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カクシカおじさん(プレミオおじさん)のブログ一覧

2011年08月24日 イイね!

2011年3月16日の鳥取自動車道の急な大雪遭遇と、スタッドレスタイヤの寿命ほか

2011年3月16日の鳥取自動車道の急な大雪遭遇と、スタッドレスタイヤの寿命ほか 
 今年2011(平成23年).3.16の日、この日は仕事が休みだったため、コンテ君でお出かけしようと思い、しからばまだ見たことのなかった兵庫県の但馬地方の香住町にある架け替えられた新餘部(あまるべ)鉄橋を見に行こうと思い立ち、早朝からコンテ君でお出かけしました。

 もちろん今年はいつ雪が降るか分からないのでバイクでは出かけられず、コンテ君で自宅を早朝に出発。天気はすこぶる快晴で車の暖房を十分に利かせながら、北へと向かって順調に走っていました。

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 天候が怪しくなってきたのは、岡山県に入った美作市大原町(みまさかし おおはらちょう)あたりからで、この鳥取自動車道(鳥取道)というのは鳥取県がずっと切望していた高速道路だったのですが建設が全く進んでおらず、結局新直轄方式となり自動車税から造られる事になって無料区間となる、要は劣悪な旧国道のバイパスとなる道ですね。


 まだ唯一10kmほど未開通区間として残っている大原町あたり (2013年 3月 23日に全線開通しました) に入った頃からぼちぼち雪が降りはじめ、志戸坂トンネル部分 (一般国道373号のトンネルを流用) を除いて、鳥取市内まで開通済みの岡山県内の西粟倉(にしあわくら)IC まで来ると、積雪がすでに15~20cmくらいになっていました。

 (2013.3.23 全通した鳥取自動車道の大原~あわくら温泉付近のグーグル地図)


  この間わずか20分もしないうちに
  
中国山脈の中なので天候が急変し、またたく間に大雪状態!です。




 さて我コンテ君は2WDですが、どこに行くのか分からないので寒冷地仕様を選んだという、とっても変り種車です。

 が、今年2011年の年始は各地で大雪が降りましたが、冬装備はいつも万全状態だったので、20cmの新雪ぐらいではインチダウンした155/65R14サイズの、馴らしの終えたブリジストンの新品ブリザック レボGZでは(パーツレビューに写真あり)、全く問題もなく岡山・鳥取県境に向けての上り坂も平気で登っていきます。


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 実は、米子道でもらったチラシにも書いてあったのですが、2010年度は3月でも9回ぐらいはチェーン規制があったようです。しかし3月は2月とは違って暖かい日も多く、前日の3/15は、確か記憶に間違いがなければ大阪・神戸・姫路・岡山などの瀬戸内地区は、5月並の気候だったと思います。

 よって南国からやって来る人は油断してノーマルタイヤで来る人も多く、たとえタイヤチェーンを持っていても、県境あたりは中国山脈内でけっこうな急坂道が続き、しかも急に20cmも積もったのでは馴れない人だとチェーン装着も間に合わず、案の定心配したとおり志戸坂トンネルを抜け鳥取県に入ったところで、やはりタイヤが滑った車で事故続発状態でした。


 ちなみに鳥取県では、県内の主要道路の状態を即座に監視できるライブカメラ 「とっとり行きみちNavi」 が一般にも公開されておりまして、24時間に渡ってライブカメラの映像と積雪量と外気温が見れることになっています。

     とっとり行きみちNaviの全体サイト → こちらです
     その中のライブカメラの部分です  → こちらです


そしてここの区間を通った方は分かるのですが、このあたりは制限速度も60キロとなっていて、
自動車専用道にしてはけっこうな急坂と急カーブが続きます。



(鳥取自動車道の南智頭付近の急な下り坂 : この2枚の写真は2013.1.27のもの)

   降雪がないときは、↑写真のようにたいがい除雪されているので、
      外気温が-2℃となっているもののこんな感じですが、
   ひとたび雪が降り出すと下写真のようになります。



   ちなみにこちらの写真では外気温が-6℃と表示されていますが、
      夜明け前後のまだ薄暗い早朝に撮影したため、
   露出を大幅に修正して昼間に撮影したような感じにしたものの、
      実際はまだ薄暗くて色彩がきれいに乗らなかったですね。

   もし大雪が積もったときに遭遇すれば、再度写真を差し替えることにしましょう。





   当時、このあたり(この写真は上り大阪方面)で、
       スリップによりタイヤが空回りしていた上り方面行きの2台のミニバンが、
   滑ってしまい下り線までずり落ちて道路をふさいでいました。



          (ちなみにこちら4枚の写真は2013.2.9早朝の撮影です)


 2011年3月16日の日は、↑写真とは全く比較にならないほど、20cm以上の大雪が短時間で降り積もってしまい、ノーマルタイヤでしかも車体が重く登り坂が続く上り行きのミニバン2台が、なんと下り車線まではみ出して横向きで抱き合っていて道をふさいでいました。タイヤが空回りしているのも見えました。

 もちろん上り線になる岡山・兵庫県方面行きは大渋滞を引き起こしていて、あとで警察がインターを閉鎖しに来ていましたよ(下記URL)。


  高速道路会社の各ネクスコの管理区間だとチェーン規制の時には、規制区間始まりのIC手前で係員がタイヤチェックをし、冬装備がない車は強制的に高速道路から降ろされるのですが、無料の高速道路区間なのでノーマルタイヤのお車でも平気で上がってくるのです。

 かといって、旧道となる一般国道のほうも路肩のない狭い道が続き、しかも急坂と急カーブの連続で冬場は難所と呼ばれており、鳥取道が先行開業したのもここの岡山・鳥取県境の前後区間からでした。

 
   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ちなみにここの下に貼り付けた写真は、事故まみれの鳥取道をやりすごして下道に降り、兵庫・岡山・鳥取を高速で結ぶ、第三セクター鉄道の智頭急行の智頭駅の一つ手前の、恋山形という無人駅へ行く町道みたいな道で、かなりの急坂です。

 冒頭の小さめのタイトル写真は、後日の真夏に同じ場所で撮ったものですが、この時もやはり途中で天候が急変して豪雨となってしまい、地面は雨に濡れています。


 当然ここでも20cm以上の雪(新雪)が積もっていて、周りは家もなく人通りもないのでスタッドレスタイヤのテストにもってこいだと、無理やりコンテ号で登り降りした区間です。

