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2009年07月23日

『ツール・ド・フランス 第17ステージ』

●Bourg-Saint-Maurice - Le Grand-Bornand 169.5 km


F・シュレック(チームサクソバンク)がステージ優勝!


アルプス山岳ステージ3日目です。
ブール・サン・モーリス~ル・グラン・ボルナンまでの169.5km。

コルメ・デ・ロズラン(標高1968m)、コル・デ・セジー(標高1650m)、コート・ダラシュ(標高964m)、コル・ド・ローム(標高1297m)、コル・ド・ラ・コロンビエール(標高1618m)を越えて、下ってゴールです。
かなり上ったり・下ったりが激しいコースです。




↑第17ステージのコースプロファイルです。



この日も、一発勝負のステージ優勝狙いの選手達が、レース序盤から飛び出して行きます。

レースは、ゴールまで残り60km。

逃げる先頭は、T・フースホフト(サーヴェロ・テストチーム)。
ポイント賞の緑のジャージ、マイヨ・ヴェールを着ています。

基本的に、このジャージを着るのは、平地が得意な選手やスプリンターが着るジャージですが、フースホフトは山岳ステージで大逃げを決めています。
平坦のゴール前スプリントで活躍する彼が山岳コースでアタック・・・驚きです!(◎_◎;)

その後ろに、20人の追走グループがいます。

この追走グループの中に、山岳賞、マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを着る、F・ペッリツォッティ(リクイガス)が入っています。
なるべく先頭で各峠を越えて、山岳ポイントを稼ぐ作戦のようです。

タイム差は・・・。

(フースホフト)----1分38秒----(追走グループ)
(フースホフト)----4分12秒----(大集団)

後続の大集団は、アスタナが引いています。


フースホフトが、ゴール前58km地点、カテゴリー2級のアラシュ峠の頂上を通過。
下りに入ります。

追走グループは、ペッリツォッティが先頭で、+1分12秒遅れで通過。
大集団は、+3分10秒遅れで通過しました。


ゴールまであと50km。

(フースホフト)----1分12秒----(追走グループ)
(フースホフト)----2分48秒----(大集団)

フースホフトが、ゴール前43.5km地点のスプリントポイントをトップで通過しました。


ゴール手前40km。

(フースホフト)----1分54秒----(大集団)

TV画面に、レースオーガナイザーの車に乗るサルコジ大統領の姿を映しています。
大統領は、一等席でレースを観戦のようです。


追走グループからC・バレード(クイック・ステップ)が単独でフースホフトに追い付いて来た!

これで、先頭はフースホフトとバレードの2人。
先頭の2人は、次ぎのローム峠の上りに入りました。


ゴールまで残り37.5km。

(先頭2人)----18秒----(追走グループ)
(先頭2人)----1分34秒----(大集団)

追走グループ、大集団共に、かなりタイム差を詰めてきています。

おっと、バレードが単独で上り坂を走っています。

後方を見ると・・・あ~、フースホフトが遅れています。
スプリントポイントもトップで通過しましたし、フースホフトは、ここでお役御免というところでしょう。
フースホフトは、追走グループに飲み込まれました。

大集団もローム峠の上りに入り、先頭をチームサクソバンクのメンバーが引いています。

おっ! 大集団から、C・サストレ(サーヴェロ・テストチーム)がアタック!
昨年の総合優勝を決めた、ラルプ・デュエズの上りのアタックを思い起こさせますね。

これにS・カルザティ(アグリチュベル)が合流し、サストレと2人でランデヴー。

しかし、大集団はサストレら2人のすぐ後ろで睨みを利かせている状態。
サストレはダンシングでスピードアップしますが、大集団がしっかりと付いてきます。


先頭を行くバレードに、J・ヴァンデンブロック(サイレンス・ロット)が追いついた!
これで、先頭は2人に。

・・・と、しばらくするとヴァンデンブロックが1人で走っている。
どうやら、バレードは遅れたようです。
先頭は、ヴァンデンブロック。

大集団が崩れた後の主要集団からV・ニーバリ(リクイガス)が遅れています。


主要集団の先頭でF・シュレックがペースアップ!

すかさず、マイヨ・ジョーヌのA・コンタドール(アスタナ)が後ろに付いた!

続いて、A・シュレック(チームサクソバンク)がペースアップ!

またまた、コンタドールがA・シュレックの後ろに付く!

