BP5D型レガシィ(初年度登録から8年目)のトラブル報告ブログです。
「チェックエンジンランプ点灯、始動不調に」 の巻、の後編(=解決編)です。故障の原因箇所が、私の想定外の部位だったことから、経緯と結果をお知らせしています。
◎前編は →
こちら(始動不調によりディーラーへ搬入)
(※以下、各画像はクリックで800×600サイズに拡大します。また、一部はいわゆるトラップ画像(本文とは関係のないアイテムが、チラっと写り込んでいる)の場合があります。
■A/Fセンサの不調を想定
チェックエンジンランプが点灯した後、次第にエンジン始動が困難になっていく状況から、故障の原因をセンサ系・・・特にA/Fセンサの出力信号の不調(素子割れ)・・・の可能性を考えていました。
もしも本当にA/Fセンサが故障していたら、交換作業はDIYで簡単にできるものの、部品代そのものが高価になるはず。・・・ということで、念のため、手元のパーツリストでO2センサとともに大まかな部品価格を確認しておきます。
<↓4月の消費税アップ前の価格で、A/Fセンサが約16,100円、O2センサが約27,100円・・・と出た>
上記は参考価格(手元の資料が多少古く、価格改定されている可能性があるため)。
BPレガシィは2006年式なので、2車検が経過しており、すでにメーカーの保証延長も切れています。
よって修理に要する費用は自腹となります。A/FよりO2の方が高価だったのは少々意外ですが、もしもセンサ系の故障だった場合、高く付きそうだ・・・と覚悟しておくことにします。
■ディーラーからの連絡
5月連休前に(半ば強引に)ディーラーにクルマを預けて故障診断を依頼したのですが、ディーラーのサービスフロントからは、その日のうちに私のスマホ宛てに留守電が入っていました。曰く、「
原因が分かりました。詳しくは、来店されたときに説明します。」
そうかそうか、まずは原因が究明できて、ひと安心。
だが待てよ? 「詳しくは、来店時に説明」 って?
もしも単純にセンサ系の故障が原因だったなら、たとえ留守電であっても 「○○センサの故障でした」 とか 「部品の在庫はあります/取り寄せします」 と伝えてくれるハズ。わざわざ来店時に説明するってコトは、実は 「
原因が分かったけれども直せない(or 時間がかかる)」 という意味か? などと少々不安が よぎります。この日は幸いにして仕事が早く終わる日だったので、会社帰りにディーラーに直行しました。
■意外な故障箇所とは?
ディーラーに到着し、サービスフロントで受付を済ませます。まずは修理担当者に向かって、素早い対応に対する お礼の言葉を述べてから、状況を伺います。
フロント : 「結論から先に述べますと、
ヒューズ切れが原因 でした。」
私 : 「えっ?!」
フロント : 「ここに回路図のコピーを用意しましたので、この図で説明します。」
私 : 「よろしくお願いします。」
<↓ディーラーで説明用として用意していただいていた、電気回路図(ECU周辺の直流電源回路)のコピー>
フロント : 「直流電源回路からECUへの、+12V供給ラインのヒューズが飛んでおり、
ECUに電圧がかからない状態となってシステムエラーに至りました。」
私 : 「ありがとうございます。セレクトモニタによる自己診断結果だったのですか?」
フロント : 「いえ、
故障診断ではエラーログがまったく残っていません でした。
そのため、システムに故障は無いとの結果でした。しかし、インパネの
表示では ”システム点検” の警告ランプが依然として点滅した状態です。」
私 : 「それで改めてトラブルシューティングしていただいた結果、
ヒューズにたどり着いたのですね。」
<↓エンジンルームのヒューズBOX内、No.13(容量:7.5A)が飛んで、ECUへの電圧供給が絶たれていた>
<↓上記No.13ヒューズからの+12V信号は、W(白線)でECUに入力されていることになっている>
私 : 「直流電源回路は、途中で配線分岐して(消費電力を
喰うような)他の回路につながっているのですか?」
フロント : 「いえ、分岐先は自己診断コネクタ(OBD)への供給くらいです。」
<↓これが自己診断コネクタ(OBD)への+12V電源の供給回路(左側中央の「F」から右下の「B40」へ)>
<↓前述のNo.13ヒューズからのW(白線)が分岐した先が、このF部位につながってOBD端子へ向かう>
<↓F部位からの+12V電源は、ISO(OBD)自己診断コネクタ「B40」に同じW(白線)で印加されているのみ>
フロント : 「そもそも、どうしてヒューズが切れたのか? については不明です。」
私 : 「そうですねぇ。ところで修理代金はおいくらになりますか?」
フロント : 「いえ、お代は結構です。
交換したヒューズも、車載の予備ヒューズを そのまま使いましたので。」
私 : 「とは言っても、実際にはトラブルシューティングの工数がかかっていますよね?」
フロント : 「数日前に、お客様感謝デイで無料10ポイント点検を受けたばかりですし、
今回は無料ということでよろしいですよ。」
(※とりあえず再発性の有無を様子見すること、
再発時は有償で詳しく原因追及いただくこと、で
ディーラーのサービスフロントとは合意しています。)
■実車の確認
作業工数は発生しているが無料、というお言葉に甘えさせていただき、私は頭を下げて丁寧にお礼を述べました。そして実車のヒューズBOXを確認しました。
<↓実際のエンジンルーム内のヒューズBOXと、No.13ヒューズ(容量7.5A)のロケーション>
<↓ヒューズBOXのフタの中に、もともと予備ヒューズが搭載されている。今回はそれを使って復帰>
■今回の反省点
今回の 「チェックエンジンランプの点灯」 に関し、自分なりの反省点をまとめると、
(1)症状からECUへの信号入力系のトラブルだと推定したまでは良かったが、
始動性が徐々に悪化していったことから、「A/Fセンサ」 の疑いを強めてしまった。
→ 「第一にA/Fセンサが怪しい」 と推定した場合、もしもその推定が外れた場合の
ことを念頭に置き、「原因の第二の可能性は○○」、「第三の可能性は△△」、
などという具合に、
次なる予想を立てておく ことができなかったことが反省点。
(2)故障診断(ディーラーのスバル・セレクトモニタ、SSM)が可能なトラブルだと
決めつけてしまった。
→ 結果は、セレクトモニタの
エラーログが残らないトラブル であった。
(3)ヒューズBOXの確認など、ユーザーがその場でできることを確認できなかった。
→ 故障の原因がセンサかも、との思い込みにより、トラブルシューティングの
初歩の初歩が おろそかになってしまった。
まぁ、私はディーラーのメカニックでも何でもない、ただのクルマ好きスバルユーザーではありますが、
自分のクルマくらいは自分で正しくトラシューできるようになりたいものです。
今回は、たまたま自宅敷地内で症状を認知し、車両を自走でディーラーまで搬入できましたが、もしもこのトラブルが5月連休中(他の道府県への出先で、当地のディーラーも連休で営業休み)だったとしたら・・・自分の未熟さを思い知らされた次第です。このブログは、そんな私の
自戒の意味も込めてのブログアップ です。ご参考まで。
<↓ECUとOBDコネクタへの、直流電源回路の再掲>
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2020-02-23(Sun.) : 更新
[BPレガシィ] 続・チェックエンジンランプ点灯、始動不調に→意外な箇所が原因 をアップロードしました。
(※約5年ほどの経過時間を経て、同じ症状が再発した際の顛末記録です。)