今日から本格的に雪になった。朝の気温も氷点下でいよいよ冬に突入である。
代車生活も一月を超えたので、ここらでインサイトの印象(インプレッション)を述べておこうと思う。
まず、注目の燃費である。省エネを意識することなく普通に運転していてもリッター20キロを超えてくるので、まずまず良好だといってよい。従来の1500ccクラスのAT車ならリッター15キロくらいだろうから、大幅に向上している。ただし、直噴、小排気量ターボ、DCT等の最近のガソリン車なら普通に19~20キロくらい出してくるので、特に優れているわけではない。
ハイブリッド車であることの使い勝手への影響は少なからずある。例えば、モーター出力の制御の段が粗く、発進するときに電車の「ノッチ」のようにガクンガクンと段がついてトルクがかかる感触に違和感がある。しかし、プリウスに比べると回生ブレーキをあまり熱心に使っていないらしく、停止する際はかなり自然に止まる。それでも、回生ブレーキの動作によりエンジンブレーキ(?)の効きが唐突に変化するのは困りものだ。アクセルを離すと予想よりもはるか手前で失速してしまい、アクセルを再度踏み込むのは下手糞な運転みたいで気持ちよくない。
ハイブリッド車であることを抜きにして自動車自体の印象については、まず、直進安定性にかなり難があることが気になる。路面の傾斜や凹凸に進路を乱されやすく、常に修正舵を当てなければならない。そのステアリングの操作力が軽すぎて切りすぎになることもある。いつもチョロチョロして落ち着きがなさすぎる。
また、乗り心地が良くないこともインサイトの性格に相応しくない。サスペンションがストロークを拒むような感触があり、ロールやノーズダイブは少ないのだが路面の凹凸に応じて小さく鋭い段差も大きなうねりも正直にボディが揺さぶられる。その際、後述するボディ剛性感の低さと相まって、ブルブルワサワサと旧態依然な揺れ方をする。
そして、直進安定性と乗り心地が良くないことの「原因」と想像されるのがボディ剛性(感)の低さである。ボディ自体テールゲート部分の開口部が大きくピラーが長いデザインなので捻り方向の入力に弱いらしく、段差に斜めに乗り上げると「ミシシッ」と鳴る。また、ドアヒンジやドアも貧弱でドアを開閉する際にブヨブヨと揺れている。そのため、道路の凹凸を越えるとドアシールが擦れてワサワサと騒々しい。
最後に、シートは決定的にダメである。1時間乗っただけで尻と腰が痛くてたまらない。スプラッシュのシートのデキのよさが改めて実感できる。
ときどき「自動車は国産ハイブリッド車で十分なのかも」と考えることがある。でも、実際長期的に乗って見ると「やっぱりちょっと・・・」となってしまうのが実感である。
運転日報(代車インサイト)
天候:雪
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員1名
Posted at 2012/12/02 00:20:32 | |
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