 もちろん当方のブリザック レボGZ君、馴らしは終了したところ前後の全く新品状態だったので、全く滑ることもなく問題なく登り降りと頂上でのUターンもできました(溝が半分近く磨耗してきた状態での登坂は後述)。


 



   【2011.12.26 に、ここの文面から~タイヤチェーンの文面まで追加掲載】

 本文内に追加掲載した上2枚の積雪状態の写真は、2011.12.26の日に積雪のなか同地点を通った際撮影しましたが、日没寸前に撮影したため露出を修正しましたが、残念ながら緑色とかが表現されず、なんやら白黒写真のようになっちゃいました。
 またここを通る機会があれば写真を撮り直したいと思っています→下2枚の写真が後日の日中にここを通った際に撮影した分です。

 それと、ただいま我がコンテ号くんに履かせているブリザックレボGZ、前シーズンに所用とかでずいぶん走りすぎて(16000kmぐらい)、スタッドレスタイヤの溝が4輪とも半分近くになり、冬用のプラットホームが顔を出しつつある状態=冬用タイヤの寿命近くの状態では、下るほうはまだ大丈夫でしたが、ここの坂自体がきつくて登りはタイヤ空回りしがちで、これ以上きつい上り坂だとチェーン装着か、四駆でないと登れそうにないようでした。






 下の写真は、当コンテが履いているスタッドレスタイヤのブリザック レボGZを撮影したものですが、赤矢印ところの溝の中にあるギザギザの浮き出ている山が、冬タイヤの 「プラットホーム」 と呼ばれているもので、新品タイヤの溝の深さの約半分のところに設けられています。
 
 このプラットホームとタイヤの表面(トレッド面)が同一になってしまえば、冬タイヤとしての能力が終わりです、という冬タイヤとしての寿命を示すスタッドレスタイヤ特有の突起ですね。
 よって20000kmほど走行したこのスタッドレスタイヤ、もうご寿命のようです。


           (赤矢印ところが、スタッドレスタイヤ専用のプラットホーム)



 下の写真は、保険として念のため購入して今だ使ったことのない(2012.1.28 長野県道76号線にて試しに使用しました)、ジャッキアップ不要のタイヤチェーン「スノーフィックス」の外箱と、中身と水に濡れても破れない材質の日本語の取扱説明書などを撮影した写真です。


                (2011.12.26の追記はここまでです)


               (2012.1.28 長野県道76号線にて)


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 その冬タイヤのテスト後、鳥取市内へ出ましたが海岸沿いなのであまり雪は降っておらず、それから本来の目的であった餘部鉄橋を見学。さらに少し内陸部になる兵庫県の豊岡市内まで行くと再び大雪状態で、その後同じ兵庫県内の和田山町まで出ました。
 
 普通はそこからETCも使える兵庫県道路公社が運営する自動車専用道の播但(ばんたん)連絡道路に乗って帰るのですが、もう日も暮れていてしかもずっと雪も降り続いていることもあり、誰かが事故して立ち往生するのが怖くてあえてこれには乗らずに、下道の国道312号線を走って銀山で有名な生野(いくの)の峠を越えて自宅まで戻りました。
 


 白い大粒の雪が降りしきる中での白色のHIDライトの運転は、白色同士でHIDライトの光が反射してとても前が見にくくて、対向車のいない時は電球色の上向き専用の純正ハロゲンライトを照らして走っていましたが、時々来る対向車が見えればHIDのみの下向きにしなければならず、この時ばかりは電球色のハロゲンランプのほうがいいな、と思った次第でした。


    ちなみに下写真の2枚目は、コンテカスタムの下向き用HIDライトとともに、
             上向き専用のハロゲンライト(HB3)も点灯した状態で撮影。



   (2015年 2月 大雪の降るなか、秋田県にかほ市内の国道7号線にて撮影)



 【関連情報URL】には、
    この日の鳥取河川国道事務所の記者発表内容のPDFファイルをご紹介しています。
Posted at 2011/08/24 00:55:03 | コメント(8) | トラックバック(0) | 道路・交通・雪道 | クルマ
2011年08月23日 イイね!

給油所のご案内 全国高速GSマップ (ネクスコ西日本刊、高速道路ガソリンスタンド案内)

給油所のご案内 全国高速GSマップ (ネクスコ西日本刊、高速道路ガソリンスタンド案内)
ネクスコ西日本管内のサービスエリア(SA)の中にある、
インフォメーションセンター(i)に行って申し出ると、

掲載した写真のような
全国の高速道路内にあるガソリンスタンド(GS)を
表示した地図がいただけます。




 これは3社ある高速道路会社(東日本・中日本・西日本の各ネクスコ会社)が管理している、高速道路および自動車専用道の全ガソリンスタンド情報を、表裏2面に渡ってA3プリント印刷しサービスに配られているものです。

 ちなみにここに掲載したものは、すべて西日本高速道路会社が毎月発行しているものをデジカメで撮影しトリミングしたものです。我が家には大きなA3サイズを読み込めるスキャナーはないのでコンデジで撮影しました。

 なお本文掲載写真は、新たにDP1メリルで撮影し直したものを再掲載しました(2013.5.11)。


 そして余白をトリミングした写真をここに再掲載しましたが、ここに掲載できるブログ画像の容量が解像度縮小とJpegの2MB/1枚までのため、画像圧縮により細かい文字が判別できなくてすみません。



    給油所のご案内 (全国)高速GSマップ  平成25年 2月 1日版


           よく分かるように、このGSマップの左上部分を大幅拡大(トリミング)
       


    そして掲載の↑写真は表面ですが、
    裏面には下写真のように中部・関東・東北・北海道地区が記載されています

    この給油マップは西日本高速道路会社が発行しているものなので、
    関西中心の地図となっています。


 他の高速道路管内の方や i の営業時間外で給油地図が入手しにくい方のために、ネクスコ西日本のホームページ内には、PDFファイル形式で表示できるページもあり、パソコンのプリンターでも印刷もできるようになっています。
 また中日本高速道路会社でもホームページで同じようなものが掲載されているようです。


 【関連情報URL】には、そのネクスコ西日本の給油マップのホームページを記載しました。


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 ところで、その給油マップを見ればいろいろおもしろいことが分かります。
 
