娘とタンデムでハノイから120キロほど離れたニンビンに行ってきた。土曜日の朝に出発してニンビンで昼ご飯にフォー・ボー(牛肉のフォー)を食べ、岩山に登ってきた。気温と湿度が高くしかも無風で日差しも強いので熱中症ぎみになってしまい、その日の午後は2リットル以上水を飲んだのにあくる朝まで一度もトイレに行かなかった。飲んだ水はすべて汗になって出てしまったのだろう。
飲んでいた水のボトルを見て思わず吹き出してしまった。写真の左端の「La Vie」とその隣の「AQUAFINA」はメジャーな製品である。特に「AQUAFINA」はペプシコが製造していて、品質と安全性に信頼がおける水として指名買いされるものである。さらにその隣のものは、一見「AQUAFINA」かと思うようなパッケージなのであるが、製品名は「AQUATOKA」(アクアとか)となっている。これは二つの意味であざといパッケージである。ひとつはAQUAFINAに類似のパッケージであること、もうひとつは「TOKA」という言葉が高品質の海外製品(特に日本製)を連想させるように計算されていることである。
二つ目の「高品質の海外製品(特に日本製)を連想させる」ネーミングはほかにもよく目にする。特に目立つのは家電製品である。ベトナムに「FUNIKI」「NAGAKAWA」という冷蔵、冷房器具メーカーがある。「フニキ」「ナガカワ」と読むらしいのだが、どちらも日本とは何の関わりもない。でも、日本と関係あるように誤認させようという意図は見え見えだ。ベトナム語にはアルファベットのF,J,W,Zがなく、母音を複数ならべた発音の単語が多い特徴がある。だから、それらのアルファベットを使い、一つの母音でぶつぶつ切ったような発音にすれば外国風になるのである。
社名ひとつにもずいぶんと工夫している(?)と感心してしまう。創業者の名前をつける(トヨタとかホンダとか)なんて発想はないようである。
Posted at 2016/05/30 00:38:03 | |
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