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2016年10月21日

[BPレガシィ] その5・補機ベルト張力の再調整の巻(スリップ異音をDIYで解消)

[BPレガシィ] その5・補機ベルト張力の再調整の巻(スリップ異音をDIYで解消) BP型レガシィの補機ベルト2本をDIYで交換してから、約1年が経過しました(※後述の過去ブログ参照)。

今回、エンジン始動直後の冷態時にステアリングをフル転舵させたときに、ベルトのスリップ異音が発生するようになったので、張力を再調整しました。その時の作業状況を備忘録として残すことにします。


<※ご参考 : 過去ブログ 「ベルト異音をDIYで解消」 シリーズ>
◎その1 → 「異音認知~パウダー手法の確認」
◎その2 → 「タルクパウダーの選定と事前準備」
◎その3 → 「タルク塗布での改善効果の確認」
◎その4 → 「対策効果の私的なまとめ」

<今回のブログの要旨 : ザックリ言うと・・・>
・補機ベルトのスリップ音が再発。ただし、冷態始動後のフル転舵時に限られる。
・ベルト新品交換後の経年変化(=初期なじみ)による張力低下が原因と推定。
・ベルトを2本とも張り増しすると、もくろみ通りに症状が解消した。

■ベルトスリップ異音、再発の巻
今年の夏ころから、レガシィの補機ベルトのスリップ異音が再発する兆候が現れ始めました。実家に帰省してお墓参りをするため、「東京~札幌」 を往復(← 走行距離は約2200km)して無事に戻って来たころからです。

「兆候」 と書いたのは、症状が発現する条件が限られていたからで、
 ・エンジンの冷態始動直後(~暖機完了前)の状態で、
 ・ステアリングをフル転舵させたときに、
 ・キュルキュルというスリップ音がする。
 ・完全暖機後(=エンジン水温上昇後)は音がしない。

という内容です。そこでまず、その兆候がどのように変化するのかしないのか、様子見をしていたのですが、兆候を認知した8月以降、9月→10月となるにつれて、スリップ異音の発生頻度が高まってきました。

昨年、交換したばかりの補機ベルトの劣化は考えにくいので、単純に 「初期なじみ」 的な張力低下が原因と推定 し、テンショナの張りを調整することにしました。


■EJ20型ターボエンジンは固定テンショナ
現行のスバル車のエンジンラインナップは、FB型かFA型ですので、補機ベルトにはオートテンショナが装備されています(一部機種は、ストレッチベルトを採用)。しかし私のBP5D型レガシィのEJ20型ターボエンジンは、固定テンショナ方式です。補機ベルトも、オルタネータ側とエアコン側のそれぞれにあるので計2本(張力を調整するテンショナも2ヵ所)になります。

<↓まずはボンネットフードを開けます>


<↓次にコレクターカバーを外します(BP5D型レガシィでは、赤色の丸印部分のクリップを抜きます)>


<↓これで補機ベルト(オルタ側とエアコン側、の計2本あり)のテンショナに工具のアクセスが可能>
 

■ボルトピッチ×工具回転数=張り増し距離
もしも補機ベルトの張力を計測する測定器があれば、具体的にセット張力を○[N]、などと数値で抑えることができるのですが、個人ユーザー(DIYのプライベーター)にはそのような機材は持ち合わせていません。

そこで、ベルト張力を調整する際の ”目安” として、固定テンショナの張力調整ボルトを ”どれだけ回転させたか” を記録しながら作業すると良いでしょう。例えば、調整ボルトを180°増し締めしたら1/2回転。360°増し締めしたら1回転。720°増し締めしたら2回転・・・という具合です。

あるいは、調整ボルトのストロークを目安にしても良いでしょう。この場合は、例えばボルトのねじピッチが1.25mmだと仮定すると、2回転の増し締めをしたら1.25mm×2回転=2.50mmのストローク。4回転の増し締めをしたら5.00mmのストロークになります。

このように、現状(=作業着手前)の状態を基準として、変化後(=調整作業中)の状態変化量を数値で把握しておけば、張力を調整する過程で過不足があっても、どれだけ増し締め(あるいは緩め戻し)すれば良いのかの目安とすることができます。


<↓まずはオルタネータ側からベルト張力を調整。(1)のボルトを緩めてから(2)の調整ボルトを増し締め>


本来は、2本あるうちの 「どちらのベルトがスリップしているのか」 を事前確認したいところですが、1本の単独ではなく2本とも張力不足の可能性もあること、作業的に同時調整の方が手間がかからないこと、という理由で、2本とも同時に張力調整することにします。

