はい、例によって一人サーキット反省会の時間です。
この反省会を書くたびに手の内をバラしているような気がするんですけど、「速く走ることを楽しむ」という目的に関してはみな同じで、その楽しみに多くの人が到達した方が面白いんじゃないか? な~んて思ってます。では書きますね。
■なぜ予告無く走行したのか
走行を予告して寝坊というパターンが多かったというのもありますが、このみんカラでサーキット走行を始めてから、同じDC5インテRで走る仲間が増えてきました。
かつ@黒インテさん、小羽インテさん、TЁЯRAさん、TAKA5317さん。わたしの中では「インテ組」と呼んでます。
このインテ組の中ではわたしが一番早いタイムを出していたのですが、かなりそのタイムに近づかれてきました。さらに、SタイヤですがTAKA5317さんが42秒台に突入し、わたしの中でも焦りが生じてきました。
「このままではサーキット復帰後のタイムはすぐ抜かれる。ここは一発、42秒台を出して大きく千切っておこう」
やや不純な動機です(^^;
■インテRのコンディション
この日はタイムを狙いに行きましたが、1回目と2回目でちょっと状態が違いますので、その点も書いておきます。
1回目)
・テンパータイヤ(10kg)を降ろして走行
・フロントをRE-01Rに交換
・ガソリンをメーター読み、3/5にした
・助手席(約20kg?)を降ろして走行
2回目)
・助手席(約20kg?)を積んで走行
・ガソリンはメーター読み、1/3ぐらい
タイヤの空気圧は、「1.8kgで走るのじゃなくて、2.0kgで走ってみない? 空気圧が低くてアンダーが出ているのかもしれないし」という助言を頂いたので、次のようにしました。
・フロント…2.0k(走行前)、2.4k(ピット)→2.2k(調整後)
・リア…2.0k(走行前)、2.3k(ピット)→そのまま
走行後の追加メーターの最大値は次の通りです。
・水温…95℃
・油温…117℃
・油圧…650kPa
・速度…111km/h
・回転数…8740rpm
また登りストレートの全開区間でレブに当ててしまいました…。
■今回試した課題
その1)アンダーを出さないよう、ブレーキングをやや手前で
いままでオーバースピードでコーナーに進入し、そのままステアリングを切ってアンダー状態に陥っていたので、しっかりコーナー進入でスピードを落とすことを心がけました。
その2)最終コーナーでクリップを奥に
いままで最終コーナーでインに寄るのが早すぎたのでコーナーへの入り方を変更し、クリップを奥にズラして立ち上がり加速を重視するようにしました。
■走行状態(1回目)
1回目の走行は台数が多かったため、タイムはダメダメ。混んでいる中で抜きつ抜かれつのようなことをやって、イケると思ったらコーナーの向こう側で渋滞。精神的にズタボロになりました。走行を終えてピット下のテレビ(各車のベストタイムが表示用)を確認し、43.8秒というのを見て「あちゃ~」と思いました。
TЁЯRAさんが見ている前でこの走りざま。すんごく格好悪いです。この日は午後から雨が降る予報が出ており、小雨が降り始めました。あわてて助手席を元通りに装着しました。
タバコを一服しながらよく考えました。「次の走行枠では台数が減っているはず。先ほどはベストな走りができなかった。思い切った走りをせず帰ると、あとで数倍の悔しさを味わうぞ」と。結論が出れば行動です。助手席は装着してしまったが、このまま走ろうと。まあ、あれだけ重いのをまた外すのが面倒だったんですけどね(^^;
■走行状態(2回目)
2回目の走行枠では、わたしを含めて3台でした。やや小雨がぱらついていますが、路面が濡れるとほどではありません。
いざ走り始めましたが、いいタイムに結びつきません。走行中は表示板が壊れているのでラップタイムがわかりませんが、何度も走るうちに、いいタイムが出せたときは感触があるのでわかります。走りながら「なんでダメなのかな…」と思いました。
ふと、次の考えが頭をよぎりました。
「ベストタイムを出したときと、同じ走り方をしているか?」
そう考えると、悪い意味でコースの走りに慣れすぎていたかもしれません。
・思い切り床までアクセルを踏んでないのじゃないか?
・ブレーキングがダラダラしすぎで、しっかり踏めてないのでは?
・ペダルを踏まない時間が多くないか?
ここで、わたしの中でスイッチが入りました。走り方を変えよう。ステアリングではなく、ペダル類の踏み方を大きく変えてみようと。
直線区間ではアクセルを床まで踏む。第1コーナーから第2コーナーまで、第4コーナーから10Rまでの短い区間もしっかり床まで。さらに各コーナーの立ち上がりで、アクセルを踏み始めて床に到達するまでの時間も短くしました。
また、アクセル全開でコーナーめがけて加速し、ブレーキペダルにも一瞬で踏み換えます。ムダな空走時間を徹底的になくしました。
さらにいままでと変えたのが、ブレーキングの強さです。特に第4コーナーと最終コーナーではABSが効くまで強くブレーキペダルをガツンと踏んでいましたが、「ぐもっ」て感じに、ABSが効かない程度にいままでより強く踏み込みました。第2コーナーや10Rまでの区間も、アクセル全開で飛び込んでいるので、同様に「ぐもっ」て感じの強いブレーキング。とにかくアクセルかブレーキのどちらかを踏んでいる状態。メリハリがあるというか、ねじ伏せるという感じに近いです。
このように走り方を変えたのが37週目あたりから。わたしのラップタイムを見ると、区間タイムの上位5番目までが後半に集中しているのは、これが理由です。
走り方を変えて走行を続けるうちに、2~3周ほど「あっ、いまの走りは42秒台に入ったかも!」という感覚がありました。一度休憩を入れようとピットに戻りタイムを見ようとしたところ、このサーキットの先輩から「すごい、42秒入ったよ!」と声を掛けていただきました。ホロリときたのは、この瞬間でした…。
そのあと走行を終えていますけど、これはわたしがピットに戻っているときに39R後の林の中に突っ込んだクルマがいて、走行がしばらく中断になってしまったためです。
■タイム、その他の考察
第1区間の登りストレートで3.5秒が出ています。この理由ですが、おそらく最終コーナーの処理が効いていると思います。最終コーナー進入でスピードを落とし、立ち上がり加速を早くしたので、最終コーナーの処理時間は変わりませんが、第一区間への進入速度が上がったのでしょう。
あと、わたしは第3コーナーへから第4コーナーまでの区間、39Rから最終区間までのラインは、ほかの人と明らかにラインが違います。この自分のラインが良いのかどうか。良くないのなら、まだまだタイムをツメられる明らかな余地があるということです。
それ以外にも、第2コーナー後のシフトアップポイント、あるいは第2コーナーと10Rを1速で回るなどの余地は山ほどあるので、まだまだタイムを縮めるのはこれで終わりではなさそうです。
黒沢元治さんが言っていました。「ひとつの発見でタイムを縮められるのは、0.1秒とかそんなもの。でも、そういう小さな積み重ねでタイムを縮めていくのだ」と。
本当にそう思います。