    例えば九州自動車道の末端にあたる、
      熊本県八代郡にある宮原SAより南の九州道下り線全線と
      途中分岐している宮崎道全線にはGSが1箇所もなく(下写真)、

    九州道の宮原SAから宮崎IC までの148kmの区間や、
      宮崎IC の手前で分岐している東九州道の高鍋IC までになると、
      なんと181kmに渡ってスタンドが全くありません。



 わがターボ仕様のコンテRS君で高速道路を普通に走れば18~21km/リッター前後で走れますので、多少余裕をみても15L程度ガソリンがあれば、最悪ど田舎でなければ深夜とかに高速を降りて下道にGSが少々なくても・閉まっていてもなんとかなるでしょう。

 が、リッター走行当り10kmを切り、車内が広いためエアコン容量が大きいミニバンとかではこれは要注意です。

 そもそも高速道路内にガソリンスタンドがない区間は、まず通行台数が少なく、しかも山間部とかの過疎地区も多く、そのようなところではたとえインターチェンジ(IC)を降りても山ばかりでスタンドもなく、あっても夜間は閉まっている、と言ったことが考えられます。まるで北海道の原野を走行しているのと同じですね。




 ほかにもチラッとその地図を眺めますと、

    中国道の広島~山口県の山間部区間の148km、
    広島県の福山側から岡山道→中国道→米子道を走っていく場合も
           米子道の蒜山高原下りSAまで149km、
    ほぼ同じルートを走る四国から米子では四国内の豊浜SAからですと、
           なんと177kmの間、全くガソリンスタンドに遭遇しないことになります。

 しかも下りの蒜山高原SAは、夜22時~朝7時までスタンドは閉店していて、しかもこの辺りは中国山脈内なので下道も夜はスタンドが閉まっていることが多く、そうなると米子IC までの183km間(四国からではなんと211km!)、ただの1箇所もスタンドと遭遇しないです。

   (2013.5月追記 : 岡山道内にて閉まっていたGSが深夜時間以外は再開しました)


 蒜山高原の下り線SAのガソリンスタンド(下写真)は、繁忙期を除いて深夜は閉まっています。
 もし緊急ならば上り線側の蒜山高原SAの24h営業のスタンドへ回る必要がありそうです。
 

    ちなみにこの時には大雪すぎて、
    赤パイロンをかぶった大きな雪だるまが3つも作られていますね。

    (2011.1.10 大雪の米子道を北上中の下り蒜山高原SA内にて撮影)


 さすがに走行距離が連続200kmになると、車種によってはお車のタンクにガソリンがあまり入っていないと不安になってきます。実は四国内も要注意で、四国の入り口にあたる上下の豊浜SAの24h営業を除き、深夜の時間帯では他のスタンドはすべて閉まっています。



 普通には高速道路は50kmくらいの間隔でガソリンスタンドが設置されており、たいていのお車のガス欠警告灯は、残り6~8リッターあたりで点灯するようになっていますが、近年は過疎な地方区間の高速道路が増えてきたり、メイン道路が中国道から山陽道へと流れが替わったところでは、中国道のGSが閉店したりしてGSの間隔が異常に長い区間がありますね。

 (我がムーヴコンテ号の燃料警告灯と、ガソリンが残り5L前後の燃料計の針の位置)



 ガス欠警告までは、さすがにカーナビも警告までしてくれないでしょうから、地方の高速を走るときにはご自分で注意するしかないのですが、いちおうそのような区間に近づくと
       次の給油所までOOOkm  
とかの警告看板は高速道路上に設置してあります。


 ↑の看板写真は後日の2013年 3月、たまたま上信越道と長野道との分岐点にある
 更埴(こうしょく)ジャンクション内を通過していたときに見つけて撮影したものです。
    軽量のDP1xのほうで撮影し大トリミングしたので、解像度が足らずぼやけ気味です。



 で結局、長野県の北部と新潟県の妙高高原付近を走る上信越道の北部区間、このすぐ先にある長野インター手前にある松代PA内にあるガソリンスタンドで給油しておかないと、100km前後の区間に渡って高速道路内ではガソリンスタンドはないです。

 まあ最悪の場合、ここでは併走している下道の国道18号線を走れば、深夜でもどこか開いているスタンドがもしかするとあるかもしれませんが、長野市内や中野市内を過ぎるとかなりな田舎道を走るようです。


    そのほかの要注意区間は、
        東海・北陸道の山間部 /
        関越道と磐越道の山間部 /
        東北道の岩手山SAより北側の区間など
        そして最近全通した舞鶴若狭道


 やはりGSの間隔が100kmもの区間があり、特に雪シーズンの冬場のお出かけの際は、途中でいつ交通事故や雪渋滞が発生して動けなくなるか分からず、ガス欠を起こすと暖房ができなくて震え上がることになるので、とにかくお早め給油がベストですね。

  …過去にバイクでの青森旅行をした時には、青森道内でガス欠したお車がPAに停まっていて、田舎町の近所のスタンドへ歩いて行き、ガソリンを購入してお車に入れていた人を見かけました…


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        【2014.12.29 追記】
 2014年の夏に全通した舞鶴若狭道ですが、今のところ兵庫県の三田付近にある西紀SA以外に給油所はありません。しかも西紀SAのスタンドは24時間営業ではなく夜間には閉まっています。

 それでもまだ兵庫県・京都府内の三田・篠山・福知山・綾部・舞鶴あたりなら、最悪高速道路を降りれば24時間営業のガソリンスタンドがありますが、福井県内に入りますと私の知る限りでは小浜インターから降りて、国道27号線に合流したところの少し東側に1箇所、24時間営業のガソリンスタンドがあったのみです。あとの嶺南・若狭地方のガソリンスタンドは私が知っている範囲では深夜時間帯は閉まっているようです。


       (北陸道内に掲示されている舞鶴若狭道内への燃料注意看板) 


 ということで、この道を走る時には時間帯によっては、中国道分岐点から北陸道分岐点まで、200km前後に渡って、ただの1箇所も高速道路内にガソリンスタンドがない、という事態になりますので、ここを走られる方は非常に注意を要します。


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        【2015.5.7 さらに追記】
 さらに最近の情報(2015年の春)によりますと、先ほど取り上げました東九州道ですが、どんどん建設が進んでほぼ全通に近い状態らしいのですが、
 なんとガソリンスタンドの間隔が300kmや全く無い状態になるようです。


