ハマーはあくまでハマー。
2/3の納車以来、高速、郊外、都内と800キロほど走りましたが、これが第一印象です。03年のユーコンデナリに2年9ヶ月80000キロ弱乗ったので、そう大きくは変わらないだろうと思ってましたが、ハマーの世界観が作り込まれています。
ハマーも04年式で同じGMT800系プラットフォームなので、モノとしては8割型同じクルマで、スイッチだとか、いろんなモノの位置関係や角度、ポジションや視界など共通項が多く馴染みある感じなんですが、乗ってみると想像以上にハマーという世界観が作り上げられていることに気づきます。帆世号は内外装、機関ともにかなりカスタムされているので、カスタムがハマーの世界観を拍車をかけているのもあります。
個人的にフルサイズのSUVだろうと、ある程度意のままに走らせられることが条件なので、前車のユーコンもかなり手を入れました。インテーク、ヘダース、マフラー、足回りはKYBのスポーツショックにスタビ、ローダウンスプリング、ブレーキ、鍛造ホイールにちゃんとしたタイヤ。どれも走り重視のパーツを厳選して、踏んだ瞬間の瞬発力、ステアリングに対する応答、制動力とこのサイズのクルマとしてはなかなかの切れ味になりました。液体類も主治医の勧めでMoty'sにこだわり、最大限パーツの性能を引き出していたと思います。ベンチマークしたカイエンまでは届かなかったですが。。。
さて、ハマーは現時点でどこまで走ってくれるだろうか。。。
岐阜のお店に結構気に入ってしまったプリウスをお返しし、ハマーで走り出します‼️
内装もいたるところにアルカンターラを張り巡らせたフルカスタム。高級車に乗ってる気分になります(^^)
そして、ユーコンやエスカレードよりボディがしっかりしてる気がします。なかなか重厚、、、というか重い。。。
室内の幅やシートの大きさ・形状は大差ないので、あまり車幅を感じませんが、よく見るとハマーの方がドアが分厚く、さらに帆世号はTYCOONのオバフェンにステップと色々出ています。まだ車両感覚を完全には掴みきっていないので、少し緊張します(--;;
しばらく走り、途中で満タンにして高速のインターに向かいます。ETCゲートオープンに合わせて踏み込んで見ると、んん❓❓これはユーコンより速いかもしれない❗️ スーチャーが立ち上がるまではもっさりしてますが、ヒュイーンと立ち上がると明らかに速いです。瞬発力ではNAチューンのユーコン、絶対加速はハマーですかね。スペック上は550馬力/750Nmくらいあるはずですからね。そして、合流に向かうランプでコーナーを少しだけ責めてみますが、ここでも思ったよりグリップして安定して曲がります。ステアリングは325の太いタイヤのせいか若干重めですね。いや、ユーコンの軽さに比べたら大分重いですね。硬めのパワステオイルが入っているのかもしれません。そして、ハンドルの切れ角もユーコンより若干悪い気がします。
ブレーキペダルも重いですし、ステアリングも重めで切れない。そして、演出も入ってますが全体に動きが重厚。戦車か何かを動かしている気分になります。この演出がハマーの世界観を作っています。こーゆー感覚、前にも乗ったことあるな、と思って思い出しました。2000年くらいまでのインテリアもまだ無骨だった頃のG-Classです。あの頃のG-Classもなんか大きく重いものを動かしてる感じでした❗️ でも、踏むと結構豪快に加速するし、あれはあれで楽しかったですけどね(^^)
ゲレンデはホントの軍用車なんで、元を辿ればそこへ行き着くフィーリングですが、ハマーH2に関してはこういうフィールを演出で作ってるんでしょうね。戦車に乗ってる演出なので、ユーコンのように手足のように軽々動くというのとは違います。慣れの問題もある気はしますが、ヘダース効果が車重に負けてるのは確かだと思います。
でも、高速では想像してたより理想に近い走りをしてくれます(^^)
