先日、マツダ失速の報道に関してブログを書きましたが、今度はトヨタのプリウスに関してです。
いや別に意図した展開ではないのですが、↓こんな記事を見掛けちゃったもので。。。(^_^;)
トヨタ新型「プリウス」早くも納期待ち無しで販売苦戦か?HV車が普通になり特別感薄れる(autoc-one.jp)
書かれている販売減速の理由はまぁ、書いた自動車評論屋wの見解なので斜め読みするとして(苦笑)
問題と言うか注目の事実としてはやはり、日本市場で大人気のハイブリッド車の、しかも代名詞とも云えるプリウスが、発売8ヶ月後にして受注ペースが落ちてきて、トヨタ社内でも問題になっている点
というのが事実ならw
蛇足ですが、ボクはトヨタが嫌いです(苦笑)。そしてプリウスも嫌いで、自慢じゃないですが歴代プリウスの各車についても、タクシーの後席にしか乗った事がありません(爆)。
しかしそれ故に、最新型のプリウスの販売がこんなに早く減速した事実を捉えて
ざまぁみろ!(爆)
と思ったワケではありませんょd(^_^;)
ボクがこの報に触れて想ったことは
巡り合わせの悪さです。
そもそもボクがトヨタ車を嫌いな理由が、別にクルマ好きでもなんでもない多くの一般大衆向けには「こんなもんでイイのだ」と云わんばかりの基本性能の低さだったり、ひたすら安定性重視!でドライバビリティが悪いといったクルマ造りの姿勢にあります。それはトヨタなりの顧客志向でありマーケットインの企業姿勢の表れなのですが、出来上がったクルマの多くが、現実問題として運転しても全く楽しくありません(苦笑)。
ホンダ車などは、例えそれがNSXだろうがFITだろうがオデッセイだろうが、パフォーマンスの高低に大きな差があったとしても、同じ匂いの運転する楽しさがあります。つまり少なくともボクが知るホンダ車には、それがコンパクトだろうがミニバンだろうがスポーツカーだろうが、根っ子に有る哲学「クルマは人間が操る乗り物で、扱い易く意のままに動いて然るべき」が貫かれたクルマ造りがされているのです。
一方のトヨタ車には、非常に良く出来た道具というモノ以上に、ホンダ車で感じるような哲学がまるで感じられません。
・ただただフワフワと柔らかく路面の状況を遮断して「乗り心地が良い」を演出する高級車、
・安定性だけには長けて簡単に破綻はしないものの、一向に思い通りに曲がらない大衆車
・それらしい恰好はしていても、ところどころが高級車チックだったり大衆車チックなチグハグな乗り味のスポーツカー
etc...
思わず「オマエたちのクルマ造りの哲学って一体何なんだ?」と噛付きたくなることが多々あって(なにしろウチの家族・親戚にはトヨタ信奉者が多かったのでw)、自分でお金を払ってトヨタ車なんか絶対に買わないと誓って今に至るワケです、、、
そんな風にトヨタ車を評価しているが故に、豊田章男社長が掲げる「もっと良いクルマ造り」は大いに応援したい気分にもなるのです。
だってボクが感じる「走らせても全く面白く無いクルマ」が日本市場のシェア4割を超えて久しく、クルマで走る事に楽しさを感ないオーナーが増え続けている現実もあります。ボクはトヨタ車のシェアとクルマ好きが増えない(運転嫌いが増える)現実には関連性があるのでは?と勘繰っているのです。残念ながら学術的に証明できる材料はありませんが(爆)。
まぁボク個人の想いはソレとして、しかしそんな歴代のトヨタ車の中にも、
ときとしてエンジニアの哲学や気概が感じられたモデルが極稀に登場したことがあります。なんで突然、そんなクルマ造りが出来たのかは定かではありませんが、トヨタだってやれば出来るwワケです。
と・こ・ろ・が、、、d(^.^)
モデルチェンジなどでそんなクルマが出たときに限って、その代のモデルが不思議と売れなかったりしたんですねぇ(苦笑)。
プリウスも先代以前の各モデルに於いて、走りの基本性能は専門家の評価が押し並べて低かったものの、日本市場ではバカ売れしました。
しかし今度の最新型は
TNGA初採用という事も手伝って、多くの専門家がその基本性能を高く評価しています。
しかしそのモデルが思ったように売れなくなってきた、、、というから悩ましいA^_^;)。
これってトヨタからすれば、クルマの基本性能を高めること、
もっと良いクルマ造りなんかしたところで
どーせ商売に結び付かないじゃん!という結論に導く材料に成り得ます。
ボクが
巡り合わせが悪いと言うのは以上のような意味です。
じゃぁ先代まで大人気だったプリウスの最新型が、なんで1年も保たずに減速に見舞われたか?
その真因を、このブログを読んでいる皆さんはどう考えますか?某自動車評論家が言うように「ハイブリッドの神通力に陰りが見えた」からでしょうか?w
ボクの意見は極めて単純明快ですd(^.^)。
その理由は
格好悪いから(爆)
流石に発売直後から2万台以上がコンスタントに売れると、あっという間に街中でも見掛けるようになります。ハイブリッドの定番の最新モデルですから、まぁ何も考えずに飛び付く客は多いでしょうし、人気が過熱して納車まで時間が掛かるとなれば「早く手に入れたい」という心理も働きます。
しかしそういった層の需要、云わば新車効果も発売から半年もすれば或る程度は落ち着きます。
で、熱気がそこそこに冷めた状態で新型プリウスを見てみるとどうでしょう?わざわざディーラーに足を運ばなくても、街中でも結構頻繁に見かけるようになりました。
クルマには全く疎いウチのカミさんですが、興味が無いなりの普通の美意識は持っています(^_^;)。
助手席に座る彼女にたまたま並走していた新型プリウスを指して「どう思う?」と聞いたら、
間髪を入れずにこう答えました。
カミさん:
「変!」
ボクは我が妻の印象ではあるものの、これは市場の声を代表していると思いましたね(^_^;)。
カッコが良い/悪いは個人の趣味・趣向、好みの問題で、印象(評価)は様々あるでしょう。
しかし
変な恰好のクルマに乗りたいと思う人は、普通に考えればあまり多くはないのではないでしょうか(苦笑)
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自動車市場 | クルマ
Posted at
2016/08/19 19:26:27