シュレック兄弟 vs コンタドールのバトル開始です。
シュレック兄弟が連続アタックをして、コンタドールの体力を消耗させる作戦です。

あ~、総合2位のL・アームストロング(アスタナ)が遅れている・・・。


熱いバトルを繰り広げる主要グループは4人。
A・シュレック、F・シュレック、コンタドール、A・クレーデン(アスタナ)です。

この4人にアームストロングが根性で追い付いた!
主要集団は、A・シュレック、F・シュレック、コンタドール、A・クレーデン、アームストロング、B・ウィギンス(ガーミン・スリップストリーム)、R・ウラン(ケスデパーニュ)の7人。


主要集団から、A・シュレックがアタック!

コンタドールがピタリと付く!
その後ろにクレーデン。

またアームストロングは置いていかれる・・・。

後ろから追ってきたF・シュレックがA・シュレック達に合流。
先頭のヴァンデンブロックにも追い付き、先頭グループは5人となります。

追走するのは、アームストロング、ウィギンス、ウランの3人。


先頭グループからヴァンデンブロックが遅れて、4人に・・・。


ゴールまで残り32km。

(先頭グループ)----25秒----(アームストロングのグループ)
(先頭グループ)----1分----(サストレ)

ここで、ツール名物「悪魔おじさん」が登場!
悪魔のコスプレで先頭の4人に併走して、声援を送っています。

先頭グループの4人は、先頭をF・シュレックが引く。
以下、A・シュレック、コンタドール、クレーデンの順で走ります。


ゴール前30km。
(先頭グループ)----54秒----(アームストロングのグループ)
(先頭グループ)----1分53秒----(ペッリツォッティのグループ)

アームストロングはウィギンスと一緒に追走。

先頭の4人が、ローム峠の頂上を通過。

アームストロングは、+1分3秒遅れで通過。


兄のF・シュレックが、弟、A・シュレックのためにチームカーまで下がって、ボトルと補給食を持ってきた。
チームエースの弟のために頑張る兄・・・まさしく、兄弟愛の美しさです。(^.^)


後方でサストレが道端にストップ。
パンクのようです。

先頭グループはA・シュレックが先頭で下っています。


先頭4人は、ゴール手前23km地点から、コロンビエール峠の上りに入りました。

(先頭グループ)----1分18秒----(アームストロングのグループ)
(先頭グループ)----3分5秒----(ペッリツォッティのグループ)

追走のアームストロングのグループは4人になっています。
アームストロング、ウィギンス、C・ヴァンデヴェルデ(ガーミン・スリップストリーム)、ニーバリの4人です。


先頭グループが、ゴールまで残り20km地点を通過。

(先頭グループ)----1分23秒----(アームストロングのグループ)

先頭の4人は、A・シュレックとF・シュレックが交互に先頭を引き、コンタドールとクレーデンは、ひたすら付き位置です。
コンタドールとクレーデンは、シュレック兄弟をマークするだけです。

アームストロングのグループからヴァンデヴェルデが遅れた・・・。


先頭グループは、A・シュレックが引いて、ハイペースを保っています。
とても集中した表情をしているA・シュレック。

ゴール手前16.7km地点で、先頭グループからコンタドールがアタック!

シュレック兄弟が追う!

あ~、クレーデンが付いていけない・・・。

コンタドールはスピードを緩めて、シュレック兄弟と3人に。
コンタドールは、シュレック兄弟の脚が残っているのかを確認するためにアタックしたのでしょうか?


ゴールまであと15km。

(先頭グループ)----23秒----(クレーデン)
(先頭グループ)----2分14秒----(アームストロング)

アームストロング、厳しい・・・。
2分以上も引き離されている・・・。

A・シュレックは、なおも先頭をハイペースで引き続けます。
今日のアンディはタフです。

アームストロングが単独でスパート!
少しでもタイム差を縮めるためのスパートでしょう。
先頭グループが峠を越えてしまえば、ゴールまでタイム差を縮めるチャンスはありません。

先頭3人がコロンビエール峠の頂上を通過。
後はゴールまで下るだけです。


ゴールまで13.7km。

(先頭グループ)----1分16秒----(クレーデン)
(先頭グループ)----2分17秒----(アームストロング)


アームストロングが、+2分6秒遅れで頂上を通過。

A・シュレックが先頭で下っていく先頭3人。
この時点での注目は、総合タイムより、誰がステージ優勝するのかという部分ですね。

先頭3人が、ゴールまで残り10km地点を通過。

下っているアームストロングに、ニーバリが合流してきた!
ニーバリは、この下りで相当、気合いを入れていたのでしょう。


ゴール手前6km。

(先頭グループ)----1分52秒----(クレーデン)
(先頭グループ)----2分20秒----(アームストロング)


先頭3人が、ゴールまであと5km地点を通過。

コンタドールは、シュレック兄弟の後ろに、くっついて行くだけです。


ゴール前3kmを通過した先頭3人。
A・シュレック、F・シュレック、コンタドールの順です。
コンタドールがF・シュレックのお尻を手で押しています。
近づき過ぎたためなのか、「お前が先に行けよ!」ということなのか・・・?


