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夕方遅く…私はシャドー＆ディープ㈱のボローニャ軽自動車を駆り走っていた


昼間の時間が頂点を迎え
いよいよ減る方向に変わる時期に入った訳だ


とはいえまだ夏は準備運動中
今からが本番だ…


私の前には軽トラがいた


なかなかの安全運転ぶりを発揮している
この場所はゾーン３０ではないが…
２５～３５㎞/hぐらいで走る
我々が過ぎ去ると
横路から１台の山車が入ってきた


チラッとミラーを見ると
ハロゲンヘッドライト…
この形状は…現行日産エクストレイルか
珍しいな…
エクストレイルは大抵ＬＥＤ仕様のものだ


ハロゲンはある意味レアだ


一瞬だが…ルーフにこぶが見えたような…
私は違和感を抱いていた
なんだろう…この感じは…


前を走る軽トラは加減速を不規則に繰り返しながら走る


後ろのエクストレイルはイラついたのか
しきりに前を窺う


ったく…いくら私を攻撃しても
前がノロノロなんだから…仕方がないだろ！？


その瞬間！


『１２-３４(仮)のナンバーの運転手の方 左に寄って下さい』


一瞬にして私は青ざめた
そうだ！シャドー＆ディープ㈱近隣を周回するパトカー…
レガシィ クラウン そしてエクストレイルだ！


こぶのように見えたのは 消灯していたパトランプだったのだ
あの違和感はこれだった…


何が原因だ…スピードは軽トラがいたからだしてない…
尾灯か制動灯が切れていたか！？
ナンバー灯か！？


社用車だから当然改造など無い


ベルトもしている…
捕まる理由がわからない！


取り敢えず指示に従い左に寄る…



『ありがとうございます』


は？ありがとうございます？


するとパトカーはブオッと急加速し
前の軽トラに張り付き
何やら止まるようスピーカーで言っていたが…止まらない！
そのまま枝道に入り込み


タラタラと走る


パトカーはランプをつけて道を塞ぐように斜めに止まり
助手席側のハンターが飛び出した！


ハンターは足…速いんだなぁ～
猛然と軽トラに掴みかかる


残念ながら見たのはそこまで
私は何事も無かったように走り出す


寿命が縮む思いだった…
夜のハロゲン仕様のエクストレイル
注意だせ…