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2016年10月11日
『あの局長、囚われの地』流山へ
『あの局長、囚われの地』流山へ 〜五木寛之さんと新撰組・近藤勇がコラボする世界〜



 初めて流山(ながれやま)という江戸川沿いの古い街に足を運んだ。そこは、東京・埼玉の県境と肩を寄せ合う千葉県北西部の低地地帯だった。


 ここまでの書き出しで、すでに「140日記」として、わたしが盛んに愛用している『何シテル?』欄の「10月7日午前8時30分の項 これより東京外環をひとっ走りして、常磐道へ。と言っても行き先は筑波サーキットではない。三郷JCTから一つ目の流山へ参る。」の拡大版、そう見抜いている「みんカラ」仲間も、結構いらっしゃるに違いない。

 その通りだ。大泉が西側の起点となっている東京外環道から20分ほどを走ったところで三郷JCTに。そして常磐自動車道に合流して料金所を抜けると、直ぐに江戸川を渡る。関東平野の広がりが丸見えだ。その最初のICが野田・流山である。そこからはプログレのカーナビに素直に導かれて、黄金色に輝く稲田の間を縫って、流山市内の目的地へ向かった。10分足らずで、利根運河沿いに情趣のある家並みが道筋に続き始めた。右手に川筋の高い土手が見える。



「幕末のこの地方は水陸交通の要衝で、醸造業の地として知られ、各種問屋、船宿、旅籠等が軒を連ね、その繁栄は近隣に比べるものがなく……」と、地元の石碑にも記されているほどだが、それを味わう前に訪問先のビルの前に着いてしまった。約束の時間は午前10時。その10分前到着は計算通りだった。

「知っている人は知っている。あの新撰組・近藤勇局長が敗走して、捕まったことで知られる町。電子書籍の打ち合わせだが、その《局長、最期の陣屋跡》にはぜひ立ち寄りたい」

 と「140字日記」で予告しているように、「電子書籍」の打ち合わせ先、アイプレスジャパン社との重要、かつ緊急の用件が待っていた。

 ことのきっかけは10月1日付けの「朝日新聞」朝刊にあった。五木寛之さんが週刊現代で断続的に連載していた大河小説『青春の門』の続編を、23年ぶりに、来年1月から再開するというのだ。




 五木さんとはお互いに30歳台になったばかりで、「青春の門」連載が始まる前からのお付き合いである。そして、その連載中もずっと、様々なステージで交流を重ねてきた。この作品は昭和10(1935)年に福岡・筑豊の炭鉱町に生まれた伊吹信介を主人公に、高度成長一途だった時代の熱気に躍った青春群像を描いたものだった。単行本と文庫で延べ2000万部を越すベストセラーである。
 ついでにいえば、その時代設定はわたし自身が、筑豊と隣りあった製鉄の町・八幡で同じ年に生まれ、やがて早稲田大学文学部露西亞文学科を志ざし上京する……つまり同時代の伴走者である、ということだ。 





 さて、その朝日の記事によれば、五木さんはその執筆再開の心境をこう述べている。
「読者に会うと、必ず続きはどうなるんだ、と聞かれる。ずっと借金のように心に残っていた。読者の要望や編集者側の事情、自分の体力など状況が重なって機が熟した。この得難い機会を逃したくなかった」

 このところ、ご本人とお目にかかる機会がないが、グサリと心に刺さるものがあった。こちらこそ、五木さんと約束していながら、やり遂げないまま、前進できないでいるプロジェクトを抱えたまま、3年近く、もたついている。それを五木さんから、「あの約束はどうなっているのか?」と叱られたような想いが湧き上がった。

 その悔恨の正体はこれ! 1985年(S.60)7月から『ベストカー』が月2回化にステップ・アップするのを記念して連載がはじまったあの痛快CARロマン『疾れ!逆ハンぐれん隊』全15話を、電子書籍化するプロジェクト。それにプラスして、1話ごとの各パートに登場するクルマたちを素材にして、その当時のエピソードを記録しておこう、という、相当に手のかかる試みであった。

 その辺の詳細はすでに折に触れ「みんカラ」で紹介済みなので、以下のタイトルにクリックすれば、改めてお読みいただける。断るまでもないが、これはごく一部をピックアップしたものだ。

●五木寛之作品に登場するクルマたちよ!

