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2017年05月17日

日産ノート e-POWERが人気!という話

日産ノート e-POWERが人気!という話 ボクが日産車のことを話題に取り上げるのは珍しい話で、ノートe-POWERの人気にケチを付けるつもりはないのですが、、、A^_^;)

これはとても面白い現象だなぁ、と思ったのでちょっと書いてみます。

ノート e-POWERを日産は「新しい形の電気自動車」みたいな言い方をしていて、世の自動車評論屋wからは多くの物言いwwが付いたようですが、エンジンが全く駆動を行わず発電に特化し、モーターだけで駆動するという点にのみ着目すれば、確かに電気自動車という主張には一理あります。

要はモーターに電気をどうやって供給するか?という話で、多くの人が考えるのはバッテリーを積んでそこから供給、という事なのですが、別になんらかの発電機を積んで、発電しつつ供給したってイケない話ではありませんよね(^_^;)。

その発電の仕組みが燃料電池なら燃料電池車(FCV)なんて呼ばれるワケですが、専門家の間ではエンジンで発電する場合はハイブリッド(HEV)に分類されます。シリーズ・ハイブリッドですね。

これがかつてのホンダのIMEという仕組みだとパラレル・ハイブリッドだし、トヨタの場合はシリーズ・パラレル・ハイブリッドと呼ばれます。

まぁ呼び方はどーでもイイんですが(笑)、ここまでで確認しておきたいことは、日産の「新しい」という主張とは裏腹に、シリーズ・ハイブリッドという仕組み自体はけっして目新しいものではなく、しかもハイブリッドシステムとしてはこれまであまりメジャーでは無かった点です。d(^_^)

なぜメジャーじゃなかったのかは正直ボクも納得感のある説明が出来るほど考察出来ていないのですが、自動車の構造というか、技術的な課題に着目すると、トヨタのシステムなどに比べれば遥かに簡単(単純)だし、実現は容易なように思えます。なのになぜ?ボクが知る限りでは、シリーズ・ハイブリッドを採用したクルマって、日産ノート以前ではシボレー・ボルトくらい?

もうひとつ気になった点は、三菱自動車のアウトランダーPHEVやホンダのアコード、オデッセイに採用しているSPORTS HYBRID i-MMDは、厳密にはシリーズ・ハイブリッドではないものの、動作と云うか振る舞いはかなりそれに近いモノです。つまり市場にとっては「エンジンは発電に徹し、駆動はもっぱらモーターが行うクルマ」というのは、ノート e-POWERが必ずしもお初というワケではないという話。

ノート e-POWERが昨年11月にデビューして月間販売台数で首位を取ったというのは、日産がトヨタを抜いたのがサニー以来、何年ぶり?なんて事で話題になりましたが、一方でレンタカー需要などの業販で台数を稼ぐなどの裏ワザwで、まぁ話題作りの瞬間風速なんて事を云う人も業界には居たようです。

それは事実だったのかもしれませんが、その後の販売台数の推移を見ると、必ずしもその一瞬だけに留まらずに、どうやら人気の波に乗ったことが自販連の統計データなどにはハッキリと表れています。

で、その人気の秘密がどこにあるのか?なんて話題を取り上げるメディアもポツポツ出てきているんですが、ボクのようなトーシローwがあまり詳しく調べもせずにww考えれば、先に述べた2点を筆頭に、とっても不思議に映るワケです。いや市場の動き(人気)が、ですね(^_^;)。

①シリーズ・ハイブリッドという技術になぜか自動車メーカーはずっと消極的だった。
②シリーズ・ハイブリッドチックなモーター駆動が主体のクルマは既に存在し、しかしトヨタのハイブリッド車を凌駕するほどの人気にはならなかった。


ところがノート e-POWERはコンパクトクラスで一番人気のアクアをどうやら完全に抜き去っているのが発売以降、数ヶ月の現実なのです。

何がそんなにウケたのか?(・・;)

一部のメディアではモーター駆動の優位性(モーターはエンジンと違って回転が上がらなくても最大トルクを起動する瞬間から発生する)を指摘するモノがありますし、マツダのディーゼルが人気の通りで、アクセル操作に即応するトルクの太さが運転の気持ち良さや、運転のし易さ(楽さ)に繋がるというのは解ります。ボクはあまり乗ったことはありませんけどw

しかしそれって日産のリーフ、BMWのi3などの電気自動車は持っているワケだし、アウトランダーPHEVやホンダのアコード、オデッセイのi-MMDなども持っている特性で、それが今更にウケた理由と言われても、う~ん、何か説得力に欠けるなぁ~なんて思ってしまうワケですね。
例のワンペダルドライブに関しても、少なくともBMWのi3は同じのようですし。