 うちのCD250Uのバイクでは、恐らく無給油ではこの区間は走りきれなさそうです。

 山間部を含んでいるとバイクのエンジンを回しがちになるのでガソリン消費量も多く、ガス欠を起こすのは必定です。バイクでは積載量に限界があるものの幾分の予備ガソリンを持参しておくか、高速道路外の24h営業とかの給油所をあらかじめ調べておく必要がありますね。




ちなみに上写真に掲載しました最新の2015(H27).4.1版のGSマップによりますと、

    九州道の下り山江SA  7:00~22:00(セルフ)
    宮崎道の霧島上下SA 8:00~20:00(セルフ)  ができたそうです。

深夜時以外では給油はなんとかなりそうですが、それでもこのGSマップによると、
別府湾SA(24h)~霧島SAの間約300kmの区間に渡って、
    高速料金不要の新直轄区間も含めて、
高速道路・自動車専用道路上にはただの1か所もガソリンスタンドが無いようです(下写真)。


深夜時間帯の20:00~翌朝8:00まではさらに霧島SAのGSが閉まっているので、

   えびのJCTから上り九州道に入ってからだと、さらに山江SAまで+48kmの区間、
   えびのJCTから下り九州道など南下の場合は全くガソリンスタンドはありません。

これにはさすがにビックリしますが、現実問題として交通量が少なそうで採算が取れずいたしかたなさそうですね。ドライバー側でなんとか対処するしかなさそうです。


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 JAFの高速道路での出動件数とその内容を見れば(雪のシーズンとか特殊な時は除く)、一番多いのがタイヤ関連、二番目あたりがガス欠のようです。

 以前に我がコンテくんで実験したのですが、冬場でエアコン不使用の場合
 丸一日アイドリングしたままだと、ガソリンは10~11Lほど使うようです。


 多めにみても2時間で1リッターのぐらいの使用のようなので、安全を見越して丸1日なら12L使うと私は見ています。エアコンを使わなければ排気量が小さいコンテくん、アイドリングのガソリン使用量は少な目ですね。


 コンテの燃料計の中央ラインのところで残り17L前後なら、昨年末ごろだったか磐越道や2011年 1月末の福井県内の北陸道の今庄(いまじょう)ICあたりで、大雪で車が動かなくなっても丸1日は暖がとれますね。

 (車1000台が何日も渡り立往生した、2011年の大雪の福井県今庄付近の北陸道)



(ほぼ同じ場所で撮影された、
     大雪で孤立している北陸線今庄駅付近でのJR特急サンダバード)




 よって、雪国に行くと最悪の場合に備え、
    ガソリンが満タンから3分の1ぐらい減ると、
    即給油するように! 絶えず気をつけています。
 


 しかし、雪がマフラーの排気口に積もると怖い一酸化炭素中毒になりますので、といいますか、あの今年の米子と今庄の大混乱を見て、念のため冬場はもちろんスタッドレスタイヤの装備のほかに、
      FF車なので前輪用のタイヤチェーン、
      さらに車止めやブースタケーブルやけん引ロープ、
      そして雪かき用のプラ製スコップと車の屋根の雪下ろし用バーも、
                       コンテくんにずっと積載していましたよ。



        (ジャッキアップせずに取り付けられる亀甲型のタイヤチェーン)


   (カー用品店で買った屋根の雪落とし用の、クレトムのハイパースポンジ=上側)


    (上写真のプラ製スコップが破損したので、新たに買ったクレトムのショベル)



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 SAのスタンドで以前聞いた話ですが、ハーレーのバイクは排気量も大きく燃費も悪いのに、ガソリンタンクが全容量で10Lも入らないものもあり、高速の1GSごとに給油する人もいるとか。

 私の2009年秋のお話ですが、我がCD250Uで高速を使って青森までツーリング旅行に行ったときには、200km走行の前後で給油するように、GSマップを見て絶対にガス欠を起こさないように、詳細に給油計画を立ててから行きました。
Posted at 2011/08/23 14:48:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | 道路・交通・雪道 | クルマ
2011年08月18日 イイね!

真夏のお車の水温 (2011.8.26 と 2011.10.30 下記に追加記入)

真夏のお車の水温 (2011.8.26 と 2011.10.30 下記に追加記入) 
 先日、我がコンテ号に取り付けたX2Cの水温計ですが、今日は外気温37℃(車載のカシムラの外気温計)の猛暑日。

 この外気温高い日に、とある一般国道の峠での長い上り坂区間で、先行車の遅いトレーラーに阻まれトロトロ運転していたところ水温計が徐々に上昇、95℃を突破しさらに100℃も突破し最高105℃まで上昇。

 あぁあっさり100℃を超えるんだ、と新たな発見でした。

 もちろん高水温警告灯が点滅したわけではないですが、コンテRSのラジエターキャプの刻印「1.1」は、だてではなかったと思った次第です。


 そして峠を登りきって今度は長い下り坂になりますと、アクセル踏み込み量がゼロになり、エンジンブレーキだけでほぼ下れそうな速度では、今度は水温は徐々に下がり始め100~105℃が85℃へと20℃も低下しました。

 この時期は猛暑なので普段は90~95℃付近を針がうろうろしています。高速道路走行時の上り坂はエンジン回転が3000~4000rpm前後と高めになるものの、逆に走行風にも恵まれるので意外に温度は上がらず、95℃付近でよほど吹かせば100℃といった感じでした。

 で、結局水温は走行状態により、かなり温度が上下しているのが分かったのですが、これだけ水温が上下動することを考えれば無用なクレームを避けるため、適正水温時には純正の水温計は針が全く動かないようにしているのも、なんとなく納得してしまいます。


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 水(車の冷却水はLLCクーラント)に圧力を加えますと圧力なべとかと同じ原理で、普通の大気圧では100℃で沸騰するのが、約2倍の2.1K圧となると122℃付近に沸点が上昇します。そしてお車の冷却水に圧力を加える機能を持っているのがラジエターキャップなのです。

 冷却水が沸騰して冷却水内に泡が混じると、ラジエターの熱交換がうまく行われずエンジンはオーバーヒートしてしまいます。だから冷却水の熱による膨張を利用して圧力を加えて水圧を上げ120℃近辺まで沸騰しないような構造になっています。
 よってキャップが熱い状態で開けると開けた瞬間熱湯が飛んでくるので、掲載の写真のように純正のキャップには “危険” のシールが貼ってあります。

