レストアした10数年前のMTBで走り出して数ヶ月・・・
少しは走りこんだかと思うようになって来た。
走りを再開した当初は江の島までの往復50km(引っ越す前)
だけでもかなりの距離を走ったと思ったもんだ
最初の頃は、闇雲に走らせ帰り道にハンガーノックを体験する事になり
おじいちゃんが走らせるミニベロに抜かれても追いつく事さえ出来ないほど
体内のエネルギー枯渇を実感する事になった。本当に身体が動かなくなる
家まで戻るのに本当に必死だった(苦笑)
徐々に色々な知識が入るようになる頃には
少しずつ走行距離を伸ばして行った。
一気には身体が体力的にも筋力的にも付いて行かないのを自覚していたからだ
距離をある程度まで伸ばした後は反復ライド・・・
運動強度を徐々に上げて時間短縮などもやってみたり
そして自分としてはターニングポイントとなる100kmオーバーだ
自転車乗りが最初に目指す目標値として走行距離の100km超え
自分もそれは目標として掲げてきたが中々達成する事は出来なかった
もしかしたら自分の中で無理だろうと思う気持ちもあったのかも知れない
そんな中・・・小田原城ライドを遂行したこれを走りきれば初の100km超えだ
卓上で計算しコース設定も休憩ポイントなどのスケージュールも組んで
万全の体制で臨んだ。季節は真夏!炎天下の下でのこの走行を終えた時
自分の中で今後の走りへの自信へと繋がった。
『走っていればゴールできる』
勿論、所要時間などはお世辞にも早くはないのは百も承知だ!
遅い部類に入るだろう、それでも尚、現状でもがきながらも走るのも
良い経験だ
さて…
走る事への自信がついてからは積極的に100km越えのコース設定を
作り走らせた。一つ一つコースを走りきれるとやはり嬉しい♪
先日は会社の付き合いの良い人達と三浦半島1周ライドも行った
単独ではないからペース配分は予定通りと行かないまでも
ワイワイやりながら楽しむと言ったレクリエーション的な感じで
走りきった達成感を共有できたのが良かった。参加したメンバーは
皆、初の100kmライドとなった。
前置きが長くなったが・・・
自分は心のどこかで避けていたのかも知れない場所がある
そこは『箱根』以前、箱根湯元までは行った事があるが
箱根は皆さんもお分かりかと思いますが急な坂で有名な場所
『箱根の山は 天下の険』この言葉良く聞きますよね!?
旅の難所として現在も交通の難所としての山道は自転車乗りに
人気がある場所らしいですが(汗)そもそも好き好んで坂道を
数キロも登るかぁ~?って思ってましたから避けてたのだと思います。
ただ、現状コレよりも走行距離を伸ばすにしても
避けては通れない『登り坂』は常に出てきます。
自転車の限界も見えてきている今、やはりチャレンジして行くしかないと
意を決して芦ノ湖を目指すことにしました。
例により画像と共に見て行きましょう
画像は装備の軽量化の為、スマホのカメラで撮りました重宝しています♪
(UPすると画質が落ちるのはどうにかならないものか・・・)
早朝5:44・・・装備を自転車に装着して薄暗い中の出発です。
何時ものように境川CRから一先ず江の島に向かいます。
この日、天候は深夜遅くまで降っていた雨の影響もあり路面は所々
水溜りなどもあり走らせるには向いていない路面状況、それでも
天気を信じ天気の回復を待ちながらのライドとなります。
7:00に江の島に到着した時にアームウォーマーを忘れた事に気が付きましたが
後の祭り・・・
R134で向かい風の中の走行7:53花水橋に到着しました。
薄日は射すものの相変わらずの曇天と言ったところです。
天気が良ければ気分的にも違うしテンションもあがると言うものですが
R134から金目川CRへ入り大磯港に向かいます。
ソコから起点となる太平洋岸CRへ入りR1へと入ります。
R1へ早い段階から入っても良いのですが個人的にこの道が
