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こんばんは。何かと慌ただしい雰囲気です。
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さて、チャンピオン、ニコ ロズベルグのまさかの引退表明で、
シートが間もなく埋まると見られたストーブリーグ、大炎上です!
(冒頭画像はパスカル ウェーレイン)
(FIA ドライバー紹介ページより)
◇ ◇ ◇ ◇
【メルセデスがボッタス引き抜き?】
昨年来、フェラーリが目をつけていると噂のボッタス、
メルセデスが引き抜きを画策している模様です。
確実に最善の結果を持ち帰る実力は当然として、
なぜボッタスなのか?
①メルセデスのチームマネージャー、トト ウォルフがマネージメントに関わっていて、
ウイリアムズとの契約内容を把握している。
②トトは以前ウィリアムズのチームマネージャー、現在も株主であり、
チーム内情(懐具合)に通じている。
③エンジン供給元としての強みがあり、供給条件を交渉の材料にできる。
隣のプレーヤーの手持ちカードを知っているような、
ある意味不思議な状況です。
マッサを圧倒しきれなかったあたりが「伸び悩み」のようにも思えるのですが、
ここは(失礼ながら)マッサが健闘した、と評価されるべきなのでしょう。
「ウィリアムズにいては勝てない」と自覚するボッタスとしては
千載一遇の願ってもないチャンスでしょう。
◇ ◇ ◇ ◇
【マッサ、引退撤回?】
ファンからもチームからも惜しまれつつ、「幸せな引退」を果たしたはずのマッサ。
ここへきてまさかのチームからの復帰要請との噂です。
来季の大幅な車両規定変更(タイヤサイズ、ウイング規定など)があり、
今年からの継続性(車両評価や方向性の確定など)を保つ必要から、
「ボッタスと同等のドライバーが必要」とチームのコメントです。
最終レースでのパフォーマンスでも、衰えを感じさせない走りを見せましたが、
いざ「じゃあもう一度乗るか」となるのかどうか・・・
ブランクは無いとはいえ、気持ちの上で一旦は緊張感が切れた後、
シューマッハー同様、晩節を汚す結果にならないでしょうか?
◇ ◇ ◇ ◇
【ウェーレインには”何か”がある?】
直前シーズン「ハコ」DTM出身とのことで、
ディレスタ並には走るかな?と高を括っていましたが、想像以上でした。
ちょっと変わった髪型は気になりますが(笑)
マシンの能力ではザウバーと五十歩百歩と見られるマノーで、
たびたびのQ2進出に加え、決勝でも上位進出、ポイント獲得まで果たして、
実力の高さは間違いのないウェーレイン。
テストでもたびたびメルセデスのマシンを駆り、
レギュラー陣に遜色のない走りを見せています。
来季は中堅チームに移籍か?と目されましたが、
テスト走行も行い、ヒュルケンベルグが抜けたフォースインディアが選んだのは、
チームメイトのオコン。
マシンの状況を掴むのが非常に優れている、と前評判は高く、
「第二のプロスト」の呼び声もあり、
今年後半戦からの実戦でも手堅い走りを見せましたが、
ウェーレインを破るほどの戦績とは見えませんでした。
ウェーレイン本人も、「なぜフォースインディアに選ばれなかったのか?」と
たいそう不満で、シーズン後、フォースインディアと話し合いを持った様子。
表向き「チームとのコミュニケーション上の理由」とされていますが、
ここに何か【明かされざる真実】があるように勘ぐるのはわたしだけではないでしょう。
①もしや人間性(態度、姿勢)の問題?
ザウバーで注目を浴びた当時のペレスが本人も認めるように「高慢になっていた」ような、
ある種の若気の至りといったことがあるのか?
②速さや適応力に、ペレスやハミルトンが拒否反応を示している?