 当方のコンテの純正品は「1.1」の刻印があり、この場合ですと大気圧を加算し2.1K圧となり沸点は122℃(水)になります。普通に多いのが「0.9」の刻印で、この場合は大気圧加算で1.9Kとなり沸点は119℃(水)で、実際ここまで水温が上昇すると問答無用でオーバーヒートですね。






 ただ今は真夏なのでオーバーヒートのことばかりですが、今度は冬場のオーバークール時の状態、つまり水温50℃以下で点灯する冷水温状態の時ですが、検索すれば分かりますがこれの処置は人によってさまざまです。

 私はエンジンオイルよりも、より固いミッションオイルが冷えているとCVTが滑らかに動かないのと、特に早朝は車のヒーターが全く効かず、車より我が肉体のほうがとにかく寒いので、最低でも冷水温ランプが消えるまではある程度暖気する派です。


                 (真冬時の朝の山中湖の外気温)

 真冬の始動時は水温0℃あたりのことが多く (時にはそれ以下のことも)、当然冷却水のサーモスタットは閉じていて、コンテの場合は82℃前後から開き始めるので、それまでは冷却水は一切ラジエターには行かずに、エンジンとヒーターとの間を行ったり来たりしています。冬場の始動直後は特にラジエター下部と始動したエンジン内との水温差が激しいらしく、この状態での運転はあまりお勧めできないそうですよ。

 また受け売りですが、冷水温ランプが点灯している状態では (50℃以下)、エンジンのピストンも適正値までまだ十分に膨張しておらず、クリアランス(膨張のための隙間)がありすぎで、ピストンが微妙に傾いたり(首振り)してエンジンのピストンリングやシリンダーを削り、磨耗が10倍?進むとも言われていたりします。

 LEDランプになったとは言え冷水温警告灯がある以上、少なくともこのランプが消えるまでの間ぐらいは、暖気しておいたほうがお車のためにも良さそうです。


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 ちなみにうちの軽二輪233ccバイクはキャブ式の自然空冷エンジン車のため、熱容量を大きくとっているせいか、冷間時はピストン等がかなり収縮しているようで、特に冬場の寝覚めはネボ・ネボ・ネボスケ以上に悪いです。夏場でも最低5分以上は暖気しないとまともに走らないです。走りもエンジンが熱くならないとギクシャクした走りとなってしまいます。

 専用の冷却装置を持たない空冷エンジンは、水冷エンジン車よりエンジンの温度差の上下が激しいため、ピストン等は暖まった状態で最適になるよう設計されており、冷間時は水冷車よりクリアランスが大きくなりがちです。
 冷却水機構が不要で手軽なバイクの空冷車ですが、その大きめに取っているクリアランスが、エンジンの始動性が悪くなる原因なのと、冷間時にはピストンリングの隙間から、オイルパンに向かって熱い燃焼ガスを放出して、エンジンオイルが劣化する原因ともなります。

 ちなみにコンテは、私が以前に乗っていた過去のどの車より、すばやく水温が上昇するようになっていて技術の進歩を感じますが、暖気時間が短くなって車内も暖まりやすく、環境・燃費にも好都合ですね。


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   【2011.8.21 追記】 関連情報URL先を変更しました。
   【2011.8.26 追記】 以下の文面を追記です。


 昨日は曇りのち雨と言った感じで割合涼しかったので、久しぶりにエアコンオフで走っていたところ、意外と水温が高めになっているのを発見。帰宅後エコに反し、しばらくエンジンをかけっぱなしでアイドリング状態のまま様子を観察しました。
 (外気温が26℃前後で路面も濡れていたので、水温はそう上がるような状況ではなかったです)
 
 するともちろん徐々に水温が上昇していき、純正の水温センサーが102℃に達したところで、ラジエターの冷却ファンが回転し始めます。そしてしばらく回転して水温が93℃付近になったところで、冷却ファンは停止しました。その後5回ぐらい様子を観察してもずっとこれの繰り返しだったです。

 そのあと試しに、98℃ぐらいになった時点でエアコンスイッチを投入すると、エアコンガスを冷却するためにラジエターファンが回り始め、同時に水温も同じように冷却されるので、90℃前後に水温が下がります。



 どうも純正のラジエターキャプの圧が1.1kであることからも、従来よりガソリンをさらに薄くして燃費性能を向上させ、さらには不完全燃焼を減らして、ブローバイの発生をも減らしているようなのです。

 昔はよく空燃比が14.7 : 1 とかよく言われていましたが、機械仕掛けのキャブ車とは違いコンピューター制御の最近のお車は、O2センサーとかで燃調の状態を把握しながら、20:1とかさらにガソリンを薄くしているようです。

 燃焼されるガソリンが少ない、ということはガソリンの気化熱が減る=ガソリンによるエンジン内の冷却も減っているわけで、そんなこともあり希薄燃焼の車のエンジンブロックは、以前の車よりエンジン周囲の温度が高くなっているようです。



 ちなみに、コンテのサービスガイドのサーモスタット仕様のところを見ますと、開弁温度は84℃±2℃、全開リフト量は97℃で8.5mm以上の開弁とのことで、どうもけっこう高めの97℃でサーモスタット全開となるようです。


   【2011.10.30 さらに追記】
 この秋口の外気温が10~20℃弱の涼しい時期になりますと、エアコンスイッチオフで普通に走行すると、水温計の針はおおよそ90~92℃付近にいるような状態です。
 
2011年08月14日 イイね!

