と言っても自分のではなく。
飯舘村に現在も住んでいる知人農家の代理購入です。
「使い方を教えてほしいのでしばらく使っていて良いよ」
とのありがたい申し出。
これで家周囲がどの程度汚染されているか確認・・・というか
覚悟したいと思います。
「東京電力福島第一原発事故」後、放射能に対するストレスからでしょう、
日々じわじわ襲い来る精神的ダメージからなかなか抜け出せないまま、早4ヵ月が
経過しました。
しかし、ぐずぐず嘆き続ける状態にもさすがに限界があり、
2ヵ月程経ってようやっと気持ちも落ち着いてきたようなので、そろりそろりと
ブログを再開し、現在に至ります。
肝心の「東京電力福島第一原発事故」問題は一向に収束する気配すら見えず、
どちらかというと、日に日に深刻な事態に陥っていると思われる今日この頃。
でもこれって、もともと危機的状況にあった事実を、政府と東電が必死こいて
隠していただけの話なんですよね~。
とはいえ、福島の地に生きる住民にとって「放射能汚染」は現実の脅威であり、
とりわけ自分が住む
二本松市の放射線量は、避難地区圏外でもトンデモない高さ
だったりするし(というか、避難地区より線量高いってどーよ?)、
しかも、放射性物質は現在も原発からダダ漏れ状態なので、
「ただちに」影響はなくても、「いずれ」健康被害が出てくる可能性は大いにある
レベル。
『信頼に足る情報が得られない、実態を正確に把握できない』
これが一番怖いのです。
そんな自分に突きつけられた選択肢は二つ。
「逃げる」か
「留まる」か。
結論から先に言うと、「逃げる」選択肢って、あんまりありませんでした。
将来の健康や家族のことを考えれば、避難するに越したことはないんだろうけど、
爆発当初に逃げるならまだしも、もう相当量被曝しちゃってるだろうしな~とか、
今さら逃げるのも過剰反応だよな~とか、まあいろいろいろいろ。
いやいやいやいや、
別に諦めの境地から後ろ向きになってるわけじゃ~ないです。
今だって相変わらず葛藤しまくりの日々だったりするんですが、
事故から4ヵ月経って、放射性物質についてそこそこ学んだ(つもり?)自分が
データを見た印象では、汚染度に程度の差こそあれ、東日本どこも似たり寄ったり。
というか。。。
大気&水&土壌、全部ひっくるめてどこに逃げてもそれなりに危ういような感じ。
(此処よりは安全だろうけども)
なので、避難するなら関東スルーして西日本まで抜けるか、思い切って九州&
沖縄くんだりまで逃げないとはっきり言って意味ないと思うのです。
でもそれ、さすがにムリだから^^;
それに、現実問題として「逃げる」ってなかなか大変ですよ。
1ヶ月や2ヶ月程度なら、ひっそり身を隠してなんとかなるかもしれないけれど、
いつまでもそのままってわけにもいかないでしょ。
そうなると、生活拠点を別の場所に移すことも検討しなきゃならんわけで。
そのへんのメリットとリスクを天秤にかけて考えると、、、
あー・・やっぱりそれはないわ~って。
切り捨てなきゃならないものがあまりに多すぎるし。
それならむしろ、此の地に「留まる」リスクについて、自分でコントロールする術を
見出したほうが楽・・・(笑)
いやいや、もとい!
「身を守る」手段をさっさと考えた方がベターかもしれないなと考えたわけです。
もちろん、次に爆発したら、後先考えずにとっとと逃げますけどね。
そんなことになったら、さすがに被曝量のキャパ限界突破しちゃうと思うので。
まあ自分の場合、根が楽観的なだけって気がしなくもないですが、
幸いにも「ただちに」健康に影響があるわけじゃないみたいだし。
(← これ枝野某へのイヤミじゃないですよ。my試算に基づくマジメな話)、
どうせ此処に残らざるを得ないのであれば、とりあえず、逃げることを考える前に、
可能な範囲で足掻けるだけは足掻いてみようかな、と。
国が全くアテにならない今、自分の身を守れるのは自分だけですからね。
そのためには、「正確な情報」が不可欠。
これだけはきちんと押えておきたいです。
警鐘を鳴らす人の方が正しいと考える人は多い。
目に見えない放射線に対する不安の増大が、公表されている情報への不信感に
繋がり、公表データとは逆の極端な情報に走りがちになるのは至極当然。
一抹の不安というか不満は妻の考え方が「安心派」に集約されている部分。
要は「人類は自然放射線の中で遺伝子の傷を修復して進化してきた。
低線量被曝による健康リスクは酒、タバコよりも小さい。自分の生活を維持する
ための利益と、放射線を含む様々なリスクを比べながら判断するしかない」との
考え方だ。
対して私の考え方は、「慎重派」
「線量が少なくても健康影響はある。裏付ける研究も出てきつつある。細胞分裂が
盛んな子供が放射線の影響を受けやすいのは当然だ。安心派はチェルノブイリ原発
事故の健康被害を軽視している」
確かに低線量被曝による健康被害は未解明な部分が多いのは事実。
放射線による健康影響研究の基礎となっている広島、長崎のデータは100~150msv
以上では、がんの発生が被曝線量に対して直線的に増えることを示唆しています。
ただそれ以下では発がんリスクを明確に証明するデータはないんですよね。
しかし放射線防護の世界では、低いレベルでも被曝線量に応じてリスクはあるとする
「しきい値なし直線仮説」という考え方が取られています。
(要は100~150msv以下でも同じような直線的に影響はあるとする仮説)
放射線による健康リスクに関する議論に関して、様々な見解が流布され、
今現在混乱の極みにあります。
過剰な報道に惑わされることなく、正しい情報を取捨選択できる眼を養うこと。
その上で、自分に出来得る最大限の予防線だけはしっかり張っておきたいと思って
います。