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免許を取った頃に乗っていたのは、兄のS13と親のC33でした。
まだ学生だったので自分の車は無く、維持費用の事なんて心配していなかった頃。
ノスヒロやオールドタイマーを買っては旧車オーナーを夢見る幸せな日々でした。

後にC35が我が家にやってきて、主にC33は自分が運転するようになり、同時に維持もスタート。
時折母も使うので半分「家の車」状態でしたが、社会人として収入も得ていたので、２年毎の車検や故障対応などの維持費用は自分で負担。
この頃から「維持して乗り続けるのか？」という自問自答も始まりました。

また、C33世代で故障や劣化にヒイヒイ言っている自分にとって、旧車オーナーは無理だと諦めが着いたのもこの頃。
結局、学生時代の夢は憧れの域に過ぎず、現実を知らなかったのだなぁ、と。
（今でも古い車に憧れはありますが…）


金銭的にも精神的にも辛い事が何度かありましたが、何だかんだで目標を立て、自分で調べたり試したりして乗り続け、今に至るわけですが…
一度だけ、本気で乗り換えを検討したことがありました。

いつだかの車検にて。
故障と劣化が複数重なった時があり、内容も金額も大きかったので乗り換えを検討してもおかしくない事がありました。

ディーラー併設の中古車売り場には、程度も良く値段も手頃な車が多くあり、どうしようかと本気で悩む事数日。
考えに考えた結果、
「10年経てば今のC33と同じ様な状態になるし、中古と言えば今のC33も程度の悪い中古車みたいなもの」
との結論になり、中古車で悩むならいっそのこと新車にしようと、カタログを色々と貰ってきたわけです。

当時の日産（に限らないが）はセダンが減少傾向にあり、大きくて高いか、コンパクトでお手頃かのどちらかになっていました。
高い方は経済的に手が届かないし、何より大きな高級ボディは自分の生活に合わない。
コンパクトだと、何だか丸っこいデザインが引っ掛かる上に、C33で感じていた運転の楽しさを何か捨ててしまう気がして、いまいち踏み切れず。

そんなラインナップの中で、ガッチリと心をつかんだのはY31営業車でした。
基本設計こそ古いものの、勿論新車。
カクカク感を残しながらも、何度かのデザイン変更を経て新発売当時の古臭さは無くなったデザイン。
Classic SVならば自家用乗用車としても十分通用する高級感のあるルックスと内装。

新車で買うならばこれしかない、と。
（当時は鉄道→バス→タクシーの流れでY31好きだった事も影響したか…）


散々悩み、結局はC33を乗り続けていますが、もしこの時乗り換えていたらY31オーナーになっていたなぁ、と。
久しぶりに手に取ったカタログを見て、そんな事を思い出しました。


…Y31に乗っていたら、手持ちの行灯やら猫耳ウインカーが良く似合った事だろうなぁ…