とみ～☆かいらのブログ一覧

http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20150808-10228212-carview

元々プレマシーは昨年末辺りから次期モデルは無く、絶版が近いという噂が飛び交っていたのだが、どうもマツダのロードマップの中には、かなり以前からミニバン自体が無いという噂すらある。

実際のところ、車格的に典型的なグローバルモデルで、このカテゴリーでは定番とも言えるMPVがモデル末期・年間世界販売7000台というところまで落ち込んでいても、まるでテコ入れの気配すら無いという時点でやる気が無いのは明白とも言えるのだが、結局マツダという会社の規模から見て、マツダ自身が現行ラインナップくらいの車種を支えるのが精一杯と考えているようで、現SKYACTIV世代のモデルが出揃ったところで車種の刷新は事実上一区切り、それ以上はスポーツカーはおろか、ミニバンすらその候補からは外れてしまっているようなのだ。

逆に、今流行りのクロスオーバーモデルやSUVなどはしっかりとラインナップの根幹として考えられているようで、次にフルモデルチェンジを受ける車種はCX-9であると言われている。
（でもCX-9ってつい最近フェイスリフトしてなかったっけ？）

逆を言うと、今後ミニバン的なピープルムーバー需要はクロスオーバーモデルに担わせるともされており、そのCX-9の国内投入の噂があったりなかったりと、現状の動向からはミニバン放置＆廃止の流れと合致する面も見受けられる。

確かにミニバンというカテゴリーはアメリカで生まれ、ピープルムーバーとして発祥国のアメリカ、そして日本とブームが発生し、現在では欧州にその流行の波が押し寄せているとも言われているが、反面昨今のクロスオーバーモデルブームに圧されて、世界的に見れば多人数乗車が可能でもミニバンのような純粋なピープルムーバータイプの車はウケが悪くなっているとも言われているので、世界販売を見据えればミニバン切りは合理的である。

そういう意味では「都合よく」揃ってモデル末期を迎えているミニバン群は絶好の廃止タイミングではあるのだが、マツダはそもそもSKYACTIVを展開する前後から結構危うい方向の経営路線に転換していっている（スバルに対するトヨタのような、パトロン的存在が事実上居ないのに商用車などの堅調な需要のある車種すら切り捨てて、利益率は高いが博打的なプレミアム路線に突っ走っている）ので、現状では市場のニーズがちょうどマツダの路線とも足並みを揃えるような形になっているからいいものの、時流が変われば呆気なく倒れそうな。

無論、これは全世界で普遍的にラインナップを連ねるグローバルモデルに限っての話かもしれないし、実際地域向け車種としてはBT-50やベリーサ（これいつまで売るんだろう？）のようなモデルも存在しているわけなので、日本向け専用にミニバンをこしらえる可能性も無いとは言えないと思うけど。
（ミニバンが流行ってる理由の一つはお手軽に作れて利益率がいいからだ）

ただまあ、「こしらえる」と簡単に言っても、アルファードくらいの価格帯の車が売れてくれるのならまだしも、事実上ドメスティックモデルとなろう車が、恐らく日本のバリューレンジで年間数万台程度しか売れないようだと、いわゆるオデッセイ型のクルマづくりをしても、結構辛いだろうなぁ。