出雲の日御碕灯台と出雲大社参拝と古代出雲大社の巨大神殿(2012.8.7 加筆)

出雲の日御碕灯台と出雲大社参拝と古代出雲大社の巨大神殿(2012.8.7 加筆) 
 先日2011.8.2、出雲大社の先にある、島根県出雲市大社町にある日御碕灯台(ひのみさきとうだい)へ日帰りで行きました。

 ここに掲載の写真は灯台の全容ですが、残念ながら写真撮影は失敗し、ピザの斜塔のように斜めに写してしまいました → このたび追記するにあたり角度を修正しました。
 

 そして先日2012.8.1の日、CD250Uバイクのオイル油温測定も兼ねて再度ここへ訪れたので、主にシグマのコンデジDP1xで撮影した写真を大幅に追加して、文面を書き換えました。
 
 
  



  
 なんとこの灯台、業務に支障なき時には入場料200円也を受付でお支払いすると、灯台のてっぺんまで登れるという珍しい灯台?で、灯台の中には急傾斜のらせん階段が163段もあります。


(フラッシュも焚かずカメラの感度も上げ損ねたため撮影に失敗した、らせん階段の0段目)


 2012.8.1の訪問時は、バイクのオイル油温測定などを行きの道中に何度もしたため、ここへの到着が閉館時間ギリギリになり、慌ててらせん階段の上り口を撮影したのでフラッシュを焚くのを忘れたうえISO100のままで撮影したため、お恥ずかしながらノイズがいっぱいの撮影写真となっちゃいました。

 しかもこれ1枚しか撮影しなかったので露出を大幅に補正したうえで、仕方なく失敗写真をそのまま掲載です。よって以下のらせん階段の写真はISOを200に変更し、フラッシュを焚いて撮影しました。




      (日御碕灯台の急な163段もあるらせん階段 : 2012.8.1 筆者撮影)



 まず入り口で靴を脱ぎ猛暑のなか、高さにして30何mかのらせん階段を上がると、灯台の電気発光部分の部屋へたどり着きます。昔の建物なので板張りの部屋です。猛暑の中なのでさすがに息切れしましたよ。また夏休み中でもあるので親子連れのご家族の方も多かったです。


         (日御碕灯台の電球発光部分 : 2012.8.1 筆者再撮影)


          (日御碕灯台のレンズ部分 : 2012.8.1 筆者再撮影)

 この日御碕灯台、今から100年以上前の1903年(明治36年)に完成ですでに齢108歳。当時はまだコンクリートは一般的でなかったことから、写真でも判別がつくとは思いますが、すべて石造りで出来ています。そして、わが国ではいまだに灯台の高さの最高値46.65mを誇っています。


 そして、ここ日御碕には“経島”と書いて「ふみしま」と読む、国の天然記念物「経島ウミネコ繁殖地」に指定されている、ごくごく小さな無人島が日御碕の沖合い100mあたりにありまして、数千匹の渡り鳥“ウミネコ”が、初冬から初夏の間までここにいて産卵・繁殖するので有名だそうです。


                     (ウミネコの模型)


                (日没直前の日御碕にある経島)

 ウミネコがいる時期にここへ行きますと、いつもネコさながらにいたるところから鳥が「ニャ~ニャ~」「ニャ~ニャ~」といっているのが聞こえてきます。

  日御碕灯台のご案内は、いちばん下部にある【関連情報URL】に記載しました。
    




        (日御碕灯台から見た日御碕の海 : 2011.8.2 筆者撮影)

 ここに掲載した日御碕灯台から見た日御碕の海の写真は、灯台のてっぺんから写した海岸の写真ですが、じつはこの灯台に興味があったのは、ここの海岸の先の海中にどうやら石造りの古代遺跡が眠っているらしきことが近年分かってきたからです。

 1999年の末頃、たまたま海中に潜ったダイバーによって発見されましたが、どうやら古代ギリシャにも負けないような高度なものが存在するようですが、なぜかいまだに正式に調査は行われていないようです。ここが正式に調査されれば、日本の歴史が大幅に書き換えられることになるかもしれません。


 2000年に出雲大社境内で発見された、鎌倉時代に建っていたと思われる当時高さ48mにもなる出雲大社の古代神殿の柱といい、この出雲の地は太古から、なにやら奈良の大和とはまた違った、高度な文明が発達していたのかもしれません。
 
 それにしても今の出雲大社も、現在修復工事中ではありますが、全国の神社の中で最も大きな高さを誇る神殿(24m)なのですが、太古は雲太(うんた)と呼ばれ十六丈=48mの高さだったといい、とにかくこの出雲の地と人々はご祭神の名 「大国主(おおくにぬし)」 という名が示すとおり、とても大きなものがお好きなようです。


 海底遺跡に関するTV,6分17秒-神々の海、日御碕に眠る「海底遺跡」



   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ところで日御碕灯台ですが、受付に簡単なパンフレットが置いてありこれによりますと、明治初頭はやはり外国の技術者に指導してもらって全国各地に灯台を造ったようですが、明治も終わりになると自力でつくらざろう得なかったようです。
 お城にしてもあの大きな石を人力で!うまく運んできて綺麗に積み上げているのですから、灯台建設も可能だったとはいえ、さぞかし大変だったろうと思いますしその技術もあったのでしょうね。
 

 そしてこの灯台と同じ頃に造られた有名な建築物と言えば、鉄道好きな私の場合は真っ先に兵庫県の日本海に面した「餘部鉄橋(あまるべてっきょう)」を思い浮かべます。
 鉄橋の高さは約41m弱もあり古代出雲大社と同じくらいの高さがありますね。そしてつい先ごろ老朽化のため、新品のコンクリート橋に架け替えられました。

 ひと昔前の方ならご存知でしょうが、吉永小百合さん主演のNHKドラマ「夢千代日記」のオープニングが流れているときに出てくるあの高~い高~い鉄橋、それこそ天かける鉄橋です。
 不幸にも昭和の終わり頃、回送列車が転落してその下敷きとなった地元の方がお亡くなりになられました悲しい歴史もあります。

 ちなみに鉄骨を用いた旧餘部鉄橋は一部を除きすでに撤去されたので、下の写真は借用しています。


  (1912年/明治45年に完成した旧余部鉄橋 : ウィキペディアより 2006.3.7撮影)


(新しくコンクリート橋に架け替えられた新余部鉄橋 : ウィキペディアより 2011.8.12撮影)


 明治のころに造った日御碕灯台や餘部鉄橋も100年以上も頑張っていますが(いましたが)、不幸にも鉄橋のほうは列車転落事故 (回送中の客車) が起こってしまいました。

 転落事故は刑事裁判にもなって、現場の人(列車の司令員ほか)が責任追及されたようなのですが、実はどうもあの転落事故の遠因というのが、昭和40年代に行われた鉄橋改修工事にあるのではないか、という説があるのです。


 明治時代に造ったこの餘部鉄橋、非常によく設計されていて、あの風雪強い日本海の海岸のそばで、70年以上も! 列車が一度たりとも落ちたことがなかったのが、太平洋戦争中に十分管理できず、しかも塩分が飛んでくる海の側なので鉄骨が劣化してしまったようなのです。

