「まるで男女の恋のような神秘的な着火」と比較的わかりにくいようなわかりやすいような例え(笑)
きっと清水さんは一瞬にして燃え上がるような激しい恋の経験があるのか。あこがれなのか・・・(爆)
でも楽しくSKYACTIVEシステムの概略を頭に入れていよいろCX-5ディーゼルの試乗へ。