と、不思議フシギと連呼してても仕方が無いので、以上を踏まえて考察してみました。

恐らく多くの電気自動車初体験の人にとって、モーターの起動トルクの大きさや、それによってもたらされるアクセルレスポンスの良さ、加速の鋭さなどは素直に「良い」という印象を与えたのでしょう。

加えて、ノート e-POWERの価格の安さ。これが実は大きなポイントであったのかも?と推察しました。

今のノート e-POWERの人気を「電気自動車が欲しいけど手が出なかった潜在顧客が食付いた」とボクは見ていなくって(苦笑)、コンパクトカーが欲しい層の選択肢に入って来たことこそが、成功要因の非常に大きな要素ではないか?と。

選択肢に入れば、まぁ現実的には検討をしたり試乗したりしますわな(笑)。そうすると小排気量で非力(苦笑)なライバルに対して、モーターの優位性は光ったというのがひとつ。

それに加えてリーフなどの純粋な電気自動車が航続距離と充電(場所、時間、etc)の問題で顧客を躊躇させるのに十分だったのに対して、街中にあるGSでガソリンさえ補給出来れば電池切れの心配が無い安心感=今までのエンジン車となんら変わらない使い勝手・運用が可能となれば、電気自動車の購入を躊躇させていた要因は何も無いワケです。これがふたつめ。

そして、ノートというクルマの出来の良さ。これは一部のマニアが云々する領域の話では無く(笑)、何人乗れて荷物がどれくらい積めて・・・みたいなクルマ好きでない一般顧客が気にする様々な点で、ライバルに著しく見劣りするワケでは無い点。

以上の三点が絶妙に絡み合った結果、人気になっているのかな?と思いました(^_^;)。


で、話が再び冒頭に戻るのですが、実はシリーズ・ハイブリッドと極めて似た形態の、別の呼び方のシステムと云うかクルマの分類があります。

レンジエクステンダーEV

電気自動車の航続距離はバッテリーの容量+充電状態で決まってしまうワケですが、これに発電機を追加して必要に応じて充電し、航続距離を伸ばすことが出来るクルマをこう呼びます。
当たり前ですが使う発電機がエンジンでも、元々が電気自動車なワケだからエンジンは駆動には全く関与しません。

「じゃぁシリーズ・ハイブリッドと何が違うんだ?」

と疑問に思う人も居るかもしれませんが、ボクが冒頭「呼び方は実はどうでも良い」と書いたのは、まさに我々顧客にとっては実際にシリーズ・ハイブリッドだろうがレンジエクステンダーEVだろうが、どっちも大差は無いワケです。しかし造り手側の自動車メーカーにとっては全く別物というくらい違うんでしょうから、呼び方も違うんでしょうけど。

ただ少なくともノート e-POWERの人気を見るにつけ、少なくとも日本市場でこの方式が"アリ"と認識されると、今後の各メーカーの動きにも若干の軌道修正があるかな?という気がしましたとさ(^_^;)。
ブログ一覧 | 自動車市場 | 日記
Posted at 2017/05/17 18:17:02

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この記事へのコメント

2017年5月17日 19:03
こんにちは。私もMTを捨てるときは、e-POWERにしようと思っています!
 ご指摘の通りモータ直結駆動による良好なドラビリは既にリーフで経験していましたが、週末の遠乗りメインな自分の使い方では選択肢に入りませんでした。SUVなアウトランダーと大型セダンのアコードHVも自分の使い方とマッチしません。。。
 それにしても、これほど多くのユーザが既存CVT車や競合他社HVのドラビリに満足せずe-POWERに飛び付いたという事実は、大昔のズルズルトルコンの時代からATを忌避し続けてきたMT難民としては少しだけ心強いですね。(笑
コメントへの返答
2017年5月18日 13:09
こんにちわ。コメントありがとうございます♪
そう日産の場合はリーフがあるので解り易いですが、良いと思っても航続距離や充電施設の問題で躊躇する人は多いと思うのです。
他方で、我々顧客は「電気自動車であれば何でも良い」とは考えないワケで、大きさやタイプ、形や価格といった要素も購入段階では重要な要素を占めますからね。
それら従来の阻害要因が排除されたとき、モーターの生み出すトルクとレスポンスって結局一般顧客にとって、魅力的なの?どうでもいいことなの?と言えば、前者だったようですね(^_^;)。
そしてそれは仰る通り、旧来のトルコンATやCVTのような「滑り」は、ボクらのような一部のマニアだけでなく、ドライバーのほとんどがNGと感じるモノだとも、ノート e-POWERの人気は逆説的に語っているのだと思いました(^-^)。
2017年5月17日 22:09
こんばんは。
私も気になって、試乗しましたが、乗ってみたら納得しました。