いよいよ、先頭の3人は、ゴールまで残り1km地点を通過。

先頭をF・シュレック、2番手、A・シュレック。最後尾にコンタドール。

コンタドールはステージ優勝を狙うのか??
今日は、シュレック兄弟の後ろに、“金魚のフン”のように、ひたすらくっついて来て、最後にステージ優勝をかっさらってしまうつもりなのか??

コンタドールがステージ優勝を取れば、非難轟々でしょうね~。
散々、シュレック兄弟に先頭を引かせて脚を使わせておきながら、自分は後方で体力を温存。
最後だけスパートをかけてステージ優勝をGetという「美味しいとこ取り」では、コンタドールの勝利の美学を疑われることになると思います。

ゴール前に3人が現れた!

先頭はF・シュレック!
2番手にコンタドール、3番手、A・シュレック!

F・シュレックがスパート!

コンタドールはスプリントをかけない。

F・シュレック、両手を挙げて、1着でゴール!

2位、コンタドール。3位、A・シュレック。


アームストロングとニーバリがクレーデンに合流しています。
この3人がゴール前1km地点を通過。

ゴール地点に来たアームストロング。

アームストロング、+2分18秒遅れでゴール。


総合成績は、大きく変動しました。
総合トップ、マイヨ・ジョーヌはコンタドールが守りました。
2位に、A・シュレックが浮上。(+2分26秒差)
3位も、F・シュレックがジャンプアップ。(+3分25秒差)

以下・・・。

4位 アームストロング +3分55秒差
5位 クレーデン +4分44秒差
6位 ウィギンス +4分53秒差
7位 ニーバリ +5分9秒差
8位 ヴァンデヴェルデ +8分8秒差
9位 C・ルムヴェル(フランセージュ・デ・ジュ) +9分19秒差
10位 M・アスタルローサ(エウスカルテル) +10分50秒差


激しいバトルが展開されましたね~。
シュレック兄弟 vs コンタドールは見物でした。
ひたすら先頭を引き続けるシュレック兄弟の姿は感動でした。

コンタドールは強いです!
シュレック兄弟の強烈な先頭引きに、次々とライバル達が脱落していく中、コンタドールだけは、しっかりシュレック兄弟をマークしていましたから。


私の見方では、今年のツールは、この第17ステージで総合優勝の行方は、決したように思えます。

コンタドールとA・シュレックとのタイム差は、2分26秒です。
次の第18ステージの個人タイムトライアルは、圧倒的にコンタドール有利。
個人タイムトライアルでA・シュレックとのタイム差をさらに広げた状態(おそらく、3分以上のタイム差になるかと・・・。)で、第20ステージのモン・バントゥーの頂上ゴール決戦です。

モン・ヴァントゥーの上りが厳しいとはいえ、コンタドールにとっては、A・シュレックをマークしさえすれば、総合トップは守れます。
自らアタックする必要もなく、例え遅れたとしても、十分なタイム差を食い潰していって、A・シュレックに逆転されないタイム差でゴールすれば良いワケです。

逆に、攻めなければいけないA・シュレックの方が、追い込まれているでしょう。
ツールも3週目、パリのゴールも間近ということで、体の疲労は極限状態にまで来ていると思います。
このステージでさえ、先頭を引きまくりで体力を消耗していますし・・・。

仮に、A・シュレックがモン・ヴァントゥーでアタックするにしても、そのアタックにはリスクがありますからね~。
もし、体力が尽きて遅れてしまった場合、総合優勝どころか、総合順位を下げてしまいますから・・・。

このリスクを振り払ってでもアタックする勇気が、A・シュレックにあるのかどうか・・・??
(第18ステージのタイムトライアルで総合順位を下げてしまった場合、総合順位を上げるためにアタックするパターンもあると思いますが・・・。)

このステージのコンタドールの走りを見ていると、A・シュレックがコンタドールを引き離すのは難しいでしょうね。


第17ステージでタイム差を詰められなかった時点で、今年のツールの総合優勝争いは決したと思います。


第17ステージのダイジェストは、↓こちらでどうぞ。





次の第18ステージは、決戦の個人タイムトライアルです。

各選手の実力がモロに出るタイムレースですから、一気にタイム差を挽回するには、絶好の機会です。

総合4位に転落したアームストロングや、総合5位のクレーデンが表彰台圏内の2、3位に食い込んでくるのか?
シュレック兄弟が、どれだけ持ちこたえられ、総合2~3位をキープできるのか?・・・に注目しています。
ブログ一覧 | ツール・ド・フランス 2009 | スポーツ
Posted at 2009/07/23 19:25:42

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