 そこで戦後の昭和の時代に安易に補強工事と部材の一部取替え工事を行った結果、風が吹くと鉄橋全体が変に振動するようになったらしく、事故当時の写真を見てもなぜかレールが不自然に大きく変形しています。

 旧鉄橋は完全な直線区間なので、もし軽量客車が海からの横風に吹き飛ばされただけなら、レールは大きく変形せずそのまま真っ逆さまに下へ落ちそうな感じなのですが、真相はいまだに闇に閉ざされたままです。


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



(江戸中期の1744年に造営された現在の出雲大社本殿:出雲大社のホームページより)


       (高さがなんと48mもあった、木造による古代出雲大社の想像図)

 上の挿絵は、季刊大林と私の手元にもある学生社から刊行されている「古代出雲大社の復元」という本の表紙にも掲載しています、古代出雲大社の神殿の想像図なのですが、諏訪大社の御柱祭のときに柱を立てるやり方、つまり掘立柱(ほったてばしら)という工法で建てられたようなのです。


(学生社刊 古代出雲大社の復元 : 筆者の手持本の表紙を撮影)


 掲載した本を読みますと、またNHKでも「巨大神殿は実在したのか~古代出雲大社のナゾ」という番組で2001年のお正月に放送されましたが、大林組の方が現代の建築基準法で解析計算すると、木造ということもあり震度7以上の地震にも耐えうる構造なのだそうです。

 今から900年前の平安・鎌倉時代に、それだけの知識と技術を持った素晴らしい宮大工たちがいて、あのような木造構造物を人力で造ったのですからすごいことです。もう人間技ではないですね、きっと。

 それでも海の側で地盤があまり強固でもなく、しかも神殿に昇る階段の長さが100mちょいあったといいますから、この長い階段が徐々に沈下したりして、それに引きずられて本殿が幾度も転倒したらしいです。

 はっきりした原因は未だ不明?なようですが、頭でっかちの神殿や超長い階段が風にあおられるためなのか、もしくは100mもの長い階段が徐々に沈下してきて本殿が引きずられたためなのか、あるいは木造なので木も腐ってくるためなのか、
 何回もこの出雲の巨大な木造本殿が転倒してはその都度再建していたといいますから、古代出雲の人々が大社に寄せる思いは並大抵のことではなかったはずです。


      (当時は海に面していたと思われる古代出雲大社の想像図 : 島根県)


            (古代出雲大社の模型 : 写真はウィキペディアより)

 上の古代神殿の模型は確か10分の1の模型だったと記憶していますが、出雲大社の東横にあります古代出雲歴史博物館の展示品だと思われます。
 そしてちなみにここは、一昔前までは出雲大社とは言わず「杵築大社(きづきおおやしろ)」と呼ばれていました。


 エジプトの有名なクフ王のピラミッドも、最近の研究によりますと決して奴隷が嫌々ながら造ったのではなく、現代で言う不況克服を兼ねた公共事業で行われたことが判明しているようですが、それと同じなのかもしれません。

          (エジプトの三大ピラミッド : 壁紙Linkさんの画像より)


       【2013.7.19 追記】
 最近話題になりましたが、「ピラミッド5000年の嘘」という映画が世に出ました。
 私はこの映画を見たわけではありませんが聞くところによると、

       ピラミッド、
 この場合はエジプトのギザにある巨大でとかく有名な “クフ王のピラミッド”  のことを指すものと思われますが、今までの考古学者の通説では、クフ王の時代に20年かけて造られた…ということになっています。

 ところが近年、この通説に疑問を持った人が幾人か出てきまして、エドカー・ケイシーのリーディングではありませんが、どうやら今から12000年ぐらい前に200年ぐらいかけて造られたのではないかという説です(これはケイシーのリーディングによる説です)。


 200万個もの精密に切られた石を、重機も無い時代にわずか20年の期間で建造できないだろう、というのが、この、「ピラミッド5000年の嘘」の映画で力説されているみたいです。

      その公式サイトのリンクは こちら です。リンクを貼りました。


 まあ、現代人が考えているよりもはるかに古代人はものすごい技術を持った人もいて、この映画の紹介サイトでは、現代の建築技術をもってしても、あのような精密でかつ精巧な物はなかなか造れない、との結論ですね。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 さて、ここからは2012.8.1の晴天の平日の人の気配が少なくなった夕方6:00すぎに私が訪れた時の、現代の出雲大社を参拝した時の様子をご紹介していきましょう。


 なお恥ずかしながらここからの掲載写真、露出補正をなぜか+2.0前後で撮ってしまっていたため特に白い雲部分の白飛びが激しく、RAW現像に際し極力修正してみたものの限界があり、雲が変になっている写真ばかりでお見苦しくて申し訳ございません。

 なにせこのDP1x、カメラ背面の液晶画面の画質が極端に劣悪で、撮影の際に全く気づかずに露出オーバーなまま撮影してしまいました。新しくなったDPメリルシリーズでも露出補正のボタンの位置が悪く、知らないままに露出補正がかかっていてビックリすること度々です。また機会があれは撮影しなおすつもりです。



 まず出雲大社の参道のいちばん最初の入口です。




 ひと気のない落ち着いた雰囲気のなか、なが~い なが~い参道をゆっくりと歩いていきます。











 そして左側にお手水があり前を見ますと、60年に一度行われます平成25式年遷宮のご案内板と出雲大社の神紋が入ったちょうちんが両脇にあり、質素な鳥居をくぐると現在は仮本殿へと出ます。




               (出雲大社の神紋 二重亀甲に剣花角)







             (出雲大社 仮本殿 : 2012.8.1 筆者撮影)


 現在は60年に一度のご本殿の修復中のため(2012年度)、ここの奥にあります本殿は現在閉鎖中でご神体はこの仮本殿(拝殿)の中にございます。
 
 また、ご神体を仮本殿に移設したあとのわずかな期間でしたが、この本殿の修復工事にかかる前にご本殿の見学が許されまして、これは60年に一度しかないチャンスだそうですが、私はなんとか2008.8.17の本殿公開最終日の日、ぎりぎりの日にこの本殿に参拝することが出来ました。

 残念といいますが当然といいますか、写真撮影は一切禁止でしたので本殿内の撮影写真は1枚もございません。


 ただしNHKのハイビジョンTVカメラが、ご神体移設の式典を収録・放送した際に、このご本殿内部も撮影し放送していましたので、本殿の天井に描かれています美しい7つのヘビといいますか龍のような天井画も撮影されていましたので、私は見逃さず録画しておきました。
 