<↓こちらはエアコン側。同様に、(1)のボルトを緩めて(外す必要なし)から、(2)の調整ボルトを増し締め>


プライベーターのDIYなので、ベルト張力(張り具合の調整)は手感に頼るところが大きいのですが、
 ・ロングスパンの(=「プーリ~プーリ」 間の距離が長い)部分を押す
 ・そのときの、ベルトのたわみ方で張力の過不足の判断材料とする
のが分かりやすくて良いのでは、と思います。
(個人的には、過度にベルト張力が上がらないように注意しました。)


<↓プライベーターのDIYなので張り具合は手感で判断ですが、ロングスパン部分を押すと分かりやすい>


なお、実際の作業を開始する前には、
 ・補機ベルト本体の表面に、異常がないこと
 ・ベルトの相手側プーリの表面(V字型のミゾ)にも、錆や異物混入などがないこと
を事前確認しています。
(もしも想定外のイレギュラーがあった場合は、別の対応が必要になる場合があるため。)


■調整効果の確認
補機ベルト張力の調整作業は10分とかからずに終了。ついでに、エンジンルームの他の部分にも異常はないか目視確認を加え、工具類の置き忘れもないことを念押し確認してから、取り外していたコレクターカバー(いわゆるエンジンカバー)を元通りに戻します。

エンジンを始動し、ステアリングをフル転舵(パワステ負荷を印加)させますが、スリップ異音の発生はまったくなし。もくろみ通りに症状が治まっています。その後も、同様なシーンを含めて何度か確認しましたが、暖機前後・補機負荷有無(エアコン、パワステ)・エンジン回転速度の高低・エンジン負荷の大小(走行有無)によらず、スリップ異音が解消していることを確認。

どうやら再々調整の必要はない(一発の調整で済んだ)ようです。
これでまた念のため、しばらく様子見してみます。


■補足情報(>自分向けの備忘録)
・補機ベルト交換日時 : 2015年10月18日
・交換時の走行距離  : 49743km
    ↓
・スリップ兆候の認知  : 2016年8月頃(「東京~札幌」往復後)
・そのときの走行距離 : 57017km
    ↓
・張力再調整の日時  : 2016年10月16日
・再調整後の走行距離 : 57746km

<(A)補機ベルトの新品交換→スリップ異音の兆候発生まで>
経過月で約10ヶ月、走行距離で7274kmの経時変化あり

<(B)スリップ異音の兆候認知→異音頻度が増大して張力再調整まで>
経過月で約2ヶ月、走行距離で729kmの経時変化あり

<(C)補機ベルトの新品交換→張力再調整し、効果確認完了まで>
経過年月でちょうど約1年、走行距離で8003kmの経時変化あり
(市街地走行以外では、「片道 約1100km×往復」 の短期間長距離走行の履歴あり)

<私見>
・ベルト本体、相手プーリに異常がなければ、ベルト張力の調整でスリップ異音は解消可能
・補機ベルトを新品に交換した場合、おおよそ 半年/あるいは5000km程度 が経過した頃に、
 ベルト張力の 「初期なじみ」 による経時変化の有無を確認し、必要に応じて再調整するのが吉。


以上、1年前に実施したDIY作業に対する 「その後」 のフォロー結果の報告 (兼、備忘録)でした。

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この記事へのコメント

2016年10月21日 8:21
特に印象に残っているのはオイルチェンジャーですが、また書くと言いながら初期インプレだけで完結しちゃうことがあまりにも多い中、これぞ安心安定のKAZさんです(^_^)

めったに触らないですが私も張る強さは勘です。まぁどれくらいの強さが正解なのかはよく分かってないんですけどね(^_^;)
コメントへの返答
2016年10月21日 20:29
どーも。コメントありがとうございます。張力調整は、まぁ、多少の「エイヤッ!」が入りますね。

メンテの多くはDIYなので、自分で触った箇所(部品)は覚えていますし、何か不調があれば自分の責任ですからね。作業の「その後」の状態把握&(要すれば)再調整も含めて、初めて「自己整備」と言えるような気がします。

インプレも、最初は「○○と感じていた」のに後になってから「実は△△に印象が変わる」こともあり得ますので、そのへんの経緯や変遷も含めて「インプレッション」となるように思っています。
書いておけば、自分であとから「最初はそう思っていたんだ」と振り返りもできますのでね。
ではでは。(^^)/

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