今回の大雪で、テレヴィやネットで意外に話題になっていたのが
暖房中エアコンが勝手に止まる!
というハナシだ。
エアコンのサイクルを知っていれば、あぁ当然というハナシなんだが、結構、「なんで止まるんだ」とか、「欠陥か!?」などというハナシが当然の様に出ていて、
「それは違うんだけどなぁ」 と理系を専攻した人ならきっと思ったはずだ。
さらに、追い打ちをかけて、この話題をテレヴィでいくつかの番組で取り上げていたのだが、中途半端に説明するモノだから、きっと、その説明を聞いて、さらに勘違いが増えるのではないか!?と感じた次第なのだ。
テレヴィの説明の多くは、今回の降雪によって、室外機の周りに雪が積もったり、付着して、ファンが回っても空気が対流しない・・・という説明が殆どで、
「雪さえ除けば大丈夫!」 なんて説明しているモノだから困ったモノだ。
この説明では30点しか与えられないだろう。
すごく単純に説明すると、暖房の仕組みは、室外機の温度を外気温より下げて、室外機と外気温の差を利用して、外気の熱を取り込むというモノ。
基本的なエアコンの暖房の仕組みはこうだ。(日本冷凍空調工業会HPより) クリックで拡大
ところが、外気温が 5度 を下回ると、室外機に「霜」が付着してしまい、ファンで空気を対流させようとしても「霜」がフィンの間に付着しているので効率が悪くなる。
室外機のフィンに「霜」が付着した様子。これでは風の通りが悪くなってしまう。(クリックで拡大)
そこで、「霜」を取る為に、「霜取り運転」と言っているが、実は「冷房」のサイクルに切り替え、つまり、夏に室外機の前に行くと、暖かい空気が出ていると思うが、暖房と逆のサイクルで室外機を温めて「霜」を溶かす・・・のだ。
その間は室内機のファンを回すと、冷たい風が出るので、室内機のファンを止める・・・暖房が止まるという訳なのだ。
それじゃぁ、暖房時の停止はエアコンの
宿命 でどうする事が出来ないのか?というと、言っておくが僕は P社の回し者では無いのだが、P社が画期的なシステムを開発して、それを搭載したエアコンを売り出している。
そのシステムの名前はズバリ!
「エネチャージ」
あれ!?どっかで聞いた事がある様な・・・・なんだが。
これが エアコン の 「エネチャージ」 だ!なんだか、渡辺健がでてきそうな・・笑(クリックで拡大)
クルマの「エネチャージ」はさて置いて、エアコンの「エネチャージ」は、室外機の運転中に出ていた「熱」を蓄えて、必要な時に、それを使おうというモノ。
単純な発想なんだが、どうやって熱を蓄えるか、蓄えた熱をどう利用するかで、結構苦労した様子がシステムの外観から見て取れる。
この「蓄熱」によって、エアコンは「霜取り」をするのに、ご主人様に内緒で、暖房にも拘らず、密かに「冷房」をかけていた・・・という掟破りの動作をしなくて済むようになったという次第なのだ。
この蓄熱式は、手を変え品を変え増えてくると思われるので、少し未来にはエアコンが暖房中にストライキなんていう事も無くなるのではと期待しているのだ。
こうした「霜取り」の事実を知らないで、なんで!?と思われる方も多いと思う。メーカーももう少し、その辺りの説明をしてくれたらと思うのは僕だけなのだろうか。。。
Posted at 2014/02/19 10:33:25 | |
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