ペレスは「速いチームメイトが欲しい」、
ハミルトンは「誰がチームメイトでも問題ない」「チームとしてはアロンソやベッテルはマイナス」
と発言していますが・・・
「火の車」フォースインディアとしては、大口スポンサー持込みでなければ、
何よりもポイントをもぎ取る速いドライバーが欲しいところですが、
率直に言って今季のオコンの走りは「是が非にも」というレベルだったのかどうか・・・
大口スポンサー持込みでチームに対し発言力があり、
ライコネンの後釜としてフェラーリ入りを狙う、とされるペレスにとって、
自身を上回りかねない”新鋭”(=ウェーレイン)は、将来を脅かす存在でしかないでしょう。
同様にハミルトンにとって、すでにマシンやチームに馴染んでいる”新鋭”は、
古巣マクラーレンからのデビューイヤーの彼自身、
王座を携えて移籍してきたアロンソにとって”厄介なチームメイト”だったことが
思い出されても不思議ではないでしょう。
いずれにせよ、来季もウェーレインをマノーで走らせるのは非常にもったいない、と思います。
◇ ◇ ◇ ◇
【自身がメルセデスのマネージャーだったら?】
タイトルのかかった最終戦での「ペースを上げよ」オーダー無視の一件、
チーム側は「非常に重く見ている」と、来季出場停止や解雇まで噂され、
最終戦直後の来季用タイヤテストでは”体調不良”を理由に走行を
中断した中止、
ウェーレインと交替したハミルトン。
その後、チャンピオン、ニコのまさかの引退表明で、
ドライバーを二人とも失う訳にはいかなくなったチームは
チームオーダー無視を「不問に処す」どころか、
けん責自体が誤りだった、と迷走し出す始末。
見透かすようにハミルトンの発言も再び増長し出しています。
メルセデスとしては扱いきれなくなってきているように思えます。
来季は「エース格」ハミルトン慰留はやむを得ないところかもしれませんが、
チームとしてはニコに代わる「勝てるドイツ人」を望んでも不思議ではないでしょう。
勝てるマシンが欲しいアロンソ、あるいは、
フェラーリとの不和が伝えられるベッテルを2018年に向け獲得を視野に入れれば、
来季だけで「未来のエース」ウェーレインを降ろすわけにはいかない、というのも実情でしょうから、
ウェーレイン起用の場合、ハミルトンの来季末での移籍を念頭に、となるのではないでしょうか。
例えばベッテル、あるいはアロンソと入れ替わり、といった具合に。
◇ ◇ ◇ ◇
【自身がウィリアムズのマネージャーだったら?】
長期低迷脱出を賭け、存亡を分けかねない来シーズン。
マッサをメインドライバーに、新人ストロール、という布陣は率直に不安です。
エンジン完全無償、あるいは将来のパワーユニット供給ワークス移行
(つまり現行メルセデスチーム撤退後を睨んで)でなければ、
ボッタスを手放して「目先の違約金+パワーユニット供給費用割引」くらいでは
手を打てないでしょう。パディ ロウ加入となれば、あるいはその布石か?
契約上どうしてもボッタスを引きとめられない場合、
自身なら、マクラーレンと同じ手「ドライバー三人体制」を使うでしょう。
●レースドライバーはウェーレインとストロール。
●テスト・開発ドライバー兼控えドライバー(要所ではFP1担当)としてマッサ。
(二人のドライバーいずれかが期待値を下回る場合に備え「保険」)
スポンサーのマルティーニが、若手二人(一人は未成年)起用に懸念を示している、
との報道もあり、マッサを敢えて「大使」的な役割として帯同させるのは解決策かと思います。
<追記>
但し、”マシンが決まれば速い”マッサでは、
開発担当としての役割には不安あり。
マクラーレン”第三の男”実質ガーデニング休暇の
J.バトンを引き込む、という見方もありますが、
今季終盤の走りを見ても、開発としてならともかく、
レースドライバーとしては難しいように感じます。
◇ ◇ ◇ ◇
発表は年明けになる、とのことですが、
以前噂に上ったザウバーへのウェーレイン加入(+メルセデスユニット供給)は
そろそろ時間切れになりそうですね(マシン製作日程上も)。
彼にはメルセデスかウィリアムズで走ってほしいものです。
いずれにせよ、楽しみです。