日産の宣伝方法には違和感大ですが、エンジン売りたい、付加価値つけたい、のビビりが入っているメーカはあえてやらなかった?。
世に出るのが遅かったのは電気自動車としてのパーツの性能と価格がこなれたからで、特に日産はリーフで使いまわせるので、コスト的に非常に有利な構成(古い車体+ありもんパーツ)。しかし日常道具としては優れていたと(その実用範囲にフォーカスした点がキモだと思います)。
日常速度域では2.5L級のパワー感。しかし恐らく160km/hぐらいでサチる高速性能。ゆえにこの手の車には十分。アクアやプリウスより上等なフィール=電気自動車感だと思います。乗って感じる満足感とコストが非常にいいのと、昨今の鈍いスロコンからキャブ車に戻るような快感もありますよw。
コメントへの返答
2017年5月18日 14:19
こんにちわ。コメントありがとうございます♪
ボクは気にもせず試乗もしてないんですが、、、A^_^;)

ブログ本文でも少し触れましたが、シリーズHVとレンジエクステンダーEVって作り手側からすると全く別物だと思うものの、非常に良く出来ているTHS-IIに対して、シリーズハイブリッドは自動車メーカーにとっては遥かに、手を出し易い・作り易いシステムのように思うのです。仰る通り日産はリーフの資産があってあの価格を実現出来たと思うのですが、三菱もホンダも、複雑なハイブリッドシステムの開発に血道を上げるより、エンジン駆動をバッサリ捨ててしまってシンプルなシリーズハイブリッドのコストダウンに邁進していた方が、競争力のある商品が作れたのかも?なーんて思ったりして(^_^;)。

ただご指摘の通りで、日本の一般公道の常用域では良好なドライバビリティも、高速域になるとサチるであろうことが個人的には引っ掛かっていました。モーターのトルク特性って摩擦抵抗が増える高回転域に向けて、直線的に減少していきますからね(苦笑)。
ただ120~140km/h以上の高速性能なんか、日本では一体誰が気にするだ?wという話なので、ボク個人の趣味趣向はともかく、ノート e-POWERがモータードライブの市民権獲得を推進すると、メーカー側のスタンスにも微妙な変化があるでしょうね。
2017年5月18日 11:14
初めまして。
私が思う好評な理由は、電気自動車の走りの良さだと思っています。 ほとんどの人はこの未知の加速性能(ドラビリも含め)に驚き、燃費や使いがっての良さも合わせて、魅力的な商品として受け入れているのだと思います。 エコ100%の充電方式の電気自動車を売りにしてきた日産の次のクルマに興味深々です。
コメントへの返答
2017年5月18日 14:22
はじめまして。コメントありがとうございます。

つまりボクのブログの主張にご同意頂けたということですね。

日産はノート e-POWERの成功を受けて、セレナにも同形式のパワーユニットを載せようと準備を進めているようですね。
2017年5月19日 6:46
はじめまして。いつも記事を参考にさせて頂いています。

日頃から無段変速車に乗っている身としては、同じ無段ならモーターのほうが宜しかろうなぁなどと思います。

高トルク高レスポンスだけどガンガン踏んでも燃料燃やしてる後ろめたさが無さそうですし、モーターが駆動主体ならCVTのようなラバーバンドフィールも感じられなさそう。

各種燃費対策車には辟易というところに面白そうなヤツが出てきた、乗ってみたら某ハイブリッドと違ってこりゃ面白い、ということで、燃費だなんだといっても車は運転して楽しくなくちゃということを再認識した人多数なんていう側面があるような気がします。

レンジエクステンダーEVですが、米国でも売るモデルとなるとEVの規制で外部電源(バッテリー以外)からの電気供給に制限があるようです。それもあって、各社はパラレルハイブリッドの方向なのかもしれません。
コメントへの返答
2017年5月20日 19:07
はじめまして、でしたっけ(^^;
コメントと、いつもイイね!をありがとうございます。

世の中のほとんどのモーター駆動車って、変速機が無く回転数で速度をコントロールしているので、CVTなどの無段変速とは全く違うモノなのですが、、、まぁそれはイイとして(^^;。

日産の「ひと踏み惚れ」じゃないですが、クルマに興味があろうが無かろうが、ドライバーはやっぱり運転して「運転し易い!」とか「楽しい!」「面白い」と思えた方が、そうでないモノより好きになるのは当然ですからね(苦笑)。

ノート e-POWERの人気でモーター駆動が市民権を得ると、トヨタやホンダは今更シリーズハイブリッドは作れないでしょうが、EVに発電機を載っけたレンジエクステンダーEVは作れるでしょうから、今後は増えてくるかも?と思いました。

米国の規制は良く知りませんが(^_^;)

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何シテル?   12/14 19:35
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