好きで通りたかったから(爆)西湘バイパスを横に見ながら海を眼下にみる
この短いコースですが外せません。
R1に入り国府津まで来たところで最初の休憩に立ち寄りました。
今回は旧東海道を登るという事で箱根湯本まで体力と脚の温存を
メインに考えながらの移動です。ここで登る時間を見計らい
身体への補給を多めに取りました。食べ物がエネルギーになる時間は
少しかかりますからね~ハンガーノックにならない様
栄養ゼリー飲料も買っておきます。
ここで暫くゆっくりとコーヒーブレイクと洒落込みました。
再び走り出します。酒匂川まで来ましたココを渡ると小田原宿です。
いよいよ近づいてきたなと思うランドマークだったりします。
途中、小田原城近くの無料休憩場がある資料館?に
トイレの為に寄りました。気温が低いのでトイレが近くて
困ります(苦笑)
9:53・・・箱根口交差点の手前です。ココから先地味に緩い坂道が続きます。
地味な坂道も地味にスタミナ奪っていくので侮れませんよ
長い登りを登りきり下ったところで三枚橋手前までやって来ました。
ホテルや温泉、アトラクションなどの看板が目立ちます。
箱根湯本駅が見え温泉街も見えてきています
R1はこのまま真っ直ぐ続いていくのですが、
今回は旧東海道を登るので温泉街手前の三枚橋交差点を左折し旧道へと進みます。
10:25いよいよ旧東海道チャレンジヒルクライムの始まりです。
三枚橋で早川を渡って旧東海道へセブンイレブンを横目に走らせてると
旧道沿いには古くからの温泉街が続いていて風流ですが既に激坂が
ココは箱根だと襲い掛かります(汗)箱根では有名な天山の?辺りで一旦休憩です。
ひたすら坂を登って行きます(涙)こんなに自転車で登る事は生まれて始めての
経験ですよ(笑)漕いでも漕いでも登り坂・・・少しでもフラットな場所を見つけると
休憩を取って水分補給です。
11:00既に三枚橋から登り始めて約1時間半が経過しています。
所々で写真撮ったり休憩したりしてるとは言えどの辺りなのでしょうと
思っているところで看板が・・・見なけりゃ良かったかな(苦笑)
まだ6km近く坂を登る事が解りましたよ
再び登っていると道の横に旧東海道の石畳が昔の人達はこの急な
舗装されていない場所を歩いていたかと思うと凄いと思います。
かつてはAE86、180SXでドリフトに明け暮れていた七曲り(懐)
まさか車で走っていた場所へ自転車で行く事になるとは
夢にまで思いませんでした。しかし・・・ココまで来る前にも
だいぶん登って足が疲れてきたところに無情にも
『これより1.2kmの間七曲り登り勾配10.1%』の文字は
余りにも酷すぎます(涙)実際には12回曲がってる場所なんで
七曲りとは言わないけど、既にどうでも良くなってます(ヤケクソ)
七曲りを登りきりその先にある見晴らしの良い茶屋で
休憩を取ろうかと思ったのですが『へそ曲がり』なおいらは
更に先の比較的平坦な須雲川自然探勝歩道の出入り口で休憩
看板見るとまだまだ道のりが長い事が解ってしまった。
猿すべり坂、その名にふさわし12%の勾配の坂がいきなり目の前に
ヒーコラしながら登って行くとようやく勾配が緩やかになり
箱根旧街道資料館と甘酒茶屋が現れオアシスのように見えて仕方が無いです♪
お玉ヶ池は旧東海道ヒルクライムの終わりにある池です。
故郷が恋しくなり奉公先から国元に帰る途中に手形がないので
関所破りをしようとしたお玉という女性の首を洗ったことから
その名が付いたという、心霊スポットにもなるのもうなずける場所
旧東海道(現、県道732号湯元箱根線)
起点である三枚橋交差点から終点である畑宿入り口交差点
標高差800m、距離10.8kmを登る箱根旧道ヒルクライムが終了した
後は下るだけ登りきった者だけが味わえるご褒美♪
真正面に芦ノ湖が見えてきます。
丁度、遊覧船が入ってきたので慌てて湖畔までダッシュ!