●ついに登場 メルセデス300SEL 6.3

●電子書籍版『疾れ! 逆ハンぐれん隊』に賭ける「風の仲間」の夢

●「夢」の正体 ~『疾れ! 逆ハンぐれん隊 Part・6』までの全リスト~


 ともかく、五木さんを中心に今はなき徳大寺さん、それにガンさんが一緒になって築き上げた『風の仲間ワールド』を、北畠主税、サイトウサダチカ両君の素敵なフォトシーンを添えながら、再構築してみよう……

 これらは、ある時期、完成、公開寸前までこぎつけていたのだが、何しろ当時としてはファイルが大きすぎて、予定していたプラットフォームでe-bookとして公開するまでには至らないまま、わたしの手元で今もなお、眠っている。

 朝日の記事はこう締めくくった。信介にどんな運命が待っているのか。
「外国人部隊に入り、アフリカ、アジアの植民地の独立戦争に参加する。現地で、故郷を奪われ、根無し草になった人たちとで合わせていきたい」

 来年の連載再開が待ち遠しくてならない。その上、書籍化されていなかった『風雲編』はこの12月に刊行される。

 時、来たれり、ではないか。五木さんとの約束を果たすのは『青春の門』で五木ロマンを堪能していただく一方で、五木さんのもう一つのスペシャルな「世界」を、今こそ、仕上げようではないか。

 幸い、2015年度の中谷明彦『動画付き特別版・ポルシェ911ドライビングバイブル』と、黒澤元治『動画付き特別版 新・ドライビングメカニズム』を、電子書籍ストアであるコンテン堂モール内に立ち上げてくれた「アイプレスジャパン」なら、こちらの無理な注文でも応じてもらえそう。



 早速、味戸常務と連絡をとって、こちらから伺うことを伝えた。
「え!? こちらに見えるのですか? 本社は千葉の流山ですよ」
「流山だから、伺いたい。例の新撰組局長が敗走のはて、流山で囚われたんですよね。その陣屋跡にも行ってみたい。同じ局長の誼(よしみ)で……」
「あはは。了解しました。わたしも近くにいながら、一度も行っていません。ぜひお供させてください」

 交渉成立。かくして到着した流山。セキュリティの厳しいチェックを受けて3階へ。『プレミアム版 疾れ……』の煮詰めが始まった。「局長」に会いにいくのは、それからであった。     (以下、次回更新へ)





*これが「プレミアム版」の試作パターン。縦書きで読んでほしい。



ブログ一覧 | 局長の仕事 | 日記
Posted at 2016/10/11 01:07:57

イイね!0件



この記事へのコメント
2016/10/11 01:30:32
こんばんは!、「青春の門」は私が中学生の頃半分は意味が分からないにも関わらずに区の図書館で読んだ懐かしい本です。
喧嘩に明け暮れた跳んがっていた青春時代に自分と違う世界の若者のストーリーに引き込まれたのでしょうか(苦笑)

その続きが読めるなら楽しみでもあります(^ ^)
コメントへの返答
2016/10/11 07:38:30
おはようございます。お約束したままになっているファミレスオフ会、落ち着いたら、声を、早めにかけます。もう少し、時間をください。

「青春の門」を今、改めて読み直すと、またいろんな視点が生まれて、新しい読み物になります。

2016/10/11 07:21:18
アフリカは色々と・・。中国とか色々・・。
米財務省の制裁リストですね
http://minkara.carview.co.jp/userid/2587122/blog/38545332/


面白い動画です
「沖縄730 道の記録」
https://www.youtube.com/watch?v=hKhoN-PncCA
https://www.youtube.com/watch?v=djFIEv8QmrU
https://www.youtube.com/watch?v=a9ZNZpmQ1Lc
https://www.youtube.com/watch?v=kxsRgOX69L4
https://www.youtube.com/watch?v=-tO7k3b2Ga8
筑紫の磐井」山岸豊吉製作員会製作
https://www.youtube.com/watch?v=HM94LIHhVm4
山ノ辺の道
https://www.youtube.com/watch?v=6B-2UD6aVsk
https://www.youtube.com/watch?v=5x9dgQCEIuM
コメントへの返答
2016/10/12 08:46:00
いろいろと、引き出しをお持ちなのに驚きます。
ゆっくり拝見します。   多謝。

福永晋三氏の化石化した「地名」によるアプローチ、参考になります。
2016/10/11 23:57:21
こんばんは、随分朝晩冷え込むようになりましたね。

坂本龍馬を生み出した県からすると、新撰組に対する思いはあまり嬉しくないものであります。
しかし一方で青春の門は父の愛読書でもあります。

さてさて、続きを期待しております。
コメントへの返答
2016/10/12 08:48:23
あなたのお父さん、五木さんの愛読者でしたね。

続編のスタート、待ち遠しい。

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