本日はポルシェのディーラーに行って来ました(//∇//)
お目当てはポルシェサミットやポルシェカフェなどで展示され、デリバリーもようやく開始となったカイエンGTSです!
担当から試乗のお誘いが来たので早速凸です(`・ω・´)
それにしても数が圧倒的に少なくて展示車すら入れられてないPCがあるのに試乗車卸すってすごいなぁ(^-^;
まずは写真をどうぞ~!!
フロントはターボモデル用のバンパーに、専用のブラックアウト化されたライト、ボディ同色アンダー部によりによって迫力満点です。
リアはスモーク化されたテールランプ、専用4本出しマフラー、アンダー部がボディ同色になる事により特別感が出ています。
カイエンGTSのエンブレム。
タイヤ/ホイールは20インチを履いていました。
ホイールもGTS専用カラーです。
内装はパナメーラGTS同様、黒基調に赤ステッチが入るものです。
試乗車はセンターパネルがカーボン仕様でした。
メーターもGTSのロゴ入りメーターです。
今回の試乗、私にとってはある意味怖い試乗でした。
夏にパナメーラGTSに乗った時にベタ惚れしてしまったからです。
今回も同じ様な事になってしまうのかと...
これもパナメーラ同様、V8NA仕様のカイエンSをベースに専用ボディ同色のエアロパーツやターボモデルと同じブレーキシステム、専用サスキット、専用エンジンチューン..その他諸々が追加されるグレードです。
一見ただのお買い得グレードにしか見えませんが、実際の中身はそんなこと無くカイエンNAモデル最強グレードとして君臨するモデルです。
キーを渡されてエンジン始動...「キュルル..ブォォォォォン!!!!!!!!!!」
GTSの特徴であるド派手な始動音を聞いた瞬間、案の定やられました..
Dレンジに入れて発進すると思いのほか扱いやすいのです。
街中ではとっても優しい車です。
ここで気づくのはベースになったカイエンSよりも全体的に動きが軽いということでした。
エンジンはカイエンS同様4.8リッターV8直噴NAなのですが、GTS専用チューンが施されていて最高出力420psを6500回転で発生させ最大トルク52.5kgmを3500回転で発生させるものです。
これはカイエンSに比べて20ps、1.5kgmの上乗せです。
共に発生回転数は変わらないので扱いやすさはそのままにして盛ったという感じです。
パナGTS用よりは10ps低いのですが、向こうは7100回転まで伸びるのに対しこっちは6900回転までしか伸びないのが原因です。
20ps、1.5kgmなんて体感出来ないでしょうと思っていましたが以外にも乗っていて違いが体感できるのです。
先ほども書いたように動きが軽いのです。
パワーというよりも吹け上がりが軽い印象でした。
厳密に言うと1500回転付近から4500回転付近までのトルクが厚くなったというかこの間の吹け上がりがカイエンSに比べて鋭いのです。
これはトルクというよりも専用ECUによる演出の部分が大きいのかなと思いますが、ホントに扱いやすくなっています。
ターボモデルの70kgm越えのトルクも魅力的ですが、この大排気量NAならではの穏やかながら濃密なトルク感っていうのもいいですね(*´ω`*)
ちょっと強めにアクセルを踏んでみてもアクセルにリンクした加速感でホントに気持ちが良いです!
ハーフスロットルぐらいでMTモードで引っ張っていくと綺麗に6900回転まで伸びて行ってくれるんです。
でもGTSの真骨頂はこんなものでは終わりません。
ドライブモードをSportに入れてマフラー内の静音板を開けば本当にSUVなのか!?というほど気持ちの良い快音を響かせてくれるのです!!\(//∇//)\
メルセデスAMGみたいにドロドロしてないちょっと甲高いけど野太い音が後方からはっきりと聴こえてきます。
トンネルの中でシフトダウンして吹かすと耳が幸せになりますww
今回もお決まりの全開加速行ってみました。
勿論Sportモードに入れてギアは完全MTモードです。
カイエンGTSもスポーツクロノパッケージが入ってますが他のモデルと違いローンチスタート機能が付いてないため今回はストール発進で行きました。
信号が青になると同時に一気にブレーキをリリース!
次の瞬間(;・∀・)オォォとちょっとビックリするぐらいの元気な加速を見せてくれます。
シートに体もしっかり押し付けられてカイエンSよりも全然速いのですが、それ以上に音が気持ちよすぎます!!(//∇//)
3000回転付近からかなり盛り上がってきてそのまま6900回転まで「フォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!」とホントに綺麗で聴き惚れてしまいそうな良い音が聴こえてきます。
吹け上がりもメチャクチャ気持ちが良いです!!