ある程度スピードに乗っていると、スーチャーも反応するので、なかなか良く走り、一回り小さいクルマに乗ってる感じがします。そして乗り心地が良い(^^)
さすがはBILSTEINですね。ユーコンはKYBのスポーツショック入れてステアリングへの応答性の良さと切れ味重視だったので、乗り心地は少し犠牲になってましたが、ハマーはもう少しマイルド仕立て。ユーコンほど反応は良くないですが、かと言ってダルすぎるハンドリングでもないので、このままでいいかなって感じがします。斜めからの入力に対して、ユーコンではほぼ消せたボヨンボヨンって動きが少し出るのが気になるといえば気になりますが。。。 あと、タイヤが太いので、ユーコン以上に路面や轍の感じがステアリングを通して伝わってきます、というか、ハンドル取られ易い。。。
ま、乗り心地とか脚の反応についてはクルマの差というより、タイヤとチューニングの差ですけどね。タイヤもユーコン40偏平に対し、ハマーは50偏平ですし。
それはいいとして、130キロを超えたあたりから、なんか右のほうで何かがカラカラ言っている。。。
バイザーが外れかけてるのかな、と思いましたが、よくよく考えるとバイザーなどついていない、、、そして特に外れそうなものもない。冷静に見ると、あちこちでカラカラ言っている。。。なんだろう❓❓ しばらく走ってるうちにわかりましたが、風切り音です。結構風強いし、空力を無視した形状なんでここは我慢ポイントですね。。。 まだ180キロくらいまでしか出してませんが、その速度だと大分賑やかです (^^;;
燃料計の減りに目をやりますが、減り方はユーコンと大差ない気がする。でも、よくよく考えるとタンク容量が違います。ユーコンの96Lに対してハマーは121L。容量差考えると2割くらい悪いことになるので、途中から120キロくらいにペースを落とします。6km/Lは走ってくれてるだろうと思いましたが、5.64km/L。ホントに2割悪い。。。
加給されてるとはいえ、エンジンもミッションも同じなのに、、、
想像よりも悪いです。。。
なんか妙にハマーを感じます。。。
高速では一回り小さく感じ、結構キビキビしてたのに、駐車場に持ってくると、やはりハマーです。車幅を測ったら、実測で2m16cmあったので、やはり気を遣います。そして、重めのステアリングとユーコンより切れ角も悪いので、駐車場では妙にデカく感じます。
そして、狭目の道では、周りのクルマや人が必要以上に避けてくれます。デカく見えるんですかね。。。というか、ハマーは知ってる人が多いからかもしれません。
ユーコン、エスカレード、タホと同じGMT系プラットフォームを使い、他のどのクルマにも似てないボディを載せ、戦車的フィーリングを作り込んでいる。ハマー専用のパーツも多いので、当然車両価格は上がり、車重も重くなり、ステアリングの切れ角や燃費も犠牲になっている。演出で作り込んでいる部分も大きいですが、独特の乗り味、独特の世界観を持つクルマがハマーH2なのだと思います。エスカレードとユーコンデナリは乗った感じもかなり近いですが、ハマーは違います。まだ完全には慣れてないのもありますが、慣れてきてもユーコンと同じように軽々手足のように動かせる乗り味とは違うな、と思います。この乗り味なので少し違った乗り方やチューニングが求められるのかもしれません。最大の難点はブレーキでしょうね。ブレンボキャリパーが入り、ローターもノーマルではないですが、強めに踏むとABSが介入してしまい、少し不安定になります。そして、止まらない。手始めにDOT5.1のMoty's入れて、まずは圧を高めてみます。
ひとまず、必需品の調達と不具合修理を済ませて、じっくりチューニングの方向を思案します。すでにフルチューンと言っていい形ではあるんですが。。。
ブログ一覧 |
Hummer | クルマ
Posted at
2018/02/08 00:18:16