自分の車の排気量すら知らず、なおかつディーゼルエンジンであったことにさえ気づかず、オイル交換の際に店員の女の子にあきれられた僕ですが、徐々に車に興味が湧いてきた。友人の影響である。その頃の友人も金がなく、どうしてもMTの車に乗りたくて30万円で550㏄のミラに乗っていた。友人4人でフル乗車し車をゆらして走るミラはかわいらしいボロ車だった。その友人がどうしようもなく楽しそうに運転するのが不思議で車の話を延々と車内でしたのがいけなかった。ランエボからシビック、インテグラ、いろんな車の話を聞いた。さらに中古車雑誌を見て僕は夢中になった。世の中には、かっこよくて速い車がいくらでもある。社会人になったら車を買おう。率直にそう思った。自分にしては、青空にのびるくらい気持ちのいいくらいまっすぐな気持ちだった。つづく