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前回のレポートのように、普通に使ってみて、かなり好印象だった「ムースワン」ですが、他の似たようなアイテムと比べるとどうなのでしょう？

今回は、スプレーすると泡が出てきて、塗り伸ばして磨き上げると完了するタイプでの比較。
一緒に以前のモニター品「パーマ○ックス」も参加です。

左から「パー○ラックス」「クレ・LOOX」「ピカール・グラスターゾル」「ムースワン」「施工なし」
全体の下地は「ソフト９９・超ミクロンコンパウンド」で軽く整え、イコールコンディションとしました。

全くの無撥水になってくれるといいのですが、これだけでも若干の油分があるのか、水弾きが出てしまいました。

施工無しのエリアの上部に、比較用に固形ワックスのエリアを設け、「オートグリム」を塗ってみました。
「ムースワン」と「グラスターゾル」は透明で粉末分が含まれませんが、「LOOX」はわずかな研磨成分が入っているため液も白っぽく、溝や隙間に入り込むとあとから白い残留分が見えてしまいます。
「パーマ○ックス」は固く絞ったタオルに２プッシュして拭きあげを２セット行いました。

施工した感じは「オートグリム」が最もツルツルで、映りこみもシャープ。
「ムースワン」は付属のマイクロファイバータオルの感触も手伝って、平滑でムラの無い仕上がりが容易に得られます。

一方、「グラスター」はやや表面に曇った皮膜が乗ったような感じで、移りこむ照明の光に虹色のクスミが付いてきます。

「LOOX」も液の粘性があって、キッチリと拭き上げて仕上がるまでやや時間を要しますが、仕上がってしまえばわりとスキッとした表面になって見えます。
「LOOX」は細かいスクラッチ傷や水垢の除去など、「磨く」という部分が加えられているので、ムースワンとはやや狙いが異なっているようです。

「パー○ラックス」には濡れ雑巾で拭いた感触以外、特に何も感じられませんでした。

いよいよお楽しみの撥水実験！
コンパウンドのみの未施工面もそこそこ弾いてしまっているのが誤算でしたが、それぞれそれなりに弾いています。
比較すると、「オートグリム」が最もよく弾いていて、ついで「ムースワン」。

「グラスター」はやや劣るものの、そこそこ弾いています。

「LOOX」は期待したほどは弾きませんが、「グラスター」との差はわずかです。
「パー○ラックス」は弾きが弱く、反対側の未施工面との違いが見られません。

このまま乗り回すのはイヤなので、新品のスポンジを使い、撥水効果の無いカーシャンプーで何度も洗ってみました。
洗って流してを５回くらいしたところ、だいぶ撥水に差が出てきました。
「パーマラックス」と「LOOX」、「グラスター」はほとんど弾かずペターーっと水が膜状になり、「ムースワン」がやや健闘している感じ。

前の方に水滴が無いのは、膜状に付着したのではなく、その状態で水が引けて行ったから。
傾斜の無い上部はやや水滴の丸さが歪んできているものの、そこそこ弾いています。

「オートグリム」はしっかりと弾いていて、固形ワックスの意地が見えます。

今回の実験で、「ムースワン」は一回の施工で固形ワックスほどの効果を望むのは厳しいものの、それに近い効果を簡単な施工で得られ、耐久性もまずまず。
洗車ごとに「ムースワン」を使えば撥水がよみがえるので、一度に気合を入れて磨き上げるのではなく、小刻みに使用して効果を持続させるのが良さそうです。

店頭でいくらするのか見に行きましたが、今回のパッケージで２０００円弱。
スポンジやクロスなどを付属しないスプレーのみのパッケージもあり、そちらは１５００円弱。
補給用のスプレーのみがラインナップされているのは好印象ですが、わざわざスプレー缶をクリアな箱でパッケージする必要は無いような・・・・

使ってみれば確かに効果があり、一度に大量に使うことなく施工できるので思いのほか経済的なのかもしれませんが、店頭でこれを手にとって買うかどうか迷うような時、価格的にはギリギリOKか、やや微妙な気もします。

豪華フルキットはむしろ少し高くなってもスポンジを大きくして使い勝手を上げて欲しいし、補給用のスプレーの方は、もっと簡素な仕様にして１００円でも安く売られていたほうがありがたいかなと思いました。