●ジロ・デ・イタリア 第21ステージ Museo Del Ghisallo - Milano 140 km
R・フェルスター(ゲロルシュタイナー)がスプリント勝利!
いよいよ、長いジロの旅も最終ステージを迎えました。
“自転車の聖地”と言われる、『マドンナ・デル・ギザッロ(自転車を祀る教会)』から、最終ゴール地点、ミラノまでの140kmです。
レースは総合優勝もI・バッソ(CSC)に決まったこともあり、のんびりペースで進みます。
選手、スタッフ共に、3500km・3週間続いたレースの労をねぎらうかのように・・・。
リラックスしている様子が分かります。(^.^)
そんな中、G・ミッサーリア(セッレ・イタリア)がアタック!
のんびりペースに水を差すアタックです・・・(^.^;
他の選手達にしてみれば、「何もアタックしなくても・・・。」という感じでしょうね?(^.^)
ミッサーリアの逃げも大集団が吸収し、一団はミラノ市街へ。
ゴールまでは、周回コースを11周してゴールです。
・・・と、周回1週目のゴール付近へ1人の選手が単独で入ってきました。
D・ブラマーティ(クイック・ステップ)です。
後ろの集団は距離を開けて、ブラマーティを見送っています。
ブラマーティは、このジロを最後に現役を引退するようで、その引退セレモニーとして先頭を走っているようです。
観客・集団の選手からも大きな拍手を受けています。
感動的な光景です。(^.^)
ゴールが近づくにつれて大集団のスピードがどんどん上がっていきます。
CSCチームが大集団をコントロールしていましたが、最終周回に入るとステージ勝利を狙うチームが先頭に出てきました。
ミルラムの選手がアタック!
オンガラートです。
これは、アシストではなく本気のアタックですね。
しかし、ゴール前に吸収されてゴールスプリントの体制へ。
ゴール前スプリントの掛け合いが開始されます!
ここで先頭に出てきたのはフェルスター!
すぐ後方ではO・ポラック(T-モバイル)、P・ベッティーニ(クイック・ステップ)も迫りますが、フェルスターが余裕の1着ゴール!
ゴールの模様は
こちら。
最終総合成績
1位 I・バッソ(CSC) 91時間33分36秒
2位 J・E・グティエレス(フォナック) +9分18秒差
3位 G・シモーニ(サウニエ・デュバル) +11分59秒差
4位 D・クーネゴ(ランプレ・フォンディタール) +18分16秒差
5位 P・サヴォルデッリ(ディスカバリー・チャンネル) +19分22秒差
6位 S・カザール(フランセージュ・デ・ジュ) +23分53秒差
7位 J・M・ガラテ(クイック・ステップ) +24分26秒差
8位 F・ペッリツォッティ(リクイガス) +25分57秒差
9位 V・H・ペーニャ(フォナック) +26分27秒差
10位 F・J・ビーラ(ランプレ・フォンディタール) +27分34秒差
山岳賞(マリア・ヴェルデ) ガラテ
ポイント賞(マリア・チクラミーノ) ベッティーニ
コンビネーション賞(マリア・アッズーラ) サヴォルデッリ
ピンクの紙吹雪の中、表彰台に現れたバッソ。(その様子は
こちら。)
最高の笑顔です。
ここまでの圧倒的な強さは、ホンモノでした。
タイムトライアル、山岳を通して安定した実力を見せましたね。
この分ですと、久々の“ダブル・ツール(同一シーズン内でのジロ&ツールの総合優勝達成)”が見られるかもしれません。
(現実のものになるとすると、確か1998年のM・パンターニ以来の快挙ですね・・・(^.^))
グティエレスは意外な活躍で総合2位に入りました。
タイムトライアルが得意ということですが、山岳でも上位でゴールしていましたね。
そんなに目立つ活躍がありませんでしたけれど、地味な走りながらも、結果的に総合2位となりました。
総合3位のシモーニ。
得意の山岳でバッソの前に沈黙のステージが続きました。
バッソに挑む姿勢は見せたのですが、ほとんど“返り討ち”の状態でした・・・。
年齢的にもピークを過ぎているように感じますが、頑張って欲しいですね。
ただ、第20ステージのレースをめぐって、レース外での場外舌戦をバッソと展開していたようで、このあたりは後味が悪いです・・・(^.^;
※このイザコザはモルティローロの下りで起こったようです。
下りの不得手なバッソがシモーニに「一緒に下ってほしい。」と言ったそうです。シモーニはバッソと一緒に下り、ステージ勝利はバッソが自分(=シモーニ)に譲ってくれるものと考えていたのですが、アプリカの上りでバッソのあの強烈なスパートにシモーニが「待ってくれ。」と頼んだのにバッソはそれを拒否。
結局、シモーニは置いていかれてしまいました。それに憤慨したシモーニがメディアに話して場外メディア戦となったようです・・・(^^;;)
RAIのジロ関連番組「Processo alla tappa」では、マリア・ローザを着たバッソが出演していました。
後から、シモーニも特設スタジオに入ってきて、バッソの隣りに座りインタビューを受けています。
おそらく、第20ステージのモメゴトについて聞かれているようです。
(私はイタリア語が分からないので、何とも言えませんが・・・(^^;;))
こちらからストリーミング映像を見られると思います。
ヽ( ゚∀゚)♪こ~これ~こ~ら~♪( ゚∀゚)ノ
ヽ( ゚∀゚)♪えろぐらんで~じ~ろ~♪( ゚∀゚)ノ
ヽ( ゚∀゚)♪えろぐらんで~じ~ろ~♪( ゚∀゚)ノ
ヽ( ゚∀゚)♪えうなぐらんで~ふぇすた えむーじかー♪( ゚∀゚)ノ
ヽ( ゚∀゚)♪えろぐらんで~じ~ろ~♪( ゚∀゚)ノ
ヽ( ゚∀゚)♪えろぐらんで~じ~ろ~♪( ゚∀゚)ノ
ヽ( ゚∀゚)♪ふぁそなっれとぅったらぁにま~♪( ゚∀゚)ノ
↑この曲とも今日でお別れと思うと、少し寂しい気持ちになりますね~。(・_;)
(来年は’05のように「べッリおじさん」のコント復活を希望!!(^.^))
しばらく、ジロ&ツールはバッソの時代が続きそうな予感です。
特に、去年あたりからのタイムトライアルの強さには目を見張るものがあります。
グランツール制覇には山岳の上りと合わせて重要な要素ですので、ツールでも優勝候補筆頭に挙げられるのではないでしょうか?
今年のジロは終わりました。
3週間、3553.2kmの旅は、長いようで短かったですね。(^.^)
雨の日、風の日、厳しい山岳・・・山有り、谷有りのレースは、まさに人生そのものです。
選手達は、すばらしいレースを世界のロードレースファンに見せてくれたと思います。
また来年、エキサイティングなコースで、エキサイティングなレースを見せて欲しいものです。(^.^)
これにて、ジロ・デ・イタリアの全ステージのブログは終了でございます。
お付き合いくださいました方々に厚く御礼を申し上げます。
ありがとうございました。m(_ _)m
ロードレースのお祭り、ジロに乾杯!!
Grazie! Giro D’Italia!(ありがとう! ジロ・デ・イタリア!)
Arrivederci! Ci vediamo!(さようなら! また、会いましょう!)