飛び降り自殺か、姉歯元建築士の妻が死亡
姉歯元建築士も圧力を受けていて、ある意味被害者なのに、さらに家族まで亡くなってしまうとは残念でなりません。
ご冥福をお祈りします。
ここからはエンジニアぽっいことを書いてみます。
姉歯元建築士は、構造計算書を偽って設計したことは確かのようだし、エンジニアとしては許されない行為だと思います。
ここで問題にしたいのが基準って何?ということです。
基準というのは、ある特定の条件(外力)に対して設計をしているのですが、構造物が受ける外力はいろんなパターンがあるので特定の条件に対して設計を行っても意味がない。ただ、全ての外力パターンで設定を行えるかと言ったら、無理です。
そこで、どんなことをやっているかというと、ある特定の外力に安全率(割り増し係数)を掛けて設計をして行きます。
さらに言うと安全率は一回掛けるだけでなく、何回も何回も変えて行くのが一般的です。
何を言いたいかというと、基準書通りに設計を行った場合とある特定条件(外力)に対して設計を行った場合を比較すると部材(例えば柱の太さ)が倍半分も違うことが出てきてしまいます。
したがって、基準書通りに設計しなかったかと行って、危険かどうかはわからないのです。
ニュースを見ていると基準の前提となっていることがすっぽり抜けて、基準と違う=危険といった報道しかなされていないように見受けられます。
さらに言うと基準自体も改訂されて行くので、基準通りだからOKよ、基準と違うからダメ! とは短絡的には行かないと思ってしまいます。
以上、シビルエンジニアの独り言でした。
ちなみにシビルエンジは建築とは多少違うので、書いていることがあっているかどうかは自信なし。なお、あきぴーはシビルエンジニアだけど構造計算をやっているわけではなく、構造計算は大学の時の知識で止まっています・・・
↑だったら書くな!と言う話もあります。
Posted at 2006/03/28 20:36:08 | |
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