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2017年10月02日

マークX GRMNのセットアップ(後編)

GRMNのセットアップの後編です。



自分の350Sとほとんど類似と言えるセッティングなので、
とりあえずおかしな挙動にはなっていないはずと思いながら道路に出ます。

ちょっと道の悪い民家脇の道路を走り、
思ったよりもごつごつした乗り心地からのスタートでした。


オーナーさんのコメントを聞きながら、とりあえず現状をチェックします。
なんか、もう少しクイックに動いて欲しいんだけど・・・と仰るので何か不満があることは頭に入れ、
何が不満の原因なのかを探っていきます。


バネレートの割にごつごつ感があったので、
減衰効き過ぎか効かなさ過ぎか?と考えながら、もう少し走るとワインディングに出ます。

後部座席にはDECKの社長さん。
助手席にはオーナーさん、
たまにしか乗らないマニュアル車で緊張します。(笑)

油断してるとエンストしちゃうとかそういうレベルではないですが、
自在にヒール&トーを操るほどでもないので当たり障りなく4速に入れて走ります。

いくつかコーナーを抜けると「なるほどね~」という感じで段々分かってきます。
これは減衰が足りてないかも。

ステアリングを切るとほぼタイムラグなく頭が入り始めるんですが、
そこからさらにグッと切りこむとついてこない代わりに車体がロールしています。

自分の車とのバネレートの差かも?と思いつつ、
コンビニに立ち寄ってフロントもリヤも減衰調整のダイヤルを2段締めます。


普通のショックだと、こういう時減衰がスカスカな可能性があるので
自分ならほぼ全締め手前くらいまで一度締めてしまいますが、
自分が使っているのと同じこのアブソーバーはメインダンパーで減衰を出した上で、サブタンク側でも減衰を出して調整する機構になっているので、
スカスカにはなり得ません。

全8段ある調整幅で、その8段すべてが差を体感できるくらいに可変するので、
ここは2段だけ締め方向に調整しました。


来た道を引き返してみると、さっきよりも少し良くなった?という感じが出て来ました。
ロールして操作が逃げていく感じは収まって良い感じに。でもまだコーナーで「曲がってない」感じがします。

曲がってないって言うのはフロントが全体的にダラダラ逃げていく感じではなく、
ステアリングの切り増しに対してヨーがついてこない感じ。
これは多分自分が同じ仕様のマークXに乗っているから初めて気づくレベルだと思うんですが、
綺麗に走っているときはフロントが逃げていくかも?という不安が一切ないくらいにピタッとステアリング通りに車が動くんです。

もしかしたらリヤがフロントに対して柔らかく、
旋回姿勢が良くないのか?と疑って、今度はリヤだけ2段締め。
コースを変えて、コーナリングスピードが比較的高い道に出て感触を探ります。


うーん、なんか陶酔できない感じ。(苦笑)
大分良いんですけど、自分の350Sよりも明らかに挙動が重い。何故?

リヤだけ上げたけど、フロントも、もう2段締めてみようかと調整。

これ以上締めるともう殆ど全締め付近になるんだけど・・・と思いながら、
再度調整すると、これが勘違いしていてイメージよりも全然締まってないところにダイヤルが居ました。

最初はサブタンク側の減衰が効かないくらいの緩めっぷりになっていて、
調整がつもりと2段ズレていたんです。

仕切り直して、フロントもリヤも全締めから4段戻しに。

DECK社長さんはお客さんが来るということで、
ここからはオーナーさんと二人でロングドライブへ。

これがここまでで最も好感触でした。

バネレートの割に嫌な突き上げが殆ど無く、
本当に道が悪い時にだけちょっと嫌な感じがする程度。
基本的に気持ちよく走れます。

自分の車がバネレートゆえに拾ってしまうゴツゴツも拾うことなく
上質に走るので、「良いな~」と羨望。(笑)
まぁ、サーキットと一般道はトレードオフですからね。
自分のも来年のオフシーズンは同じバネレートに戻してオフのドライブ仕様にします。


少し余談で、
減衰は緩めたほうが乗り心地が良いと誤解されている方がいますが、
そう言う訳でもなく車に入力が入ってきたときに、どれだけを受け止めてどれだけを受け流すかのバランスが重要です。
そのバランスを決めるのがバネと減衰で、
緩めれば緩めるほど街乗り向きって訳でもありません。

むしろ、適度に締めてやることでストロークスピードが上がりきる前に挙動を収束させることが出来るので、その方が乗り心地が良かったりするものです。

一般的な車高調で締めると突き上げるようになるというのは、
締めても微低速の減衰が出ずに、ストロークスピードの高い領域でようやく減衰が効き始めるために、
タイヤに入った入力に対してまるで「ドスッ」と音の出そうな受け止め方をしてしまうのでそれを突き上げと感じることが多いです。