 たとえ本殿が修復されましても、ここの中への参拝は神職の方以外は、たとえ天皇家の方でさえ古来からの慣わしとして本殿内への参拝はまず許可されないそうなので、私が訪れたときはセミがみ~み~と鳴いていた真夏の最も暑い時期でしたが、本当に貴重な体験ができました。




            (巨大な出雲大社名物の1.5トンもあるしめなわ)

左隣にある神楽殿のしめなわは長さ13m・重さ5トンで日本一だそうですが、こちら仮本殿(拝殿)のしめなわも少し小ぶりとなるけれど、それでも長さ6m、重さは1.5トンにもなるそうです。







             (修復中の本殿2枚 : 2012.8.1 筆者撮影)



      (本殿修復前の出雲大社 : 2006.12.22撮影 ウィキペディアより)


   こちらの写真は修復工事終了後の2013.7.22に訪問したときのもの。
   この写真のみ新しいDP3メリルでの撮影です。

     (2013.7.22  60年ぶりにきれいに修復された出雲大社のご本殿)



 ちなみに現在の出雲大社ご本殿は江戸中期の1744年(延享元年)に造営されています。
    高さは8丈 24mだそうですが、それでも神社建築の中ではいちばん大きいそうです。
 ただお寺まで含めますと東大寺大仏殿とか法隆寺の五重の塔などがあり、
    現代の出雲大社の本殿では最も高いとはいえませんね。


         (出雲大社境内にて掲示されている古代神殿の説明看板)


       (発見された古代神殿の3本の木を束ねた心御柱の実物大の模型)


  (2000年に地下祭礼室工事中に発見された、1248年のものと思われる心御柱)


 この心御柱の発見により、今まではあくまで伝承の域を出なかった16丈48mの巨大神殿が、実際に建っていたことがほぼ実証されまして、地下祭礼室の工事は中止されて元に埋め戻されまして、その柱があった位置には現在それを示すマークが専用タイルによって示されています。




   (発見された心御柱の位置に、実物大の柱の位置を示すタイルのマークがある)




  そして国旗とか旗をかかげるこの高いポールは、
     当時の古代神殿に敬意を払って高さを1m低くした47mのポールだそうです。
     これは私が以前に神社の方に聞いて確認しました。

  そしてこのポールの真下にくれば、平安・鎌倉時代初期の人ならず、
     現代人でも当時の出雲大社の神殿の巨大さには驚かざろう得ないですよね。
 
 
Posted at 2011/08/14 17:40:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | 神社仏閣 参詣 | 旅行/地域
2011年08月10日 イイね!

PIVOTの電気式水温計 X2Cを取り付けてみました

PIVOTの電気式水温計 X2Cを取り付けてみました 
 前回のブログで取り上げました、ピボットの故障診断コネクター(OBD-2)からデータを読み取る、CAN通信車専用の水温計&吸気温計が仕事から帰ると届いており、

 設置は診断コネクターと温度計との間にソケットの付いた付属コードを挿すだけなので、すぐに仮取り付け作業にかかりちょっと走行して撮影したのが、ここで掲載している写真です。


 センターエアコンルーバーのついたパネルをちょっとはずして、横に写っているカシムラの時計と同じところにコードを通し(当方の整備手帳…カシムラ 電波時計取り付け その②)、取り合えず専用のケースに入れて結線し、ゴムシートの上に載せて仮設置しました。

 仕事休みのときでも、きちっとボードの上に固定し、パネルを少し削って時計と温度計のコードを通すところを作るつもりです……ちなみにこのエアコン吹き出し口の付いたパネル本体のみでも、純正部品を取り寄せると3000円ちょいするそうです。

   --------------------------------

 ところでコンテのサービスガイドを見ますと、サーモスタットの開弁温度は84℃プラスマイナス2℃の設定となっており、水温が85℃あたりでサーモスタットが作動するようです(KF-VE型もKF-DET型も同じ仕様)。
 ラジエータ仕様は、NA車のKF-VEの2WDとKF-VEの4WD、そしてターボのKF-DET型と3種類の仕様に分かれています。ラジエータの容量とか材質が多少違っているみたいです(詳細は省略)。

 で、帰宅し水温計取り付け後チョイ乗りの後の、とある駐車場で停車中、エアコンガンガンに効かせた状態で写したのがここで掲載している写真です。


 今日夕方の停車中は温度計の針が92~95℃を指しております。
 運転中はおおよそ88~92℃あたりを温度計の針は指していましたが、我がコンテくんは寒冷地仕様でクーラント濃度が50%と濃いため少し冷えにくいのか、ステンレス網設置で若干冷えを阻害しているのか、夕方にもかかわらず外気温33℃のうえ停車中のエアコンONなので水温が高めなのか、ターボ車なのでこれくらいの温度が正常なのかまだ分かりません。

 なんだかの不具合でオーバーヒートになれば赤の水温警告灯が点くでしょうが、いちおう110℃になれば危険ということにしておきます。
 オーバーヒート警告の赤Hランプの点滅状態には、当然ながら今までどんな状態でも一度もなったことがないので今のところ問題ないとは思われますが、今後いろいろな場面で温度観測をしたいと思います。

   --------------------------------

 エアコン不使用では102℃前後で、ラジエターファンが回転し始めることが後日判明しました。105℃では赤の水温警告灯はつかなかったです。どうやら排ガスを極力減らし燃費も良くするため、エンジンブロックの温度が高めに設定されているようです (2012.3.24追記)。

    【取り付けおよび動作状態につきましては、当ページの整備手帳にアップしています】
    【後後のブログ→真夏のお車の水温 (2011.8.26 追記)へと続きます】
 

プロフィール

「@スイスポ騒動記 当方のコンテもはや13年が経過し、しかも32万kmも走っているから車体の劣化は仕方ないかもしれませんが、念のため剛性の弱いAピラーの接合部は内部からもコニシのバスボントQの透明を塗り込んでおきました。 所詮は軽四、プレミオとの車体剛性の差は雲泥の差がありますね。」
何シテル?   12/30 01:52
カクシカおじさんです。 ニックネームの由来は、我が愛馬コンテカスタムRSの別称、ダイハツの『カクカクシカジカ』と現在の年齢がおじさんになっているところから...
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