le gitane blueさんへ（軽井沢の思い出）

ジョンが「for the other half of the sky！」叫んで、イントロが始まり「Woman」が、ロードスターの室内に流れる...。早朝5時の軽井沢のロータリーを右折し、万平ホテルを捜す、車がすれ違えない位に狭い、木々に囲まれた道を抜けて、探し出したホテルには新聞配達の人以外は人影が無かった。厚かましくホテル前で記念撮影し、近くのハッピーバレーを探す。ガイドブックで見た写真よりも緑が濃くない感じだが、間違いなくここはジョンが歩いていた道なのだ。

幸い早朝なので軽井沢の喧騒は感じることが出来ず、当時の面影も感じられる（気がした）。　
見晴台へ行くつもりが三笠通りから白糸ハイランドウエイへ出てしまった。「忙しいからいいよ、コンビニもあるだろうし..」と言ったのに、わざわざ作って、持たせてよこした妻のおにぎりを、白糸の滝付近の綺麗な景色を見ながら食べた。朝の光りと澄んだ空気がなお一層美味しいものにした。さらに進んで鬼押ハイウエイへ、誰もいない風景は雄大だが、観光のお店はどこもまだ開いていない、誰もいないので、好きなところへ停めて好きなことが出来る。
ジョンの歌声をを聞きながら嬬恋まで出て北軽井沢の道を帰る。
ジョンがショーンを自転車に乗せて通ったと言う「フレンチ　ベーカリー」で、妻へのみやげの為に、ジョンが好きだったと言うフランスパンを買うための戻る。まだ7時前なのに旧軽のその店は既に開いていた。でもフランスパンはまだ焼きあがっていないのか、店内には並んでいなかった。仕方なく別のパンを買って、ここでも厚かましく店内など写真を撮らしていただいた。「離山房」の開店は9時だからまだ開いていない。

軽井沢プリンスへ戻ると、さっき、一番乗りで来て、誰もいなかった会場には2～30台が集まっていた。
コマ図ラリーやミニツーリングへ出掛ける車を見ているうちに、名古屋の○○さんが早いお昼を、と言うことで私は迷わず「離山房」を提案し、山本さんのロードスターに乗せていただいて、お店を捜して程なく森の中に見つけた。ジョンが書いたリトグラフや，ショーン、ヨーコと店のおかみさんが一緒の写真が飾られている店内で、そこの息子さんに質問をした。「万平ホテルからだと歩くと遠いですよね...？」「ジョンは自転車で来て、ここまで来ると休んでいったのですよ」「この店を選んだのはどうしてですか？」「当時はこの近くには食事の出来る所は、ここしかなかったのですよ」なるほどすべて納得だ！当時ジョンが食べたと言うパン、スクランブルエッグ、ソーセージなどはもうメニューに無かった。ドリンク物だけ...。

飾ってある写真と同じ裏庭で撮らせていただくことに、ロープが貼ってあったのだが、オーナーの「外して入って良いですよ」の声に促されて、厚かましくしも裏庭に入って数枚の写真を撮った。裏庭の東屋にはショーンへの賛歌の「ビューティフル　ボーイ」が（私の頭の中では）確かに流れていた。イントロ部分の鈴？の音はきっと「軽井沢の風」が「風鈴」を鳴らす音に違いない。ジョンがここにいたのはもう20数年も前のことなのだ...。


追記

5年ほど前に、「軽井沢ミーティング」に参加した時の思い出です。
ロードスターのミーティングへに参加記録として参考にはなりません、あくまでもle gitane blueさんへのラブレターとしての日記です