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徳小寺 無恒のブログ一覧

2006年10月30日 イイね!

温故 知新F31レパードに乗ったぞ!

温故 知新F31レパードに乗ったぞ!








みやこしさん が二十年来の夢を叶えて F31レパード を購入したのは記憶に新しいのだが・・・

その みやこしさん のレパードにこんなにも早く乗れるとは思わなかったが、先週の土曜日にまるまる半日、運転も含めてフロントシート、リヤシートに替わり変わり乗る事ができた。

外観は、もう見慣れた王道ともいえるツゥドア・クウペスタイルで今見ても古さを感じない。

以前にもブログしたが、このクウペスタイルは、過去から現在に至るクルマの歴史の中で形作られた集大成とも言えるモノで、その表現方法についてはトヨタと日産ではアプローチが違っているのが興味深い。
(詳細は下記ブログを参照願いたい)

交差 F31レパードとZ20ソアラの怪しい関係
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/713791/



一見すると、後席の居住性なんてたいした事無い・・・なんて思ってしまうものなのだが、これが大間違い、意外や意外、かなりまともに座れて快適なのだ。
まぁ、頭上空間は完全にリアのグラスが覆いかぶさって、真夏の日差しの強い日中には正直乗りたくないが、それ以外であるなら、シートポジションも普通で、何より足元のクリアランスが広く、長時間の乗車でも疲れないにのは驚いた。

助手席は、もう、このクルマを語るには必然!?と言えるもので、かの 星島 浩 翁が絶賛していた、「中折れ式」のシートが奢られており、快適以外の何ものでない。

このレパードには、サンルーフが装着されていたが、ヘッドクリアランスも十分で、コイツを空けて走行したときの快適さは、さすがお金をかけてクルマを作れた時代の有り難味を存分に味わえる事ができる。



サンルーフの位置や、リフレクターの位置が適切で風の巻き込み、風切り音も、今回は高速のステージでは試せなかったが、通常のシュチエーションでは皆無と言って良いだろう。

室内を見渡せば、正直、平成元年という年式相応で、デザインも装備のクオリティもそれなり・・なのだが、ひとつ気に入ったのはイルミネーションだ。



最近の「アンバー」や「ブルー」果ては「レッド」などという刺激的な色彩が多い中、このレパードの照色は、懐かしい「グリーン」で、これが目に優しく、スペシャリティというよりやんわりと包み込む感覚で、なかなか落ち着いた雰囲気を醸し出していた。

そして肝心の「走り味」だが、まったく懐かしい「セミトレ」の感覚そのものであるが、発売当初、日産曰く「最後で最高のセミトレ」「セミトレの集大成」と言わしめた言葉に嘘偽りが無かった事を改めて感じた。

日産セミトレの特色である、発進時にグィとリヤを一旦沈めて轟然と加速する様子・・・日産用語ではこれを 「ため」 と言っているのだが、それがあっても、決してサスが柔らかい訳でなく、しなやかでありながらキチッと仕事をこなしている。
実際にはコーナーでは妙な操舵感の変化やグリップ感の変化が少なく、これが16年も前のクルマか!?と思わせるフットワークで走る事ができる。

さらに絶妙な 「おとしん」 (俗にいうNHVを日産では 音振 と表現・・・閑話休題)対策のお陰で、路面からの突き上げが少なく、かつロードノイズの侵入が少ないので、意外なほど快適なのだ。

エンヂンもさすが3Lという事もあって、ごく低いノートを響かせてガスペダルを軽く煽るだけでグイグイと加速をしてしまう。。。

僕はたった半日のF31との時間で、ますます複雑な思いを感じてしまった。

半日乗り回して、山坂道も含めて乗ったのに、まずは疲れが少ないのだ。

これは、もちろん「おとしん」が優秀な事もあるだろうが、乗っているドライヴァーにしろ、パッセンジャーにしろ、目の前の景色を眺めて、次はこうなるだろう・・・と思われるクルマの傾きや音、振動が、このレパードでは見事に一致しているのだ。

これが意外に重要で、この人のイメージとクルマの挙動が合っていないと、変に身構えたりしてこれも疲れを助長させてしまうのだ。

以前の日産車は乗って楽しかった・・とは、良く聞かれるフレーズだが、このF31に乗ると、それが痛いほど実感できる、これが懐かしい日産なんだ。。。と。

当時のソアラの、狭いところでも巨大なドアを開けるのに躊躇わない二段式ヒンジのドアとか、どうしようもないくらいのインテリアの質感や、虚像式のデジパネに代表されるような、見るからに高級なフィーリングには正直、太刀打ちできないが、F31のこのクルマを操る「人車一体」のフィーリングは、ある意味で、今の若い人たちにも味わって欲しいと思うのだ。

クルマってこんなに楽しんだ!って、無音に近い遮音性や、到底人の能力を遥かに超えた動力性能が無くとも味わえる事を知って欲しいと思うのだ。

インテリアが良いのもいいだろう。しかし、小さなプラットホームに、これでもか!というくらいの分不相応なボディを載せて、必要以上の努力で快適性とか動力性能を搾り出している今の日産車に、人の感性を揺り動かすフィーリングは望めはしないだろう。

クルマは走ってナンボ、動いてナンボ・・だという基本を、どっかのメーカーは「コストダウン」という 媚薬 で麻痺し切っているとしか思えないのだ。

セダンであろうと、BMWやメルチェデスが売れるのは、もちろんブランドという伝家の宝刀もそうだが、乗って感じるモンがある事も忘れてなら無いだろう。

そんな思いを蘇らせてくれたF31の試乗を体験させてくれた みやこしさん に大感謝の半日だった。



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Posted at 2006/10/30 14:07:17 | コメント(6) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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無類のクルマ好きで、日産車を愛してやみません。 徳小寺 無恒のHNを引っさげ、かつての愛車、ワインレッド・パール・ツゥートンのU14ブルーバードの話題を軸...

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