記念撮影にはやっぱりコレかと(笑)
箱根神社の第一鳥居?です。
この日は平日にも関わらず観光客が凄く特に
外人さんが溢れかえっていました。
とにかく箱根の上は天候もあってか肌寒く大観山まで更に登ろうかと
思いましたがテンションダウンしたので帰りの燃料補給を取って
早々と帰路に向かいます。旧東海道まではまた登り・・・(涙)
ソコからは一気に三枚橋までダウンヒルです。
所々で登ってくる自転車乗りの方々に『頑張れ~!』と声援を送ります。
頷いてくれる人、手を挙げてくれる人、返事してくれる人
様々な反応が返ってきますが、相手は自分がが登ってきたからこそ降りてこれる事を
解っていて、自分としては頑張ってぺダリングしてるのが解るからこそ
自然と出てくるコミニケーション一瞬のシンクロでしょうか
ダウンヒルは幾らでもスピードが出ますがブレーキに不安があったので
程ほどのスピードで下ります。ワイヤーが切れたりしたら軽く死ねそうですから・・・
行きに通った七曲り・・・きつい勾配でロードスターでもキツク感じてます(爆)
そんな道を立ち止まって上から改めてみて見ましたが、
良くこの道登ってきたもんだと我ながら関心してしまいます。
暫くは下り基調の道が続く為、小田原まで一気に走り抜けました。
R1から再び太平洋岸CRへ入り暫く休憩、結局天候は天気予報通りにならず
裏切られた形でしたが、雨に降られなかっただけ良かったのかも知れません
18:30頃帰宅、休憩等含め12時間以上動いていた事になりますね
【今回のデーター】
場所 箱根・芦ノ湖
走行距離 143.10km
平均速度 18.4km
最高速度 48.8km
消費カロリー 2290kcal
走行時間 7時間44分11秒
坂道を登っているので消費カロリーは高いかも知れません
平均速度は坂道が長いので響いてますが速度はあんまり重要ではない
【追記】
やはり身体全体に痛みを感じます筋肉痛ですね~(苦笑)
今の自転車、車重+装備で既に15kgくらいになっていますので
ヒルクライムには凄く向かない(笑)のは
解ってはいましたが、今回のチャレンジングライド
遂行するにあたり自分なりにペース配分やエネルギーの補給も考えました。
自宅から箱根湯本まではかなりスローペースで
1、2段軽いギアを選択して流す程度の走りで
とにかく体力と脚の温存を図っていました。
当日の天気は小雨ぱらつくようなテンション上がらない
天気でしたので途中で引き返す事も考えましたが(爆)
自分へのエネルギー補給は食べたものがエネルギー変換される
30分~1時間を目安に少し大目くらいに食べておきました
平地と違い、坂をひたすら登る事になるのでエネルギー消費が
激しいとの判断です。途中休息の合間には甘いものも取りました。
今回登って感じたのは『ギア比に助けられた』事が大きいと思われます。
MTBはロードバイクと違いワイドレシオなギアが付いています。
登っている際にはフロントインナーロー、リアアウターと前後とも
一番軽くなるギア選択で望みました。当然ですがひと漕ぎで
自転車が進む距離は人の歩く早さより少し早いくらいでしょうか?
一ケタ台を行ったりきたりしていましたから・・・
果たしてロードバイクに乗り換えたりした時にはどうなるか(汗)
フロントに乙女ギアと言われてる43Tが装着されてるモデルがありますが
MTBほどワイドレシオでは無いですしクロスレシオでギアの変速のつながりが
美徳とされているロードバイクですからね~とは言えヒルクライム競技は
ロードバイクの軽さが出てくるので殆どがロードバイクと言う事実もありますからね~
MTBのワイドレシオのギア比を持つクロスバイクが山道にも向くのかもと?も思いましたが
ハンドルポジション、軽量な車重からロードバイクなんだと納得です。