今日の北海道帯広は日中の気温も0度ほどで寒い一日でしたが11月よりあれこれと格闘しておりました4tトラックを修理しました。
正確には修理したと言うより無理やりエンジン掛かって動くようにした・・・って感じです・・
二十代後半、それまで勤めていた鉄工所を辞めたので格安のクレーン付きの4tトラックを探しておりました。当然ですがもう借りれないので・・・
あちこちと声を掛けていたところ「ミッション壊れた4tなら車検付きで安いのがあるよ」と、友人から連絡があり迷わずすぐに購入しました。あまりにも安すぎて金額は書けません・・(笑)
ミッションが壊れてると言ってもなんてことありません、3速がガラガラいうだけなので2速で引っ張って4速にシフトすれば問題無く乗れます!
約10年私のプライベーター人生を支えてくれたオンボロトラックですが2、3年前から時々エンジンが止まる現象が・・・エア抜きすればすぐに再始動しますし、最近では自宅前でエンジン吊ったりなどたまにしか使わないので気にしないで使ってました。
ところがここ最近、エンジン始動後15分程度でエンストするように・・・ディーゼルエンジンに関しては全く詳しくないので水抜き剤入れたりと簡単にやれる事はやって見ましたが症状が変わらないので近所のトラックや重機を扱っている業者に相談したところ「ちゃんと燃料のエレメントとか替えてるのかい?」と言われ「いや~何もしてないです・・・」と答えると「それじゃぁダメだね~」と言って家まで来て交換してくれました。
ところが不調は直らず「最後はあのひとしか居ない!」と思い軽カーレースの手伝いに行った際、師匠に相談したところ「ポンプのカム山が減って燃料引っ張れねぇんだわ!フィードポンプ交換して見ろ!」と即答されました。
フィードポンプと言っても自分にはハードルが高すぎるのでまずは燃料の詰まりから点検しようと思いタンク降ろして見ました。
軽油なのでガソリン車のように錆びるこはありませんがこんなの入ってました・・・フュエールキャップの鎖ですね・・
まぁ、これが原因とは思えませんし、以前解体屋に勤めていた頃は会社のトラックも廃車から抜いた燃料を入れたりしてましたので頻繁に吹けが悪くなりストレーナーを掃除した記憶が・・
エレメントの手前にストレーナーがあったはず・・・と思い、怪しそうなバンジョーボルトを外したところゴミが詰まって大変な状態に・・・
ストレーナーどころかパイプの中にまで・・
「な~んだ、これが原因かよ~」と掃除して取り付けたところ、今度は何度エア抜きしてもエンジンを始動することすら出来なくなりました・・以前よりダメじゃん・・何かがおかしいのは間違いないので再び師匠のところへ行き、相談ました。
師匠いわく「カムが減ってる上にストレーナーを掃除したことにより内部の真空状態が変わってかえって燃料引っ張れなくなったんだろ?オイルサクションガンで燃料送って見ろ!」とのアドバイスをいただきました!
さすが師匠!オイルサクションガンで燃料送ったらバリバリエンジン掛かりました!
手動で燃料送ってエンジン吹けるなら噴射ポンプ自体は問題ないとのことで、「まずはフィードポンプ替えて見るか面倒くさいなら電磁ポンプ付けろ!」と師匠に言われました。
ディーゼルエンジンに電磁ポンプ??ホントに大丈夫かな?と思ったので取りあえずフィードポンプを新品に交換して見ました。18000円しましたが交換しても結局ダメでした・・・
「フィードポンプ交換してもダメなら噴射ポンプに入ってるカムシャフト替えるしかねぇぞ!」と師匠に言われ、日産UDまで行って確認したところ部品代が約2万円とのことでしたし、この寒い時期に噴射ポンプ分解してカムシャフトを交換することを考えただけでも気が遠くなりました・・・
ですが、約10年間も私のプライベーター人生を支えてくれたトラックですのでそう簡単には諦めたくはありませんし、交換してもダメだったフィードポンプ代の18000円も無駄だったとは思いません。約10年間何の手入れもしなくても文句のひとつも言わずに頑張ってくれたかわいいヤツですから!
師匠に言われた通り最初から電磁ポンプ付けときゃ良かった・・・と後悔しながらもヤフオクでポチッと購入しました。
懐かしのミツバ製ポンプ!昔ケンメリに付けてました(笑)
ところがどっこい、私自身の確認が甘く、パイプ径が6パイでした・・・「8パイじゃねぇのかよ~」と寒空の下、週末土曜日の午後にオヤジがひとり絶望しておりました・・・世間じゃ忘年会などで盛り上がる時期なのに・・・(涙)
最後はヤケクソで外付けポンプの定番、FJターボポンプを装着しました!
ディーゼルエンジンにインジェクション用の高圧ポンプを付けるのは気持ち的に抵抗があったのですが、師匠が「ポンプなら何でもいいぞ~噴射ポンプ自体は200kくらいの圧力には耐えられるし燃料多けりゃリターンが増えるだけでタンクに戻る量増えるだけで燃えたりしねぇから!」と言っていたのを思い出しました。
こんなんでいいんかい?ってな感じですがエンジンはバリバリ掛かりました(笑
後日もう少しキレイに配線し直します。
「万が一燃料吹いたりしたらすぐにポンプ止めれるようにスイッチ付けとけや!」と師匠が言っていたのでトグルスイッチも付けましたが回しっぱ放しでも問題無いようです(汗
ちなみに私の師匠とは以前にも何度かブログに書かせていただいたお方でボルト1本の規格から強度はもちろんアルミやステンレスの規格や才質ごとの強度など全て知り尽くしたとんでもないお方で、もうチューニングショップなんてレベルではないお方です。フォーミュラーカーの足廻りまで素材から削り出してしまうようなお方で、レース屋さんと呼んでいいのかも不明ですがこんな凄いお方がこの北海道の田舎町に居てくれることをいつも誇りに思って作業しております。
Posted at 2014/12/07 01:56:41 | |
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