6900回転まであっと言う間に吹けきってしまい、もっと伸びていけそうな程ヒュンと軽く吹け上がってくれます!
ここはカイエンSやカイエンターボじゃ真似できない所です。
カイエンSは確かに回ってはくれます。
ですが何処か抑えてる部分があるというか何かもう一押し...という感じなのですがGTSは綺麗スッキリ伸びてくれます。
これは完全にスポーツカー用のエンジンだと感じました。
ポルシェのGTS用エンジン、やっぱり只者じゃないです。
この車のトランスミッションはトルコン8速ATが組み合わされます。
ポルシェはツインクラッチ2ペダルMTが主流になってきてますが、カイエンだけは牽引などにも耐えうる様にとトルコンATとの組み合わせです。
ATにもGTS用チューンが入っていました。
変速スピードやパドルシフト使ってシフトダウンした時のブリッピングの演出が明らかにノーマルのカイエンと違うのです。
カイエン以外のポルシェに使われているPDKと比べちゃうと流石にダメですが、トルコンATの中では抜群のレスポンスを持っています。
パドルシフト操作もノーマルカイエンではそこそこ反応は良いもののパドルを引いてから実変速までホンのちょっとだけラグがあるのに対し、これはパドルを引いた瞬間に変速してくれますのでストレスにならないし気持ちが良いです(*゚∀゚*)
変速もメチャクチャ素早いもので、パドルを引くと一瞬で「ボフッ!」というマフラーからの破裂音を抑えたような音と共に変速を決めてくれます。
シフトダウン時も回転合わせが若干大げさに入ってメーターの針が一気に上がります。
普通のトルコンAT車のだらし無いMTモードとは大違いです。
それでいてトルコンなので、スポーツモード時でもPDKのように街中域ではギクシャクしたり扱いづらいといったことは一切ないのです...
PDKでSport+を選択してギアをオートモードにしていると街中では乗れた物ではありませんが、これは街中でも何の気苦労もなく乗れてしまいます。
でもパナメーラGTSのPDKを体験したあとじゃシフトダウン時の演出にインパクトが薄く感じるのも事実です。
乗り心地の方はというと、これもまたポルシェGTSの流儀に則った物でした。
SUVにしてはかなりハードな脚です。
カイエンSは勿論のこと、ターボよりも締め上げられています。
ゴツゴツ感は若干感じるもののバタバタ感は一切ないのです。
カイエンGTSにはPASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)というドライブモードを変えることにより減衰力が可変制御で変わるダンパーを搭載しているのですが、ノーマルモードでは硬いけど嫌な硬さではなくまったりと乗れるので他に人を乗せて走っても不満は出ないと思われます。
コンフォートモードでは更に乗り味が優しくなりますが、腰高感は若干ですが否めなくなります。
スポーツモードでは本当にSUVなのか!?......と言う程脚が締め上げられ、街中でもちょっとゆすられ感を意識するような硬さになるのですが、その代わりワインディングなどのカーブの連続するところではとても背の高いSUVとは思えない動きを見せてくれます!!
試乗車には更にオプションでPTVplus(ポルシェトルクベクタリングプラス)という電子制御リアデフが組み込まれた車両でした。
これは車速や舵角、アクセル踏み込み量や制動力を検知して後輪の左右間で駆動力を分配する電制システムなのですが、これの力もあり中速~高速コーナーではグイグイ曲がっていってしまいますヽ(´Д`;)ノ
正直言ってこのコーナリングの安定性やスピードはSUVと呼べるものではなく、スポーツカーですら油断してるとすぐに引き離されてしまうかと思います。
今回も楽しすぎて店に戻りたくない...車から降りたくなかったですwww
やっぱりGTSには1回体験すると病みつきになる魅力が詰まっています。
カイエンターボの方がこれよりも当たり前に速いし、ライバルのBMW X5Mやレンジローバースポーツ 5リッターSC、メルセデスもMLに5.5ツインターボを搭載したML63AMGの方がこれよりも圧倒的に速いでしょう。
でもカイエンGTSは速さというよりも気持ち良さを重視したモデルであり、過給器付きライバルでは決して出すことのできない魅力があります。
過給器付きは踏めば楽しめるけど街中を走るならそんなパワーがあっても使わない...。
それなら音やフィーリングを街中の普段使いの領域で楽しめたほうが良い..。
ポルシェは997、パナメーラ、カイエンにこのグレードを追加リリースしましたが、そういうメッセージを出しているのかなと思いました。
今回も案の定すっかり虜になってしまいました(*´ω`*)