昨日、話題の新エンジン、FIATツインエア(二気筒4バルブマルチエア875ccターボチャージド、最高出力85PS、最大トルク14.8kg.m)を搭載したチンクチェント(500)に試乗して来ました。 昼過ぎにディーラーの行くと、とてもFIAT & ALFAのディーラーとは思えないほどの(失礼^^)お客さんです。
「二組後ですので20分ほどお待ちください」とのこと、展示車を観たり、お茶を呑んだり。しばらくすると水色の試乗車が帰ってきました。試乗車のドアには「TEST DRIVE」と大きなデカールが貼ってあるので、写真も撮らずに乗りこみます。
セールスさんの指示に従い、エンジン始動。思ったより振動はありません、そしてとても静か。良い意味で期待外れかな^^ ミッションは「デュアロジック」と名づけられたいわゆるシングルクラッチの2ペダルセミAT、まずはATモードで走り出します。
クリープはありません。スロットルを静かに踏み込むと、スムースに(とは言ってもクリープがないのでそれなりに唐突感はあります)走り出します。いやぁ、とても1Tonのボディを875ccのエンジンで走らせているとは思えない力強さです。必要にして十分なトルクとパワー 問題はやはりミッション、シフトアップ時のタイムラグは相当なもの、すぐにマニュアルモードに替えましたが、シフトアップをスムースに行うのには慣れが必要です。シフトダウンはちゃんとブリッピングもして上手なんですけどね・・・
特筆すべきはその脚周り。試乗コースにわざわざ入れたと言う荒れた舗装路。若干硬めのセッティングですが、まるでCセグメントのドイツ車のようなどっしりとした乗り味です。そうそう、私の愛車C200と同じような感覚。「これ、脚周りにはお金かかってますよね」と言うと、「硬過ぎると言うお客様が多いのですが、そうおっしゃっていただけて嬉しいです」とのセールスさんのお返事。
もう一点、ハンドリングは素晴らしい!一日前にC200の点検時にB180を代車で借りて30kmほど走ったのですが、電動パワステの制御が最悪で、まるで出来の悪い国産ミニバンを運転しているかのような感覚でした。それに比較するとFIAT500の制御はまるで油圧アシストのような自然さです。ハンドリングフェチを自認する私にとって、ここは大きな魅力ですね~ ハンドリング論を語っていたら、セールスさん「お客様、まさかジャーナリストの方ではないですよね?」だって^^
少し広い道に出て、スロットルを踏み込んでみると、ターボチャージドエンジンと言うよりもビッグボアのトルクフルエンジンと言うよな回り方で、タコメーターの針はあっという間にレッドゾーン(6,000rpmだったかな?)に飛び込みます。これなら高速道路の加速車線でも焦る事はないと思います。4,000rpmより上の回転の上がり方は「カムに乗った」という表現(古いなぁ・・・)がピッタリで、知らないうちに口角が上がってしまう楽しさです♪
アイドリングストップシステムも良く出来ています。普通にブレーキを踏んで停止するとエンジンストップ。多くのアイドリングストップの再始動は、ブレーキを離しストッロルを踏むとエンジンがかかる仕組みだと思うのですが、FIAT500の場合、ブレーキから足を離した瞬間にエンジンがかかります。実はデュアロジックの「クリープしない」という特徴が実に具合がいのです。交差する側の信号が黄色になった時にブレーキから足を離してエンジンがかかります。そのままブレーキの上で足を浮かせたまま待っていれば動かずに待っていられるのです。これは普通のアイドリングストップに比べ、発進する瞬間まで「ちゃんとエンジンかかるかなぁ。。。」という不安から逃れられるんです(勿論他社のアイドリングストップでもちゃんとエンジンがかかるので、あくまで気持ちの問題^^)。
しかし・・・やはりデュアロジックは頂けません。マニュアルミッションの導入かアルファのMITOに搭載されたツインクラッチが待たれる所です。
内装に少し触れましょう。まさにPOPな雰囲気で、お洒落です。車体色に合わせたプラスティックパネルも実に似合っています。シンプルながらも必要な装備は全部付いていて、ETCとポータブルNAVIを付ければ充分だと思います。白に近いアイボリーのステアリングホイールの汚れが心配ですが、ハンドソープですぐに綺麗になるとのこと。
さて、まとめましょうか。エンジンは本当に素晴らしいです。エクステリアもインテリアもPOPでお洒落。でも自分には似合うとは思えないなぁ 写真はこの日豊橋からヤマハコミュニケーションプラザと浜松航空自衛隊を見学に来たモノづくり仲間の女性ですが、ピッタンコ似合ってますよね
アバルトにこのエンジン、しかもマニュアルなら相当魅力度UPです。と言うかそんなのが出たらやばいです
と言う事で、3年ほど前に日本で販売開始したFIAT500、これからどんなラインアップが登場するか注目です。このTwinairエンジンが主力になるのは間違いのない所でしょう。楽しみです♪
そんな事を思いながら帰路に着くと、近所の中古車店にこんな車が・・・ 1.4LのPOP、3年落ち19,000万km走行、程度極上がこ159万円。思わず見積もり取りそうになりました・・・やばいよなぁ・・・(^_^;)
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試乗 | クルマ
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2011/05/16 09:38:41