[リアスピーカー] 位相の修正

ヘッドユニットを社外品（I-K77）に換装した際，サブウーハーの位相を真逆（180°）にしないと定位がヘンなことに気づきました。リアはその設定で落ち着きますが，フロントと定位がズレることが気になっていました。フロントのツイーターの位置に問題があることと，タイムアライメントの調整に不慣れなせいかと考えていました。

1年ほど経過してタイムアライメントの調整には慣れましたが，フロントとの定位のズレの原因はリアの配線に問題（プラス/マイナスが逆）があるためではないかと考えるようになりました。

調整用のＣＤでチェックしてみたところ，ミッドレンジの位相が明らかに逆になっていることが判明。

ミッドはコアキシャルのサイドスピーカー（TS-H687）から出ていますが，フロントから分岐させたツイーター（TS-T40）とウーハー（DQC-800B）はそれぞれの取付や移設の際に数度にわたって接続を確認しています。フロントの位相に問題がないとすると，ミッドの位相の逆転はリアの接続の問題によるものと考えられます。

そこで，リアの配線をあらためてチェックしてみることにしました。

リアのサイドドアの内張を開けます。

デッドニングを含め10回以上は繰り返してきた作業なので我ながら手慣れたもの。

リアのサイドスピーカーを外します。この機会に過去のデッドニング材の状態のチェックや，ドア内の清掃もしました。

スピーカー背面の下部のうち，右側がプラス，左側がです。純正スピーカーを合わせると3代目のスピーカーですが，2代目の最初の取付はディーラーに依頼し，その後の調整や交換時の接続もそれに従って行っていました。

今回，配線図を調べなおしてみたところ，リアのサイドドア内のスピーカーコードのアウター色は

プラス： 紫/白

マイナス： 灰/白

でした。ところが，運転席側・助手席側ともに見事に逆に接続されていました。これで位相が逆になっていたことも合点がいきました。

端子を新しいものに付け替え，標準の接続に修正します。ウーハーの位相も定位（0°）に戻しました。

調整用ＣＤで位相をチェックすると音場が整っただけでなく，低音のキレも増していました。

こちらは内張上部の後端に付いている純正の吸音材（スポンジ）。

経年劣化で朽ちてきており，指で触れるとボロボロと崩れてきます。

この機会に取り外しニードルフェルトに置き換えておきました。