手許が見えにくくて電気工作などがうまくできなくなったのは45歳くらいからだろうか。私はもともと強度の近視で、眼鏡をかけないと20センチくらい先までしかピントが合わない。だから、眼鏡をかけると近くが見えないし、眼鏡を外すと顔の間近に近づけないと見えない。例えば小さな端子の半田づけなどは目の前に半田ゴテを持ってくるわけにもいかず、なかなかうまくいかない。
眼鏡屋に相談すると、近視の眼鏡の度数を落として近くを見やすくすることを提案された。1.5まで見える運転用眼鏡と0.6程度までの手許作業用の眼鏡を使い分けるのである。このやり方で2年程度過ごしたが、不便なのは運転用の眼鏡をかけているときに地図などを見ようとすると、眼鏡を替えないといけないことだ。特にバイクに乗っているときは眼鏡を替えるのは大変面倒である。
対策をどうすべきかネットで調べてみた。老眼用コンタクトレンズというのもあるらしいが、私は中学生の頃からコンタクトレンズを使っていたので角膜への負担という点で不安がある。高齢者用レーシックや眼内レンズといった手術による方法もあるようだが、それらを行っても眼鏡やコンタクトレンズを使わなければならない状況になることもあるようなので、あまり魅力がない。レーシック手術自体はベトナムで安く受けることができるのだが、失敗したときのリスクも気になる。
結局遠近両用眼鏡を作るというごくオーソドックスな方法に落ち着いた。最近、ハノイ市内に「眼鏡のパリミキ」が出店したので、そこで日本の高品質な眼鏡を入手できるようになったからだ。注文から2週間で出来上がった。価格はフレームとレンズ合わせて550万VND(約3万円)である。日本で作るのとほとんど同じ価格である。視力検査やレンズの選択などは日本人スタッフが対応してくれるので安心だ。ベトナムローカルの眼鏡屋だともっと安いのかもしれないが、品質は期待できない。眼鏡は医療機器なので、ちゃんとしたものを作りたい。タイミングよくパリミキが出来たので助かっている。
今その新しい眼鏡をかけてこの記事を書いている。遠近両用眼鏡はレンズの限られた範囲しか手許用の度数に合っていないので画面を見るときに頭ごと視点を動かさないといけない。その動作にちょっと慣れない以外は特に問題はなさそうである。
「老眼鏡」っていうとジジくさいので別称を考えてみた(笑)。
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Posted at
2015/05/17 14:27:00