緩めれば高速域の減衰は落ちてくるので「ドスッ」も落ち着いて来ますが、
高速域の減衰とセットか、それ以上の勢いで微低速の減衰が抜けてしまうので、
緩めていくとあるところを境に質感が感じられない状態というか、
アブソーバーがアブソーバーとして機能しないに等しい状況になっていきます。

僕の使うアブソーバーは微低速領域だけを狙って減衰を調整することが出来るような構造をメインアブソーバーとサブアブソーバーで形成しています。
減衰カーブのどの領域をどちらのアブソーバーで受け持つかを使い分けているわけです。

こうするとまさに車の動き初めの瞬間の挙動を調整することが出来ます。
だから適度に締めると車が完全に動き出す前から挙動変化を抑えにかかることができ、
揺り返しなくスパッと姿勢が収束するんですよね。

そうじゃないと、硬いバネレートを選ぶといつまでも車が微振動を続けるようになりますから、「バネ硬すぎてダメ」ということが起こるようになります。


これ以上は聞かないでください。秘密です。(笑)



余談から戻ってきて、こんなことを考えたり喋ったりしながら挙動をチェックすると、
今度こそはステアリング切り増しに対する追従もしっかり感が出てきて、
ワインディングをノーブレーキでスイスイ走れます。

ここまでで1時間くらいで、流石にMTにも慣れてきたので普通に走ります。
ほぼ自分の350Sと同じか、バネがストリート仕様なだけあってよりしっとりと落ち着いて走ってくれるので、緊張も解けて楽しくなってきます。(笑)

フロントがスムーズに入っていく感じになるとリヤのLSDの良さが感じられ、
リヤがどっしりとしてフラフラしないので、旋回時のコントロールは思いのまま。
曲がりながらアクセルをグッと踏み増しても、4輪で地面を掴んだような安心感で加速していきます。
LSDのリセッティングはバッチリ狙い通りであることを確認。

これ、本当に気持ちよかったです。
「これこれ!」って感じに仕上がって一安心。

遠路はるばる、関西から来ていただいているので、なんとかしたいですよね。(笑)


とりあえずここまで減衰を締めていくことで良い側に行っているので、
さらに締めてみることに。

帰りは高速道路です。


高速に乗ると・・・これは全然ダメだ!失敗!!


何が失敗かって、渋滞で低速道路と化していました。(笑)
これじゃ見たいとこ見れないですよね~なんて言いながらノロノロと走りましたが、
後半は普通に100キロで走れたので最低限確認出来ました。


ここまでやって、確認はバッチリとなりました。
さっき2段締めたことによって、いよいよ拾わなくてもいい路面の凹凸を拾うようになったんです。

このゴツゴツしたのを拾うくらいならさっきのほうが良いですよね?とオーナーさんに確認し、
そうなるとあとは戻す側に行けばセッティング終わりですから、
一息つきながらお店へ戻ります。




お店に無事到着。
超高額車のGRMNを無傷で戻すことが出来ました。(笑)


とりあえずセッティングとしては、締めすぎ状態まで片足乗っかっており、
でも最後にもう一締めする前のフィーリングよりもう少し良くなるのではと踏んで、
結局前後ともにひとつだけ緩めて全締めから3段戻しで帰宅して頂くことに。


サブアブソーバーの減衰調整機構は圧側にしか効かないため、
全体振り返るともう少し伸び側の減衰が出るとさらに良くなるかも?という感想もお伝えしました。
でも、すでに気持ちよく走れているので、多分オーバーホールを考える時期で良いでしょうね~とも。


後は2時間半にわたるドライブを振り返って、
次に弄るならどのように減衰を見直すか?というレビューをパソコンで色んな車の減衰力特性と自分たちのマークXの特性をチェックしてこの日は解散。
パーツを作って終わりではなく、どういうものが出来たかをちゃんとレビューするのが僕らの真面目なところです。(笑)


ご自宅に戻られた後、オーナーさんからは最高の感触になったと連絡いただき、
どうやら満足頂けたようでやった甲斐がありました。


逆に、今回来ていただけなかったらせっかく良いパーツを揃えたのに惜しい状態で乗ることになっていたので、
自分の350Sの試乗でパーツ投入決断してもらった身としては、
今回来てもらってよかった~という感じでした。

「あの人の仕様真似たら案外大したことないんですけど・・・」って思われても寂しいですから(汗)
(そんなこと言う人じゃないですけど、例え話です)





セッティングしてみて思いましたが、やはりサスセッティングは楽しいですね。

以上作業レポートでした。
仕事みたいですけどノーギャラですよ。(笑)
ブログ一覧 | マークX | 日記
Posted at 2017/10/03 00:10:49

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