ミニバン用タイヤの定番、トランパスMP3。装着から14000キロ走って磨耗が進み、その弱点が明らかになってきた。それは、ハイドロプレーニングを起こしやすいということである。「それだけ減ってりゃ、ハイドロプレーニング起こして当然やろ!」とつっこまれそうなので補足しておくが、同程度に磨耗した他の一般的なタイヤに比べ、ハイドロプレーニングを起こしやすいと感じるのだ。今では轍の深いところでは80キロくらいでハイドロプレーニングの兆候を感じる。ちゃんと意識して減速してやらないと危険な状態だ。
なぜミニバン用タイヤがハイドロプレーニングに弱いのか。それは、シーランド比(タイヤの接地部と溝の部分との割合)が小さく設定されているため、排水性が良くないことが原因のようだ。車重が大きく重心の高いミニバンでは、タイヤ変形が大きく剛性感に欠ける、偏磨耗する、磨耗が早いという不満があった。そして、それらの不満を解決するために、ブロック剛性を上げ、接地面を増やす、つまり、シーランド比を小さくするという手法が採られているのである。でも、それでは一見して雨に弱そうな印象を与えかねない。それで、トランパスMP3では、浅い溝が多数設けられており、しかも、ブロックが台形になっている(V字型の溝になっている)。だから、新品のときはそんなにシーランド比が小さいようには見えない。(写真下)
しかし、当然のことながら磨耗するにしたがって浅い溝は消失し、V字型の溝の幅は狭まり、写真上のようにかなりシーランド比が小さいタイヤであることが明白となる。
ミニバン用タイヤはハイドロプレーニングを起こしやすいから早期の交換が必要、ということみたいなのだが、それでは磨耗しにくいというミニバン用タイヤのセールスポイントの意味は疑わしい。次もミニバン用タイヤにするかどうか、ちょっと考え中。
運転日報
天候:曇り 後 雨
走行距離:241キロ
走行条件:市街地・郊外一般道・高速道・山岳道
積載:100㎏以上200㎏未満
ブログ一覧 |
クルマ談義 | クルマ
Posted at
2006/09/29 22:25:50