昨日のことですが、私の職場のすぐ近くで火事がありました。印刷工場からの出火だったのですが、工場の入口や窓から黒煙がモクモクと立ち上り、一大事となっていました。近くの人々が、各自、消化器を持ち寄り、懸命な消火活動をしています。出火元は、紙を印刷する輪転機付近。古い機械を使っている印刷工場なので、潤滑油などの機械系油に何かの火が引火したのかもしれません。人が入れ替わりに輪転機付近に消化剤を撒いていきました。とりあえず、私も消化器を持って、工場内へ・・・。工場内を黒い煙と消化剤が舞っているので、床付近以外は視界がほとんど利きませんでした。しかし、火がある場所は、メラメラと炎があることが分かりましたので、その火へ目掛けて、消化剤を散布。煙で目がシミて涙が出てきますし、息を吸い込むと、煙の刺激臭で咳き込んでしまいます。これを2~3回繰り返しているところへ、消防車が到着。みなさんの協力もあって、消防車が到着するまでには、火はほぼ鎮火。その印刷工場の社長さんが、消火に参加されたみなさんに頭を下げておられました。火災の恐ろしさを直接体験してしまいました。本来なら、消防隊の方々にお任せするのが良いのでしょうが、状況として、まだ火が大きく広がっていないこともあって、火災現場では、その工場の社員の方や周辺のみなさんで協力して消火するという判断があったようです。印刷工場なので、紙やインク、シンナー系塗料なども保管してあったようで、それに引火しては、さらに大惨事になったことでしょう。私が駆けつけた時には、すでに多くの人が消化剤を散布していたので、火の勢いはそれほど大きいものではありませんでした。こういう場面に遭遇すると、なぜか自然に体が動くもので、私も消火活動に加わっていました。基本的には、危険な事ですので、あまり良いことではないのでしょうが・・・。いずれにしても、ケガ人も出ず、大事に至らなくて良かったです。火の熱気、煙の刺激臭、視界が利かない・・・は、とても恐ろしいですね。実際に経験して、火災の恐ろしさをマジマジと実感した次第です。火災には、十分気をつけるよう再認識した今回の出来事でした。