BMWの「24時間モニタープログラム」で借りていた320iで日本海まで走ってきた。よくドイツ車に乗っている人が「200キロオーバーの高速域での安定性」とか「サーキットで走らせてなんぼ」みたいな話をしているが、私は普通のドライバーなので、普通に走らせたときのBMWについて書きたいと思う。
この車の最大の魅力は、その操縦性(操作性)にあると思う。雨の山道を初めての車にしては速いペースで走ってみたが、自分の四肢が拡大して4つのホイールにつながったような、あるいは自分が車と一体化したメカニズムに変身したような感じがする。これまでも述べてきたように、ドライバーは荷重移動とタイヤの摩擦円をイメージしながら車にインプット(アクセル、ブレーキ、ステアリング操作)を加え、車が反応したフィードバックをステアリングや腰(加速度)で取り入れながら運転する。BMWはそのようなインターフェイスの存在を意識することがなく、車体にダイレクトに神経がめぐらされたように感じるのだ。そしてこの感覚は「駆け抜ける喜び」につながる。
BMWがこのような操縦性を持つ理由は、車体剛性の高さとか、サスペンション設計の巧みさ等もあるが、一番大きいのは前後の重量配分が適正で、かつヨー慣性が小さいこと、そして、FRであることだと思う。加速中の巌のようなスタビリティや回頭性のよさ、ブレーキ性能のよさは重量配分が決定的な影響を与えている。また、コーナーで猫科の動物が身をひるがえすように前脚で旋回、後脚で駆動と役割分担することもドライバーの感性にマッチする。私が後輪駆動を好む理由はここにある。
今回はBMWの優れた点について述べたが、ちょっと気になることは次回に。
運転日報(代車デミオ)
天候:晴れ 時々 曇り
積算走行距離:
走行条件:郊外一般道
Posted at 2008/07/12 21:14:45 | |
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